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バー・ビストロ116が提案する、フランス人にも発音しやすい“スミビヤキ”。

  • 2015.10.21
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ここ3〜4年、日本、とりわけ和食になみなみならぬ興味を注ぐパリッ子たち。ユズ、ミソ、ベントー、ギョーザ、ワカメ、パンコというように、日本語の語彙を増やしている。さあ、彼らの日本語単語帳に加わる次の料理関連語は何だろう......スミビヤキ?

ガラスにSumibiyaki(日本式バーベキュー)5〜38ユーロと書かれた店の入り口。

パリで活躍する日本人シェフのひとり、手島竜二さん。2014年7月に開いたガストロノミー・レストランPages(パージュ)に続き、そのお隣に今夏バー・ビストロをオープンした。こちらは学生食堂のような木の椅子とテーブルが並び、メニューも黒板に手描き......というように、ぐっとカジュアル。居酒屋的な寛いだ雰囲気の中、ワインを楽しみながら、美味しいディナーを!! という時に最高の店だ。Pagesでも備長炭を使った炭火焼き料理を供しているが、こちらバー・ビストロではその「スミビヤキ」をシェフは売りにしている。新鮮な魚介や肉をシンプルに塩焼きしたり、軽く炙ったり。ワインが進むこと、間違いなし。もちろんそれ以外にも、メニューには和牛のカルパッチョをはじめ、美味しそうな料理が並んでいる。そして、今やパリのカフェやビストロになくてはならぬ、ハンバーガーも! といっても、フランス産のビーフではなく、ここでは宮崎県の尾崎和牛を使用。それに添えられるポテトの美味しさも格別だ。飲み物は世界各地のビール、自然派ワイン、日本のウイスキー、カクテルと幅広いセレクションから選べる。ランチタイムには丼物や鳥の唐揚げ......。昼も夜も行きたくなる。

ブルターニュのブルーオマール、パティスの鶏肉、ユー島のアンコウ、シャラスのカモなど素材の産地がメニューに明記されている。日本の女性陶芸家がフランスの土で焼いた器を使用。photos:Hiromasa Sasaki

なお、店名の116(ソンセーズ)という数字は、郵便番号75116に由来しているそうだ(注:面積の広い16区の郵便番号は、75016と75116の2つ)。

若者のサービスが似合う気取りのない内装の店内。photos:Hiromasa Sasaki
116のシェフはテシ(手島竜司)とナオコのふたり。

116
2, rue Auguste Vacquerie
75116 Paris
営)12:00〜15:00 (L.O. 14:30)、17:30〜翌1:00(ディナー19:30〜23:00)
休)日曜
https://www.facebook.com/116pages

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