ストレスor血行不良？ “貧乏ゆすり”をする原因とケア方法

【女性からのご相談】

夫の貧乏ゆすりが気になって仕方ありません。一緒に出かけるのが恥ずかしいです。なんとかやめさせる方法はないでしょうか？

●A. 貧乏ゆすりはウォーキングやスクワットをすることで改善されます。

こんにちは。健康管理士のSAYURIです。ご相談ありがとうございます。

一緒にいるご主人が貧乏ゆすり。少し恥ずかしい気持ちになりますよね。特に日本では江戸時代に足をゆすると貧乏神に取りつかれると言われたことなどから“貧乏ゆすり”という名前がつけられ、あまり好印象ではありません。もちろん、海外でも落ち着きのない行為とされ、あまり歓迎されていません。

今回は、貧乏ゆすりの原因とその意外な効果についてご紹介したいと思います。

●貧乏ゆすりの原因

まず、貧乏ゆすりには過剰なストレス状態にあるという精神的な原因と、デスクワークなどで血流が悪いといった肉体的な原因が考えられます。特に仕事が思うようにいかなかったり、人間関係で大きな問題があったりするとイライラが増長し、貧乏ゆすりの癖のない人でもウロウロ歩いてみたり、指先で机をコンコンと鳴らしたりしますよね。これは体を動かすことでストレスを少しでも発散させようとする体の防衛本能です。

デスクワークなどで毎日長時間座りっぱなしの仕事をしている場合は、第二の心臓ともいわれるふくらはぎの筋肉の動きが非常に少ないために、足先に向けて流れてきた血液を心臓に送り返す力が不足し、血行不良になるため、それを少しでも改善しようとする本能的な体の動きです。

●貧乏ゆすりに健康効果あり！

イギリスのリーズ大学とユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの共同研究チームが35歳～69歳の女性14,000人の食生活や運動習慣、病歴、貧乏ゆすりの癖の有無などを調査しました。その結果、長時間座っていることが多い人の中で、貧乏ゆすりをする人ではBMIに加えて、グルコースやインシュリン反応などの健康に関連する指数が良いことが分かったとのこと。

●貧乏ゆすりの原因を取り除くことが大切

「こっちまでイライラするから、やめて！」そう言ってしまうことは非常に簡単なことですが、それでは逆にストレスをかけてしまってひどくなる可能性も。職場の話などをゆっくり聞いてあげる時間を作ることも大切です。

また、ウォーキングはストレスを緩和させるセロトニンの分泌を促す作用があると同時に、ふくらはぎの筋肉を動かし血行を良くしてくれるので、心身どちらが原因の貧乏ゆすりにも有効です。

もしご主人がデスクワークであれば、休憩時間にスクワットをすすめてあげるのもいいでしょう。いずれにしても“ただのクセ”ではなく、心や体からの何かのSOSサインと見て、一緒に取り組む気持ちを大切にしてくださいね。

【参考リンク】

・ふくらはぎマッサージ | 湯島清水坂クリニック

●ライター／SAYURI（心理食育インストラクター）