1. トップ
  2. レシピ
  3. 東京産のぶどうでワインを造る都内初の醸造所「東京ワイナリー」

東京産のぶどうでワインを造る都内初の醸造所「東京ワイナリー」

  • 2015.10.23
  • 1671 views

東京の大泉学園町にある「東京ワイナリー」は、都内初のワイン造りを行うお店です。東京で収穫された高級ブドウ“高尾”を使ったワインは、ブドウの旨みが存分に味わえるにごりを残した、個性あふれる一杯です。

のどかな町にある東京で唯一のワイン工房

西武池袋線の大泉学園駅から歩いて約10分。穏やかな雰囲気が漂う住宅街に「東京ワイナリー」はあります。2014年にオープンした、東京で唯一ワインの醸造と販売を行っているお店です。営むのは、青果市場で仲卸の仕事をしていた経験をもつ越後屋さん。ワインを通して東京産の野菜や果物のおいしさを知ってもらいたい、とお店を始めました。

果実味あふれるさわやかな後味のワイン

ブドウの季節になると、工房では毎日のようにワイン造りが行われています。「東京ワイナリー」のワインの特徴は、瓶詰めするときにろ過を行わず、にごりを残しているところです。一般的にはろ過でにごりを取り除くのですが、こちらではあえて澱を残し、ブドウの個性がよりはっきりと感じられるようにしています。また、料理と一緒に楽しめるよう、ブドウを2週間かけて発酵させ、すっきりとした味わいに仕上げています。

東京育ちの高級なぶどうで仕込む赤ワイン

こちらのおすすめは、「東京産高尾のワイン」。東京で収穫される高級品種のぶどう“高尾”で造りる赤ワインです。とてもフルーティーで、上品なブドウの香りと甘みが伝わってきます。そして何より驚きなのは、このおいしいワインが大都市である東京のブドウと醸造所で造られていること。クセが少なく飲みやすいので、これからワインを飲み始めてみたい人にもぴったりです。

ほかにも、山形産のデラウェアを果皮ごと発酵させて造る白ワイン「山形県デラウェア」も人気です。デラウェアのさわやかな香りと酸味が口いっぱいに広がります。

新酒がお店に並ぶのは10月中旬ごろから(1本2000~3500円程度)。売り切れてしまうことも多いので、お店のホームページはこまめにチェックしておきましょう。

都内の農産物のよさを発見してもらえる場所をめざして

販売スペースでは、試飲をしてから購入するワインを選ぶことができます。将来は、ワインとともに地元練馬産の野菜を生かした料理も楽しめる空間になるそう。事前に連絡しておけば、ワイン造りの見学もできるので、興味がある人は相談してみましょう。ワインや東京の農産物のことをもっと知りたくなりますよ。

いまでも時間があれば、ワイン造りがさかんな山梨や長野などに足を運び、精力的にブドウ造りや醸造について学んでいる越後屋さん。お店からどのようなワインが生まれるのか、これからも目が離せません。

の記事をもっとみる