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夫の留守中に義父に“無理やり”押し倒されて… 義実家に悩まされ続けた30代妻の「予想外な結末」とは【後編】

  • 2022.9.17
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浮気癖のある義母とセクハラを繰り返す義父に悩まされてきた麻子さん(仮名)は、義父から押し倒されそうになったことをきっかけに、義母へ打ち明けようと決意。結婚生活を波乱万丈なものへと巻き込み続けた義実家に対して、麻子さんは大きな決断をすることにしました。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、麻子さんの結婚生活の結末を紹介します。

義母に真実を伝えると状況が一変

「義母の性格を考えると、義父のセクハラを告発すれば義実家と我が家とで大きな溝が生まれるだろうなという不安がありました。だから、なるべく穏便にしておきたいと思っていたのですが、義父が夫の出張中に家に押しかけてきて、押し倒されそうになったことで、私の中では何かがプチンと切れましたね。

その翌日には、義母にアポイントメントをとり、義母が経営する会社の社長室でふたりだけで会って、これまでの義父のセクハラをすべて打ち明けました」

最初のうちは「そうなのね」と穏やかに話を聞いていた義母も、義父が麻子さんを押し倒そうとしたという話を聞いてからは顔色が変わり、義父に対して「ありえない! ケモノ男!」と憤慨し始めたのだそう。そして、その場で義父に電話をかけ「今すぐ社長室に来て」と呼び出したそうです。

「義父は、血相を変えて飛んできましたね。自宅と義母の会社は車で10分の距離なので、まさに義父はすっ飛んできたのでしょう。そしてその場で、義母は私から聞いた話を義父にひとつずつ確認し、義父が事実だと認めると『役員を外して、給料も減給します。自宅からも出て行って』と、その場で別居を言い放ったんです」

これまで義母の経営する会社の役員として、ほとんど仕事もせずに高額な給料を受け取っていた義父は、このことをきっかけに事実上、義母から捨てられる形になったとのこと。そして、義父が何を弁解しても義母の考えが揺らぐことはなかったそうです。

義母との関係が予想外に良好に

「それから半年くらいして、義母は義父と正式に離婚しました。経済力があって外見も美しい義母には、義父と離婚することにためらいはなかったようです。

意外だったのは、セクハラを告発するまで私は義母に嫌われているとばかり思っていたのですが、一連の流れを経て実はそうではなかったんだということがわかりました。義母は義父の行為を完全に否定してくれましたし、私の味方となって寄り添ってくれるようになったんです。

今も義母の周りにはいろんな男性が寄ってくるので自由に恋愛を楽しんでいるようですが、すでに独身になっている義母が誰と恋愛をしようが自由だし、義父と結婚していたときよりも義母のメンタルが安定しているように見えます。

とんでもない義父の行動を私が義母にぶちまけたことによって、不幸中の幸いとでも言うのか、義母と私の関係が大幅に良くなったのは本当に意外でした。あのとき離婚覚悟で義母に打ち明けてよかったとしみじみ思います」

表面上の交流しかなかった義実家と、何かのトラブルをきっかけに、関係が強固になることもあるのでしょう。一見すると親族関係が崩壊しそうな出来事でも、結果として「雨降って地固まる」となったのです。

麻子さんは離婚も辞さない覚悟で、全てを告白したことが結果的にプラスに働きました。行動に移したからといって必ずしも結果が良くなるとは限りませんが、勇気と覚悟のある行動が功を奏することも少なくないのかもしれません。

©Kiwis/Justin Pumfrey/gettyimages

文・並木まき

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