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実は似た者同士!? 性格の不一致で“離婚”まで考えるママへのアドバイス

  • 2015.10.24
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【ママからのご相談】

結婚して4年で子どもが1人います。夫とは性格の不一致かなと思うことが多々あり、正直別れた方が良いのではないかと思うこともあります(暴力・借金などはありません)。でも、子どものことも考えると、「思いとどまらなくては」となるので、モヤモヤしています。

●A. モヤモヤは心の中にありますから、少し落ち着いて現状を大きく見渡して見てください。

こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているフリーライターの桜井涼です。ご相談ありがとうございます。

結婚して4年目は離婚を考える時期として知られています。でも、お子さんのことやご主人のことなどいろいろ考えすぎて、どうしていいのかわからずに、小さなストレスがモヤモヤとしてきているのでしょう。相談者様にとっては、ツラい時期だと思います。

こんなときは、気持ちの赴くままに行動すると後悔につながることがあります。だから、少し落ち着いて、現状がどのようになっているのか、今後どうしたらいいのかをふかんして見てみるようにしてみましょう。そうすると、自分の気持ちがよく見えてきます。

●性格の不一致は一致しすぎが原因!?

離婚理由の上位にランクインするのが“性格の不一致”です。心理学者ウィンチが行った調査によると、お互いに相手を補う性格の持ち主と夫婦になっている人たちは上手くいきやすく、同じ性格の持ち主は上手くいかないということがわかっています(ウィンチの相補仮説といいます)。「性格が合わない」といって別れてしまう夫婦は、不一致ではなく似すぎているために上手くいかなかったということではないかと言われているのです。

相談者様も、「夫とは性格の不一致かなと思うことが多々あり」と言っておられますね。よく考えてみると、似ているところが多いのではありませんか。自分の性格の中で嫌だと思っているところをご主人の中に見たとき、嫌悪を感じているのかもしれません。それで性格が合わないと思ってしまっていることもあるのではないでしょうか。

●子どもに及ぼす心理的影響

子どもはお父さんとお母さんが大好きで、どちらか1人、または両方がいなくなってしまうと、心に大きなストレスを抱えます。

塾の講師をしていたころ、生徒の親御さんが離婚されるということがありました。その日は、教室に来ていたAさん(女子・当時小4)が大はしゃぎをして元気すぎるくらいでした。授業が終わってからそのことを注意しようと呼んだところ、大泣きをして泣き止みませんでした。

そして、一生懸命に、「私が悪い子だからお父さんが家を出て行った」と私に訴えていたのです。そのことを親御さんに話したところ、そこで離婚されたことを知ったのです。

親の都合で別れることになったとしても、子どもは、「自分が悪い子だったからだ」と自分を責めてしまいます。だからといって夫婦が無理して一緒にいなくてはならないわけではありません。でも、「どうして離れて暮らすことになったのか、これからどうするのか」を子どもにもきちんと話をすることは必要です。

小さいうちはわからないでしょうから、大きくなって話が聞けるようになったときには、必ず話してあげましょう。一番大事なのは、子どもにとって安心できるように心に寄り添うことです。片親になってしまったとしても、子どもが心から安心できる場所であれば、心配なくやっていけます。その点だけを注意してほしいと思います。

●男性に必要なのは精神的サポート

女性と男性では、結婚に求めているものが違います。ニューヨーク大学と東京大学が行っている“結婚観について”の調査で次のようなことがわかりました。

女性は、結婚に“生活の安定”を求め、男性は“精神的サポート”を求めるそうです。心の支えであったり、会社での愚痴を聞いてもらったり共感してもらえたりすることが男性の心を掴むことになるということです。

実際に、既婚男性からお話しを聞いたときも似たような答えが返ってきました。

・『話を聞いてもらえるとすごく安心する』(40代・会社員)

・『妻が、「どうしたの?」って言ってくれるから、会社で嫌なことがあっても話しやすい』(30代・公務員)

・『食事のときに会社であったことを聞いてくれるので、あまりため込まないですむ』(40代・サービス業)

夫の話を聞いてあげることで、精神的に安定を図ってあげられると、夫婦の仲は安定する傾向にあります。「こっちも大変なのに、いちいち話なんか聞いてらんない」と思われることもあるでしょう。でも、先に聞いてあげると、心が軽くなった分、家事や育児を手伝ってくれたり、妻の話も聞いてくれやすくなるはずです。

相談者様のお気持ちは、尊重したいですし大切にしたいです。でも、今の心の状態を整理してみましょう。性格的なこともそうですし、お子さんのこともそうです。それに、男性の結婚観にある気持ちなど、総合的に考えてみてから結論を出しても遅くはないと思うのです。

夫婦のことは、その夫婦にしかわかりません。冷静になって夫婦間のことをふかんしてみてほしいと思います。ご相談ありがとうございました。

【参考文献】

・『驚くほどわかりやすい心理学の本』渋谷昌三・著

●ライター/桜井涼(フリーライター)

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