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美白の方ほど不足しがち…!?日焼け止めとビタミンDの関係とは

  • 2022.8.30
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様々なビタミンがありますが、骨を作る大切なビタミンDを意識して摂っているという方は少ないかもしれません。

日光を浴びなければ作ることができないビタミンD、実は紫外線から肌を守ろうとすることでビタミンD不足になっている現代女性が多いという結果も出ています。

そこで今回は、美白の方ほど不足しがちな日焼け止めとビタミンDの関係について、そして対策方法もあわせてご紹介していきます。

ビタミンDはどんな栄養素?

「ビタミンDは骨を作る大切なビタミン」です。骨は体を支える以外にも、カルシウムやリンの貯蔵庫としての役割を果たしており、これらはビタミンDの作用によって代謝がコントロールされ、最適な血中濃度が保たれています。

腸管におけるカルシウムの吸収、血液中でカルシウムを運搬するカルシウム結合(CBP)の合成、腎臓におけるカルシウム再吸収の促進など、カルシウム・リン代謝に欠かせない脂溶性ビタミン(脂質に溶けるビタミン)がビタミンDです。

ビタミンDは、コレステロールを原料とし、紫外線を浴びることによって、皮膚で作られます

また食品中に含まれるビタミンDには、きのこ類に含まれるビタミンD2と、魚類に含まれるビタミンD3の2種類があります。

人体で利用されるものはビタミンD3であり、ビタミンD3のほうがビタミンD2に比べて約3〜4倍の生理活性があります

日本でも韓国でもビタミンDが不足!?

血中ビタミンD濃度(25(OH)D3濃度)を調べた結果では、至適値は40ng/ml以上とされているのですが、8割近くの方が30ng/ml未満の「不足状態」にあり、4割近くの方が20ng/ml未満の「欠乏状態」にあることが判明しました。8割近くが不足または欠乏というのは由々しき事態です。(図1:満尾クリニック調べ/外来受診者約1700名対象)

また、韓国の20代男女(男性311名、女性438名)の血中ビタミンD濃度の分布では男性の65.0%、女性の79.9%がビタミンD欠乏であることが明らかにされています。(図2)

日光を浴びなければビタミンDを作ることはできません。現代文明のもとでは室内空間で過ごす時間が多くなり、皮膚でビタミンDを作る機会が減ってしまいました。韓国の若者の例は決して対岸の火事ではなく、日本でも同様の現象が起きていると考えられます。

厚生労働省の「国民健康・栄養調査」(2018年)によれば、20歳以上の成人女性で平均6.5μg、20〜40代女性に限定すれば平均4.8〜5.6μgしか食事からビタミンDを摂取できていません。結集ビタミンD濃度を調べた結果でも、年代別に比較してみると、女性に関しては20〜40 代が最も低かったのです。(図3:満尾クリニック調べ/外来受診者約1700名対象)

美容を意識して徹底的に紫外線をカットし、ビタミンDの供給源となる魚もあまり食べないという生活を見れば、決して不思議な結果ではありません。

美白の方ほど不足しがち!?夏にも摂りたいビタミンD

日本では紫外線の弊害のほうがメディアで取り上げられることが多く、紫外線は避けるべきものとして知られているかもしれません。特に美容に関心が高い女性は「美白・美肌」志向が強く、UVカットに余念がありません

多くの人にビタミンDが不足しているのは、こうした紫外線不足の影響が大きいのではないかと考えられます。

もちろん紫外線の弊害もありますから、弊害と利点のバランスをよく考えながら、どこまで紫外線を浴びるべきか、それでも不足するビタミンDについてはサプリメントで補う、といった工夫が必要になります。

紫外線を避けるばかりではなく、夏の晴れた日以外はUVカットをせずに、日に当たるほうがよいかもしれませんし、やはりUVカットは欠かせないという人は、積極的にサプリメントでビタミンDを補うべきだと思います。

少なくとも、日光浴ができない場合や、魚を食べる機会が少ない場合には、ビタミンD3として1日あたり「25〜50μg(1000〜2000IU)」を摂取することをオススメします

参考情報:日焼け止めとビタミンDの関係
ビタミンDをつくる紫外線の波長は日焼けをする紫外線の波長とほぼ同じで、SPF30の日焼け止めをしていると、皮下でのビタミンD産生は5%以下に落ちてしまうことにも注意が必要です。

「紫外線環境保健マニュアル 2020」

骨がパワーアップ!子どもの骨育成のためにも大事なビタミンD

子どものビタミンDレベルが低下していることを示唆する事象も現れています。「くる病」という、骨が曲がって折れやすくなってしまう病気は、ビタミンD不足によって起こります。2014までの10年間で2.5倍も小児の患者数が増えているということが、報告されています。(赤坂ファミリークリニック 院長 伊藤明子 先生)

また、国内における乳幼児のビタミンDの体内蓄積状況を調査したところ、生後半年までの乳幼児の3割以上が「欠乏状態」、約半数が「不足状態」にあるということでした。(2017年順天堂大学 小児科中野聡先生ら)

しかも、母乳栄養が中心の乳児では約半数が「欠乏状態」、約25%が「不足状態」と血中ビタミンD濃度が極端に低かったのです。

原因は、母乳中のビタミンD濃度は母体の血中ビタミンD濃度によって決まるため、妊娠可能年齢の女性の血中ビタミンD濃度が低いことが、乳児のビタミンD欠乏状態を招いているわけです。

けれど母乳は本来、免疫系のたんぱく質の供給源であることなど多くのメリットがあります。つまり、次世代にさまざまな健康リスクを残さず、母乳のメリットを生かすためにも、まずは母親となる女性の血中ビタミンD濃度を適正値に保つことが大切です。

出典/出典書籍の著者プロフィール

医師が教える「最高の栄養」ビタミンDが病気にならない体をつくる(株式会社KADOKAWA)

満尾 正(みつお ただし)
2002年、日本で初めてのアンチエイジング専門院を開設。キレーション治療を中心にした、内科的アンチエイジング治療を行う。著書に『医者が教える最高の栄養ビタミンDが病気にならない体をつくる』。著書多数。

ビタミンDを含む栄養機能食品ガム『リカルデント ビタミンDプラス』

独自の牛乳由来成分「CPP-ACP」を配合した『リカルデント』ブランドから、シュガーレスである従来製品はそのままに、ビタミンD含有量が1粒あたり50%増量した『リカルデント ビタミンDプラス』がこの夏リニューアル新発売されました。

ビタミンDは、腸管でのカルシウムの吸収を促進し、骨の形成を助ける栄養素です。このビタミンDを配合した栄養機能食品ガムは『リカルデント』だけ!(2022年7月23日現在モンデリーズ・ジャパン調べ)

4粒で1日に必要なビタミンDのうち38%が摂取可能で(1日当たりの摂取目安量に含まれる機能の表示を行う栄養成分の量の栄養素等表示基準値(18歳以上、基準熱量2,200kcal)に占める割合)手軽に健康を大切にしたい方にぴったりです。

フレーバーは、さわやかな甘さが特徴の「ヨーグルトベリーミント」で、身体に優しいイメージのヨーグルトと、相性の良いベリーの味わいをアクセントにしています。モンデリーズ・ジャパン独自開発のロングラスティングカプセルを使用しているので味わいが続きます。

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