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【金の秘密】18金とはどういう意味?K18と18Kという別表記にある違いも解説

  • 2022.9.7
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店頭にディスプレイされている金の指輪やネックレスには「18金」や「10金」、場合によっては「K10」や「18K」と表記されています。 なんとなく純金の割合かな!?という想像がつきますが、最高数値がいくつで、18金ならどのくらいの割合を金が占めているのかなど、正直よくわからなかったりしますよね。

そこでここでは、装飾品だけでなく資産としても人気の貴金属「金」の表記について見ていきましょう。

18金の18は金の割合

 

金は10、14、18と数字が大きくなるに連れグレードが上がっていきます。 なぜグレードが上がるのか、その理由を見ていきましょう。

金の純度表記

「●金」もしくは「K●」「●K」はいずれも金の純度をあらわす単位です。 Kは「金(kin)」の略では無く「karat(カラット)」の略になります。

この金もしくはカラットは金の純度を24分率した単位です。 100%を金で構成された純金の場合、24分の24なので24金やK24、24Kと表記されます。

この要領で計算した場合、1金(K)=約4.17%となるので、10金(K)は約41.7%が、18金(K)ならば約75%が純金の割合となります。

純度が高ければいい!というわけでもない

24に近い数字ほど純金に近いということになりますが、ジュエリーなどに使う場合、24金のものを見かけることはあまりありません。 これは純金のほうがコストが嵩むからという理由ではなく、金の特性に理由があります。

金は他の金属に比べると非常に柔らかい上に熱に弱いという性質があります。 そのため純金で加工すると傷付いたり型崩れを起こしてしまいます。

変形してしまっては装飾品としては利用できませんので、他の金属と混ぜ合わせ合金にすることで金の美しさに丈夫さを兼ね揃えることができるのです。

金合金(カラーゴールド)

金と合金にする素材の配合によっては、たとえば同じ18金でも色が変わることがあります。 この元の金の色から、色調が変わる金の合金をカラーゴールド(金合金)といいます。

今回は18金、純金の割合75%に対し、残りの25%で何を配合するとカラーゴールドが完成するかをご紹介します。

イエローゴールド

銀を12.5%、銅を12.5%で配合すると、金よりもはっきりした色味が出る「イエローゴールド」になります。

ピンクゴールド

銅を20%と銀とパラジウムを調整して配合すると銅の赤みが柔らかく加わった「ピンクゴールド」になります。 銅を25%配合すると赤みの強い「レッドゴールド」になります。

ホワイトゴールド

銀を15%、パラジウムを10%配合すると「ホワイトゴールド」になります。 その見た目や「白金」という漢字を連想することから「プラチナ」と混合されることもありますが、プラチナは金とは元素記号も異なる別の金属になります。

ちなみにホワイトゴールドの和名は「白色金」となります。「白金」とは混合しないようご注意ください。

K18と18Kの違い

 

金の純金割合の表記は「●金」だけでなく「K●」と「●K」があります。 このKの位置には、れっきとした理由があるので使い分けが明確にされているということになります。

K18と表記されていた場合

Kが前にある場合、製造国は日本になります。 造幣局や日本ジュエリー協会では、原則的には前に置くと定めています。

18Kと表記されていた場合

Kが後ろにある場合、製造国は日本国外ということになります。 通称「あとK」と呼ばれる表記記号が後ろにある場合、製造国がどこか、純金割合が正しいかをしっかり確認する必要があります。

金の「karat(カラット)」と宝石の「キャラット(carat)」は意味が違う

 

金の純金割合をあらわす「karat(カラット)」と宝石の質量をあらわす「キャラット(carat)」はスペルが違いますので、当然別物になります。 1キャラットは0.2gを意味する言葉なので、割合をあらわすカラットと混合しないようご注意ください。

まとめ

18金など金を使ったジュエリーなどに表記されている「金」という言葉は、24を最大値にした純金の割合を意味する言葉です。 最大値の24のほうがいいと思いきや、金が柔らかいという性質からジュエリーなどには使われること無く、純金は資産としてインゴットといった塊などにされていることが一般的です。

また、同じ18金の宝石でも合金を生成する銀や銅の割合で色合いに変化が生じます。

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