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育児ママ必見! 子どもへのイライラを“ポジティブ言葉”に変える例8選

  • 2015.10.24
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【ママからのご相談】

はじめまして。30代の主婦です。小学1年生と4歳の男の子がいます。やんちゃな子どもたちで、毎日イライラしながら、叱りつけています。最近は、上の子の場合、私が怒っても右から左へ受け流しているようで、聞く耳を持ちません。 話を聞かないので、さらに私自身、血が上ってしまって、思わず、「聞きなさい!」と怒鳴ってしまいます。

子育ては、穏やかな気持ちでしたいとは思いますが、なかなか実行できません。良い方法はありませんでしょうか?

●A. イライラ言葉をポジティブ表現に変えてみて! 口に出してみることが第1歩。

こんにちは。ママライターのKOUです。

活発な男の子2人の育児は大変だと伺います。友人のご兄弟は、家の中では喧嘩ばかりで、「いいかげんにしなさい!」と止めようとすると、「あっちに行って」とはねられ、ママの話を聞こうとしないそうです。

うちの5歳の息子も、私が注意をすると生意気に口答えをするようになりました。例えば、朝起きてもなかなか着替えをしない息子に、「早く着替えなさい!」と促すと、「後でやるから。言わないで」と息子。とはいっても、一向に行動を起こさず、布団の上でゴロゴロしている始末……。その様子を見ている私はイライラするばかりでした。

そんな私のイライラ言葉を変えてくれた育児書があります。娘2人を東大現役合格させた、マザーカレッジ主宰・江藤真規さんの著書『ママのイライラ言葉言い換え辞典』です。ネガティブな口ぐせをポジティブ表現に置き換えた“ポジティブ言葉”を紹介しています。

●イライラ言葉とは……

その名のとおり“イライラしたときについ出してしまう言葉”です。著書によると、子育てのイライラ言葉には4種類あるそうです。

・親が自分の気持ちをおさえられず、感情をストレートにぶつける言葉

(例)「まったくもう!」、「もう最悪!」

・嫌みに聞こえる、一見やさしいけれど、きつい言葉

(例)「どうせお母さんのせいなんでしょ?」、「ママはあなたのためにやっているのよ!」

・有無を言わさずねじ伏せる、高圧的な言葉

(例)「バカじゃないの!」、「つべこべ言わない!」

・マイナスイメージを喚起し、怖がらせる言葉

(例)「夜ふかししたら朝起きられないでしょ!」、「騒ぐならもう連れてこないわよ!」

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イライラ言葉の多くは衝動的で感情的です。このような怒りにも似た親の感情が子どものトラウマとなったり、自信を失わせたりする原因になると、江藤さんは警鐘を鳴らしています。

そこで、著書の中から今すぐにでも実行できそうな“ポジティブ言葉”を8つ選んでみました。

●“ポジティブ言葉”8選

●(1)「いいかげんにしなさい!」→「そろそろお部屋の片づけをしてほしいな」

なかなかお部屋の片づけができない子どもたち。何度も注意をしても、片付けない。そんなときに言ってしまう、「いいかげんにしなさい!」という定番の言葉ですね。「いいかげん」という言葉は、大人に理解できるかもしれませんが、子どもは怒られていることは分かっても、具体的に何を求められているかまでは分からないものです。

ママ自身も感情で話すのではなく、自分が何を怒っているのか、冷静に頭を整理して伝えることが大切だそうです。

●(2)「早くしなさい!」→「時計の針が“6”になったら出かけるよ」or「長い針が一番上にいくまでに出かけるよ」

子どもは大人ほど時間感覚が育っていないので、親が教えてあげる必要があります。それは、子どもは“今”という世界に没頭して生きているからです。急がせるという発想ではなく、時間になったことを伝える気持ちで声を掛けてみましょう。

●(3)「つべこべ言わない!」→「あなたはそう思うのね」

言い訳に聞こえたり、お母さんに反発するヘリクツに聞こえたりすることも、子どもの立派な意見と捉えてみましょう。「あなたの意見は分かったわ。でもお母さんはこう思うの」といったん認めつつディスカッションすれば、子どもの力がぐんぐん伸びるようです。

●(4)「みんなできているでしょ!」→「○○ちゃんは○○しているみたいだね」

他の子どもと思わず比べてしまうことがありますよね。こうした比較は、「大好きなお母さんに嫌われた」などと感じさせ、子どもの自信を奪う原因になります。ハッパをかける目的なら、良し悪しの感情はこめず、あくまでも事実のみを伝え、子ども自身が自発的に考えたり、行動をしたりするきっかけとなるようにするのがよいと言います。

●(5)「まったくもう!」→「気を付けてね」

子どもの不注意でジュースをこぼしたり、転んだりすることがありますよね。そんなとき、とっさに親の口から出る言葉、「まったくもう!」なんて言ったりしませんか?

ママが本当に伝えたいのは、「注意してね」という気持ちのはずです。ママの真意と、子どもに伝わるメッセージにズレが生じないよう、本当のメッセージは何かをよく考えて伝えることが大切なようです。

●(6)「誰のためにやっていると思うの!?」→「お母さんに何してほしい?」

子育てを頑張るママほど、愛情がゆえに世話を焼きすぎるものですね。子どもからすると、「頼んでもいないことをお母さんが勝手にやって、勝手に怒っている」状況で、恩着せがましい言葉をかけられては不愉快になるだけです。一度立ち止まって、子どもが本当にしてもらいたいことは何かを考えてしましょう。

●(7)「何度言ったら分かるの!」→「3回言ったよ。次はできるかな?」

「何度言ったら分かるの!」というのは、子どもが約束をやぶったときに言いがちの言葉ですね。“何度も”や“いつも”といったフレーズは要注意。“いつも”と決めつけられると、子ども自身が自分はいつも失敗するダメな人間と感じてしまうかもしれません。回数は水増しせず、前向きに次回の目標を立ててあげるのがよいと言います。

●(8)「うるさい!」→「ちょっと聞いてくれる?」

子どものおしゃべりは、表現力や主張する力の成長過程と捉えてみましょう。「うるさい!」は、「しゃべっちゃだめ」というメッセージとして伝わり、その力を奪ってしまう可能性があります。

ママが話しているのに子どもがしゃべり続けるような場合には、穏やかに話を聞いてほしいことを伝えるのがベストだそうです。

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以上、ポジティブ言葉8選でした。私が思わず言ってしまうネガティブ言葉は、「バカじゃないの?」です。息子は、「バカと言った人がバカなんだよ」……と言い返します。「親は子の鏡」なんて聞きますが、私の放ったネガティブな発言が息子から自分に返ってきた瞬間、反省しました。

ポジティブ言葉をご紹介しましたが、ママの気持ちが切り替えられなくて、「口に出しにくい」と思われるかもしれません。江藤さんは、「それでもあえて言葉にしてみる」ことが大事だと言います。自分の口から発した言葉は、子どもだけでなく自分の耳にも入ってきて、心に響くそうです。

ご相談者さんも、ぜひ言葉を変えてみてくださいね。

【参考文献】

『ママのイライラ言葉言い換え辞典』江藤真規・著

●ライター/KOU(ママライター)

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