1. トップ
  2. スキンケア
  3. ピルを飲むと太るってホント?ピルのメリット・デメリットについて医師に聞きました

ピルを飲むと太るってホント?ピルのメリット・デメリットについて医師に聞きました

  • 2022.9.5
  • 3000 views

ピルのメリットやデメリットについて、あなたは正しく理解していますか? 今回は、「TCB東京中央美容外科 川越院」院長の比嘉貴子先生がピルのあれこれについて答えてくれました。

代表的なピルの種類を教えてください。

ピルには使用目的によって下記の種類があります。

(1)超低容量/低容量ピル

月経不順・生理痛・PMS(月経前症候)・過多月経などに対し使います。

(2)中等量ピル

主に不正出血を止めたり、生理日移動のときに使います。

(3)アフターピル

緊急避妊目的で使用します。

(4)ミニピル

エストロゲンを含まず、プロゲステロンのみのお薬です。エストロゲン含有しているピルが内服できない方に処方することが多いです。

一般的に多くの女性がピルと聞いてイメージするのは生理痛の改善や月経周期を整えるために内服する(1)超低容量/低容量ピルかと思います。このピルには生理痛や、過多月経(生理による出血が多い)、子宮内膜症という病気による痛み、PMS(月経前症候群)などに対し保険診療で処方されるピルと避妊目的で自費診療において処方されるピルがあります。

なお、ピルの飲み方には下記のようなパターンがあります。

・1ヶ月内服(毎月生理を起こす)
21日間内服(7日間休薬)
28日間内服(飲み忘れ予防目的で偽薬と呼ばれるホルモンが含まれていない粒を最後の7日間に内服します)

・連続内服(2〜3ヶ月に1回に生理を起こす)
77日間内服(4日間休薬)
120日間内服(4日間休薬)

上記ピルにはエストロゲンとプロゲステロンという2種類のホルモンが含まれており、プロゲステロンの含有量によって1相性と3相性という種類に分かれます。

ホルモン量の違いや内服のパターンなど色々あるので、どのタイプを使用するかは医師と相談して決めると良いと思います。

ピルの服用でどのような効果が得られるかを教えてください。

月経周期が整います。また生理痛やPMSの症状軽減、月経血量の減少、排卵抑制による避妊効果、ニキビの改善などがあります。

ピルのデメリット、副作用を教えてください。

デメリットとしては、毎日同じ時間に内服する必要がある、毎月お薬代がかかる、といったところでしょうか。

頭痛や吐き気・不正出血、胸が張る、下腹部痛などがよくある副作用です。上記症状は内服し続けていくうちに体が慣れて落ち着くことが多いですが、3ヶ月過ぎても症状が続くようでしたらピルの種類変更などを検討した方が良いかと思います。また、内服し始めのときに吐き気どめや痛み止めを併用することで症状軽減できます。頻度としては高くないですが、起こると重篤な状態を引き起こすものとしては血栓(血管内で血の塊ができる)が挙げられます。内服開始後に足が浮腫む、ふくらはぎが痛い、胸が痛い、息苦しいなどの症状がある場合には必ず医療機関を受診して下さい。

ピルの素朴な疑問

・内服継続していると、妊娠できない体になるのでは?

→そんなことはありません。むしろ、不妊の原因となり得る子宮内膜症の進行を抑えることができるので妊娠したいときに向けて内服しておくことをおすすめします。

・ピルを飲むと太る

→一昔前のホルモン量が多かった頃のピルはそのような報告もありましたが、現在のピルはホルモン含有量が少なく改良されているのでその心配はありません。

・ピルを内服していれば性感染症の予防や治療になる

→性感染症はピルでは予防も治療もできません。性感染症のひとつであるクラミジア感染症は不妊の原因になるので、コンドームを使用して感染しないように予防しましょう。

教えてくれたのは

出典: 美人百花.com

「TCB東京中央美容外科 川越院」院長 比嘉貴子(ひが たかこ)先生

TCB東京中央美容外科 川越院院長。女性医師ならではの視点で親身に寄り添い、様々な患者様のお悩みを解決。産婦人科医としての経験から婦人科形成の施術を得意とし、多くの女性への的確な診察と美しいデザイン性のある仕上がりには定評あり。

TCB東京中央美容外科はこちら
TCB川越院はこちら
Instagramはこちら
YouTubeはこちら
TikTokはこちら

元記事で読む
の記事をもっとみる