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「豆腐にかすがい」とはどんな意味?『かすがい』ってそもそもなに?その類義語は?

  • 2022.9.14
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手応えや効き目がないことを表現する「豆腐にかすがい」。 これは、労力が無駄であることのあらわす際に特に使用されます。

では、この言葉に含まれている「かすがい」とは何を指すのでしょうか? ここでは、この「豆腐にかすがい」という言葉の意味や由来、類義語について見ていきましょう。

「豆腐にかすがい」とは

 

まずは「豆腐にかすがい」という言葉の意味と「かすがい」が指すものについて見ていきましょう。

『かすがい』とは

「かすがい」とは、材木を繋ぐために打ち込む、コの字型に両端が曲がった大釘のことです。

戸締まり用の掛けがねのことを指すこともあります。 これは、材木をつなぐかすがい同様、2つの金属部品を結びつけることから来ています。

「豆腐にかすがい」の意味

「豆腐にかすがい」とは、手応えが全く無いことや効き目がないことの例えとなる言葉です。 リアクションが無いことや、張り合いがないことを指すこともあります。

2丁の柔らかい豆腐をつなげようとかすがいを打ち込んだところで繋がることもありません。 むしろボロボロに崩れてしまうことでしょう。 この様子を無駄であると描写した言葉が「豆腐にかすがい」となります。

『かすがい』が同じく入っている「子はかすがい」との違い

 

ここからは、同じく「かすがい」が含まれている「子はかすがい」という言葉について見ていきましょう。

「子はかすがい」の意味

「子はかすがい」とは子供への愛情から夫婦の仲が和やかになり、縁が繋ぎ保たれることの例えです。

夫婦の関係が冷え切っていても、子供がいることで関係が保たれている状況や、子供の成長を一緒に見守っていることで夫婦の絆や愛情が深くなっていく様子に対して用います。

二つのことわざにおける『かすがい』の扱いの違い

「豆腐にかすがい」と「子はかすがい」にはどちらにも「かすがい」が用いられていますが、その扱いは大きく異なります。

「豆腐にかすがい」の「かすがい」は、物理的に豆腐で春日井をつなげてみようとする実体のあるものとして扱われます。 それに対して、「子はかすがい」の「かすがい」は、実体のない絆のようなものとして扱われています。

「豆腐にかすがい」の類義語

 

最後に「豆腐にかすがい」の類義語を見ていきましょう。 類義語としては、「糠に釘」「暖簾に腕押し」「石に灸」などが挙げられます。

糠に釘

「糠に釘」は、手応えがないことや効き目がないことを例える際に用いられる言葉です。 まったく効果がない、ということを例える際にも使用されます。

これは、米糠に釘を打ち込んだところでどんどん沈んでいくだけで、効果がないことから来ています。

暖簾に腕押し

「暖簾に腕押し」の「腕押し」とは、腕相撲のことです。 店の前などに掛けられている暖簾をぐいっと押しても、何の反応もありませんし、リアクションもありません。 そのことから、手応えや効き目がないこと、張り合いのない様子に対して使用されます。

石に灸

「石に灸」は、効き目がないことを意味します。 石に灸をすえたところで反応は帰ってきません。

そのため、他者からの働きかけが通じないという意味合いで使用されます。

まとめ

「豆腐にかすがい」は、手応えや効き目がないことをあらわす言葉です。 「かすがい」は、2つの木材などを繋ぐためにコの字状に曲げられた釘のことです。

「かすがい」で「豆腐」を繋ごうとしたところで、効果は当然ありません。 すぐに崩れてしまいます。

この無駄とも取れる行為から、効果や結果にないという意味で「豆腐にかすがい」という表現は使用されます。

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