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ツアーのみで上陸可能!?沖縄県のシークレットアイランド・カヤマ島の魅力に浸かる旅

  • 2022.8.30
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こんにちは、絶景ハンターのまゆみです。

八重山諸島の石垣島や西表島の間にまたがる海域に「カヤマ島」という無人島があるのをご存じですか?

小さな島に八重山の魅力がギュッと詰まっていて、ツアーでのみ上陸を許される、知る人ぞ知るシークレットアイランドです。

今回はカヤマ島の魅力と、人気の「幻の島」との2島めぐりツアーもあわせてご紹介します。

八重山諸島の無人島「カヤマ島」とは

Photo by Wikipedia

沖縄本島から南西へおよそ400~500km、石垣島や西表島、竹富島、与那国島など12の有人島と多くの無人島から構成された八重山諸島は、日本最南端の国立公園「西表石垣国立公園」に指定されています。

その八重山諸島の石垣島と西表島の間に横たわる小浜島からおよそ1.6kmの海域に浮かぶのが、周囲2.5kmの小さな無人島「カヤマ島(正式名称は嘉弥真島)」です。

Photo by Mayumi

江戸時代には、田畑や牧場を切り拓くために小浜島から通っていた人たちがいると伝わっていますが、それ以後は長らく無人島として荒廃が進んでいたとされています。

やがて、この島の管理を竹富町から委託され、1978年から観光開発に乗り出したのが、石垣島の「ホテルミヤヒラ」を運営する宮平観光を中心とした「美ら花グループ」。

現在は、その傘下である旅行代理店「三和トラベル」による企画運営で、石垣島や小浜島発の各種カヤマ島観光ツアーが催行されています。

※カヤマ島に上陸できるツアーは三和トラベルのみ取り扱っています。カヤマ島周辺でのマリンアクティビティを実施する他社ツアーもありますが、上陸はできませんのでご注意ください。

Photo by Mayumi

島内には休憩施設や更衣室、シャワー・トイレこそ完備しているものの、水道・ガス・電気は通っていません。必要な電気は自家発電や太陽光発電でまかない、飲料水をのぞく生活用水は雨水や井戸から調達しています。

また、自然環境保護の観点から、石鹸は使用禁止、化学物質やプラスチック製廃棄物の持ち込みを必要最小限に、出たゴミは持ち帰るなどといったルールが徹底されており、今で言うSDGsへの取り組みに積極的です。

カヤマ島の魅力その1 :ウサギまみれの島!?

1時間もあればまわれるほど小さなカヤマ島ですが、さまざまな魅力がギュッと詰まっています。

そのひとつが、別名「ウサギの島」です。

Photo by Mayumi

いつの頃からかウサギが島に持ち込まれ、現在では野生化したカヤマウサギが島内に約500羽も生息しているといわれています。

ウサギの島といえば広島県の大久野島が有名ですが、ここもまた、ウサギまみれが味わえる、動物好きにはたまらないもふもふパラダイスです♪

Photo by Mayumi

エサに群がる食欲旺盛なうさぎたち。かわいいうさぎたちにもみくちゃにされる、ハッピーな時間が過ごせます。

なお、この島に生息している野ウサギのうち、人馴れしているのはレストハウス周辺を根城にしている20~30羽のみ。それ以外のウサギたちは島のどこかに隠れているそうです。

カヤマ島の魅力その2 :琉球ならではのゆかいな住人

カヤマ島には、琉球ならではのユニークな住人が生息しています。

Photo by Mayumi

こちらは、国の天然記念物に指定されている「オカヤドカリ」。

レストハウスやビーチなどそこかしこに姿をあらわしますが、あまりにも自然にそこにいるため、天然記念物のありがたみが薄れるほど。

からだがとても小さいので、誤って踏まないようにしましょうね。

Photo by 宮平観光

日中は茂みに身を隠し、日が落ちるとどこからともなくやって来るのが「ヤシガニ」です。

ヤシガニとは、陸上で生息する節足動物のうち世界最大級といわれており、実は“カニ”ではなくヤドカリの仲間。体長は30~40cmと巨大で、中には1mを超える個体も存在するほど。日本では琉球地方のみに生息し、絶滅危惧種にも指定されています。

それにしても、暗がりの中で突然ヤシガニに遭遇したら、ちょっと引いてしまいそうです。

Photo by 宮平観光

こちらも、琉球地方ならではの熱帯性の植物「サガリバナ」。

サガリバナは、夜に花開き、夜明けとともに散ってしまう、一夜限りの儚い「幻の花」です。そんな珍しい花がカヤマ島の裏庭でも花を咲かせています。

開花シーズンは梅雨明けの初夏から10月頃。実際に見るとやはりとても神秘的です。

ちなみに、カヤマ島は西表石垣国立公園に属するため、島内にあるいかなる動植物も島外に持ち出せません。ご注意ください。

カヤマ島の魅力その3 :白砂のビーチに奇岩奇勝

Photo by Mayumi

桟橋のある島の南西部を中心に広がるのが、この遠浅で白砂の絶景ビーチ。

ビーチサイドには海に映えるテラスやお手製のブランコが設置され、遊泳エリアには監視台も設置されているので、小さなお子さんでも安心して遊ばせられますね。

Photo by Mayumi

ちなみに、こちらは遊泳エリアでシュノーケリングしたときに撮影したもの。

さすが日本最大級を誇るサンゴ礁「石西礁湖(せきせいしょうこ)」の海域、美しい熱帯魚の群れにも遭遇できました。

Photo by Mayumi

さらに、島の北海岸周辺は、ビーチロックと言われる岩礁や大小さまざまなかたちをした奇岩奇勝が楽しめます。

シークレットビーチのような隠れ家スポットがいくつも点在していますが、指定されたエリア以外での遊泳は禁止されているため、散策だけ楽しみましょう。

カヤマ島で楽しめるアクティビティ

次に、カヤマ島で楽しめる主なアクティビティをご紹介します。

ビーチコーミングとプチハイキング

Photo by Mayumi

日帰りツアーの場合、カヤマ島滞在はおよそ2時間半ほど。

時間いっぱい、野ウサギとふれあったり、マリンアクティビティで過ごしたりするのもいいですが、せっかくならビーチコーミング(島内散策)もおすすめ。島中央には標高19mの小高い山があり、徒歩15分程度のプチハイキングが楽しめます。

山頂には小浜島や西表島、石垣島などを一望できる、360度大パノラマの展望台が設置されており、絶景スポットとなっています。

さらに、山頂から北海岸~西海岸を回るのんびりカメさんコースなら、およそ1時間程度でビーチコーミングが楽しめますよ。

プライベートキャンプも!

Photo by 宮平観光

カヤマ島では、日帰りだけでなく宿泊を伴うプライベートキャンプも楽しめます。

気心の知れた仲間や家族で集まるほか、修学旅行や社員旅行などでの貸し切りも可能。

日中は心ゆくまで海やビーチで遊んで、暮れゆく夕日を眺めながらキャンプファイヤーの火を囲み、バーベキューに舌鼓を打ちながら、飲めや歌えや、花火にダンス、夜の島探検や展望台での星空観察など、ここでしか味わえないスペシャルな時間を過ごせます。

日本最大のサンゴ礁・石西礁湖でダイビング

Photo by 宮平観光

日本最大のサンゴ礁である石西礁湖に囲まれたカヤマ島の海には、およそ400種類のサンゴ礁と色とりどりの熱帯魚が生息しています。もちろん映画『ファインディング・ニモ』に登場するカクレクマノミも!

また、西表島と小浜島にまたがる海峡はヲナラ水道と呼ばれ、別名マンタ海道、つまりマンタが回遊する海域といわれています。そのため、隣接するカヤマ島でも、運がよければマンタに遭遇することも。とびきり贅沢なダイビングが楽しめます。

二人だけの無人島オリジナルウェディング

Photo by 宮平観光

2022年4月からはじまった無人島ウェディングサービス。チャペルが用意され、青い空と美しい海をバックに、永遠の愛を誓い合うことができます。

人気のウェディングフォトは、最高の瞬間を最高のロケーションで写真に収められます。

「星空保護区」で最高の星空観察

Photo by 宮平観光

西表石垣国立公園は、NPO団体「国際ダークスカイ協会」に認定された国内初の"星空保護区"。世界のお墨付きを受けた星空を心ゆくまで堪能しましょう。

またたく満天の星空はまさに天然のプラネタリウム。天の川や南十字星など、最高の星空観察を楽しみながら贅沢な夜を過ごせそうですね。

絶景!「幻の島」にも上陸

カヤマ島では、知る人ぞ知る「幻の島」がセットになった2島めぐりツアーも催行されています。今回はその「幻の島」にも上陸してみました。

Photo by Mayumi

「幻の島」と呼ばれるのは、カヤマ島から東へ約4kmのところに浮かぶ無人島で、正式名称は「浜島(はましま)」。

周囲500mほどの三日月型の白砂の島で、潮の干満によってその姿を変え、満潮時には島自体が沈んでしまうことから「幻の島」と呼ばれています。

隣の小浜島からもボートツアーが出航し、連日多くの観光客であふれていますが、このときは上陸していたのが筆者の乗るボートだけだったため、誰もいない絶景を拝めました。

まるで海外のようなたたずまいに、思わず言葉を失います。

一味違った感動体験を!無人島カヤマ島へ遊びに行こう

石垣島や竹富島、宮古島など、定番の観光や離島巡りに少し飽きたら、今度はぜひ無人島、カヤマ島に訪れてみてはいかがでしょうか。

ウサギ天国に天然記念物、白砂のビーチに国内最大サンゴ礁、奇岩奇勝に世界に誇る星空観察と、一味違った感動体験やワクワクが味わえますよ。ぜひ、カヤマ島を遊び尽くしましょう!

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