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傘を持っていない人は大器晩成型? 傘から予想できるオトコの器

  • 2015.10.26
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日本のように多湿な気候ではなく、梅雨もないというここイタリア。ぬれねずみになるほど雨がふることは少ないため、傘はあまり重要視されるアイテムではありません。

ある雨の日に知人宅のパーティへ行くと、傘を持っていない人がほとんどでした。

© michaeljung - Fotolia.com

ふだん雨の日はどうしているのかを聞いてみると「傘は持ち歩かない。必要なときは、その都度買う」「CDショップか本屋で雨宿りをする」「ぬれたままでいる」と、いろいろな回答がありました。

傘ひとつをとっても性格が透けてみえるものだな〜と、おもしろく感じたものです。

イタリアでも、持ち物にこだわる男性が少なくありません。一方、「持たない」「こだわらない」ことにこだわる人もいます。こだわりに対する態度からは、本人の価値観や器量がにじみ出てくるものです。

ここでは、傘から「彼の器量」を予想する方法についてご紹介します。

1.人に入れてもらう=社交的、でも誤解されやすい大器晩成タイプ

アーティストの知人男性は、傘を持たない主義。雨の日に私が傘をさしていると、「僕も入れて〜!」と入ってきます。

彼の買い物に付きあったときのこと。お店で傘を見かけたので、「傘持っていなかったよね? プレゼントしようか?」と言ってみたところ、即座に却下されました。

「相手が初対面だったとしても、傘に入れてもらうことで、必ず会話が生まれるだろう? たわいのない話がほとんどだけど、そのなかからアイデアをもらうこともあるからね」というのが、彼の考えなんだとか。

彼の顔の広さはこういうところにあるのかもしれないな〜と妙に感心したのを覚えています。

「ぬれたら気の毒だから」という相手の気持ちにうまく入り込めるうえ、相手との距離をちぢめることにもたけている、このタイプ。多くの人付きあいをへて、大器晩成する可能性を秘めています。

反面、「断られたらどうしよう」とは考えない傾向にあることから、相手の心をくみとる力はやや欠けているよう。誤解されやすい一面もあります。

いざ付きあってみると人なつっこい印象とは裏腹に、内面は意外と冷めているのに気づくことも多そうです。女性側の包容力が必要とされるため、付きあう場合は慎重に進めましょう。

2.安い傘を愛用=現実的だが熱い、早熟タイプ

金融機関で働くビジネスマンの知人は、人の相談にビシッとアドバイスをすることが上手。ご意見番として仲間うちで頼りにされています。

しかし、雨の日に会うといつも気になるのが、流しの傘売りから買ったという安傘です。オンもオフもおしゃれに気を使った服装のため、ペラペラの折りたたみ傘が悪目立ちしている印象はいなめません。

「いい傘を買ってみたら? イケメン度もアップすると思うよ」と提案してみたところ、「いい傘は、壊れたときの修理が面倒。使い捨ての傘なら使い倒せるし、迷わず処分できるからね」という答えが。

現実的な言葉にさすが…と思ったものです。

その辺に置き忘れてしまいそうなものにはお金をかけない、という合理的な考えを持つこのタイプ。サバサバした印象の内側には、思わぬ熱さが隠れていることもあります。

一度認められさえすれば、いろいろと気にかけてくれることも多いでしょう。人の輪に恵まれやすく、早くから器の大きさを見せてくれます。

安心して付きあえる相手ではあるものの、常日頃から彼への感謝と愛情を表現することを心がけておく必要がありそう。

「オレはいろいろやっているのに、君は全然気持ちをわかってくれない」と、彼の心が冷めてしまう可能性もあります。

3.いい傘を持ち歩く=完璧主義の虎視眈々タイプ

やり手で有名な会計士の知人男性は、エレガントなファッションに身を固め、セルフプロデュースも完ぺき。そんな彼からロンドン旅行のおみやげをもらったときのことです。

おみやげがぎっしり詰まったスーツケースのすぐそばに、しっかりとした竹の柄がついた真新しい長傘が立ててありました。

「自分のおみやげは買わなかったの?」と聞くと「その傘だよ」との答えが。驚く私に、半ばドヤ顔で「フルオーダーでハンドメイド。高かったけどずっと欲しかったものなんだ」と傘についてのウンチクを披露してくれました。

人からどう見られているかに気を配る、彼らしいチョイスです。

「すてきな人という印象を与えたい」と身の回りの小物にも気を配るこのタイプは、上昇志向が強く完璧主義な一面が。自分の目標に向かって着々と準備をしながら、頂点に上りつめるタイミングを虎視眈々と狙う…そんな野望の持ち主と言えるでしょう。

一方、完璧主義なあまり、心に余裕がなくなると周りも自分も見えなくなる傾向がありそう。お付きあいするときは、彼をフォローする余裕が自分にあるかをよく考えたほうがよさそうです。

「器の小さい男」という言葉に彼がモロに当てはまるようなら、お付きあいを一度考え直したほうがいいでしょう。あきらめずにふたりで一緒に成長できる道を見つけるのも、絆を深めるいいきっかけになりそうです。

(金丸 標)

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