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保湿の要になってくれるのは?潤いをキープしてくれる本命化粧水TOP10【シャネル、ディオール】

  • 2022.8.20
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よくなじんで潤うのはどれ? 本命化粧水ガチ検証!

スキンケアの重要アイテムといえば、なんといっても化粧水。質感はシャバシャバなのかこっくりしているのか、潤いキープ力は高いのかなど、全6項目で徹底検証! この秋冬、保湿の要になってくれるのはどの1本?

01:アルビオン
薬用スキンコンディショナー エッセンシャル N
薬用スキンコンディショナー エッセンシャル N

〈医薬部外品〉 110ml ¥3850

濃縮ハトムギエキスに加えてハトムギオイルを新配合し、さらに多機能に!

02:イハダ
薬用クリアローション
薬用クリアローション

〈医薬部外品〉 180ml ¥1980(編集部調べ)/資生堂薬品

m-トラネキサム酸と高精製ワセリンの働きで、敏感肌でも美白ケア。

03:エスティ ローダー
マイクロ エッセンス ローション BF
マイクロ エッセンス ローション BF

200ml ¥14850

発酵テクノロジーを搭載。ゆらぎがちな肌のバリアを高め、安定させる。

04:オルビス
ブライト ローション Mタイプ
ブライト ローション Mタイプ

〈医薬部外品〉 180ml ¥1980

みずみずしくも透明感のある肌に。ジワッと広がるくすみも抜かりなく。

05:クリニーク
モイスチャー サージ ハイドロ ローション
モイスチャー サージ ハイドロ ローション

100ml ¥4180

乳酸桿菌発酵液配合で、肌の潤いバリアを整えつつ、ゆらがない強さまで。

06:シャネル
ローション Nº1 ドゥ シャネル
ローション Nº1 ドゥ シャネル

150ml ¥7700

カメリア ウォーターの恵みがギュッと。細胞の老化防止にもアプローチ。

07:雪肌精
クリアウェルネス ピュア コンク SS
クリアウェルネス ピュア コンク SS

125ml ¥2420(編集部調べ)/コーセー

敏感肌のことを考えてつくられた低刺激処方。乾燥に負けず、健やかな肌に。

08:ディオール
カプチュール トータル インテンシブ エッセンス ローション
カプチュール トータル インテンシブ エッセンス ローション

150ml ¥8360/パルファン・クリスチャン・ディオール

疲労やストレスで傷んだ肌細胞を高濃度成分で修復。明るさもアップ!

09:ドクターシーラボ
VC100エッセンスローションEX
VC100エッセンスローションEX

150ml ¥5170

高浸透ビタミンCを、これまでの2倍も配合。毛穴もくすみもこれ一本で!

10:ポーラ
B.A ローション イマース
B.A ローション イマース

120ml ¥13200

糖化汗から角層を守るという新アプローチで話題に。毛穴ケア効果も抜群。

【TEST.1】肌にすっとなじむ?

羽根に化粧水を同量滴下したときのなじみ具合を観察する。羽根の色が暗くなるほど、なじんでいる証拠。肌につけたときを想像してチェックして!

羽根に化粧水を滴下
01:アルビオン

羽根に化粧水を滴下した瞬間、すばやく広がってなじむ。この調子なら肌なじみもよさそう。

01:アルビオン/羽根に化粧水を滴下
02:イハダ

化粧水がサッと広がってなじんだことで、羽根の色が暗くなった。なじみ具合はバッチリ!

02:イハダ/羽根に化粧水を滴下
03:エスティ ローダー

ややとろみがあるせいか、広がり方はほどほどな感じ。でも羽根にはちゃんとなじんでいる。

03:エスティ ローダー/羽根に化粧水を滴下
04:オルビス

水滴は羽根の上に多少広がるけれど、それほど暗くなっていない。なじまず表面に残っている。

04:オルビス/羽根に化粧水を滴下
05:クリニーク

水滴が多少広がるものの、なじまず羽根の表面に残った。あまりなじまないタイプのようだ。

05:クリニーク/羽根に化粧水を滴下
06:シャネル

それほどは広がっていないけれど、羽根の色は暗くなっているので、ある程度はなじんでいる。

06:シャネル/羽根に化粧水を滴下
07:雪肌精

化粧水が羽根の上でコロンとした水滴状になってしまった。なじまず表面に残っている。

07:雪肌精/羽根に化粧水を滴下
08:ディオール

とろみがあるタイプのせいか、多少は広がるもののなじまず、羽根の表面に残ってしまった。

08:ディオール/羽根に化粧水を滴下
09:ドクターシーラボ

ややとろみがあることもあり、それほど早くはないけれど、水滴は広がってなじんでいる。

09:ドクターシーラボ/羽根に化粧水を滴下
10:ポーラ

滴下するとサーッと広がってスッとなじんでいく。羽根の色もバッチリ、暗くなっている。

10:ポーラ/羽根に化粧水を滴下

【TEST.2】どんなテクスチャー?

すりガラスに化粧水を同量滴下し、ガラスを立てたときの垂れ具合を見る。長く垂れるものは粘度が低く、水滴状に近いものは粘度が高い。好みの質感を探して。

01:アルビオン
01:アルビオン/垂れ具合8.0cm以上
02:イハダ
02:イハダ/垂れ具合8.0cm以上
03:エスティ ローダー
03:エスティ ローダー/垂れ具合4.7cm
04:オルビス
04:オルビス/垂れ具合8.0cm以上
05:クリニーク
05:クリニーク/垂れ具合1.5cm
06:シャネル
06:シャネル/垂れ具合1.2cm
07:雪肌精
07:雪肌精/垂れ具合7.2cm
08:ディオール
08:ディオール/垂れ具合1.1cm
09:ドクターシーラボ
09:ドクターシーラボ/垂れ具合6.2cm
10:ポーラ
10:ポーラ/垂れ具合8.0cm以上

01、02、04、10は8cm以上、07は7.2cm垂れることから、粘度の低いシャバシャバのテクスチャーとわかる。逆に08は1.1cm、06は1.2cmしか垂れないという、かなりの粘度の高さ。見た感じは乳液や美容液に近いような印象だ。07や09、03はほんのりとろみがあるタイプ。そして05は、08、06ほどではないけれど、粘度が高めのテクスチャーである。シャバシャバとしたゆるめの感触がいいのか、とろみがあってこっくりした質感がいいのかは人それぞれ。コットンや手のひらなどつけ方でも好みが分かれそうなので、合ったものを選択したい。

【TEST.3】潤いキープ力は?

化粧水を前腕の内側に塗り、前後で水分量がどれぐらい変わるか測定。塗布前をゼロとして、10分後、30分後の変化をグラフで示したのがこの図だ。化粧水だけでスキンケアを済ませることはないけれど、潤いのキープ力をチェックしよう。

化粧水使用による水分量の変化量

30分後もしっかり潤いをキープしているのは03、10。3位は02、09、5位05という結果に。塗布前よりはよいけれど、01は10分後と比べると30分後に水分量がガクッと低下することがわかる。潤いをちゃんととどめておくためにも、美容液や乳液など次のスキンケアアイテムを10分以内には塗布したほうがよさそうだ。

【TEST.4】コットンからの液離れはよい?

コットンに化粧水を同量含ませ、ろ紙の上にのせてから荷重をかける。ろ紙に化粧水が広がるほど、コットンからの液離れがよく、肌にもなじませやすいと判断。コットンは市販のものを使用している。

コットンからの液離れ
01:アルビオン

コットンに化粧水が広がって、よくなじんでいるようだ。液離れのいいタイプ。

01:アルビオン/コットンからの液離れ
02:イハダ

粘度が低いこともあって、液離れがいい。コットンにもちゃんと広がっている。

02:イハダ/コットンからの液離れ
03:エスティ ローダー

コットンにはほどほどになじんでいるが、とろみがあるせいか液離れはイマイチ。

03:エスティ ローダー/コットンからの液離れ
04:オルビス

10品中もっとも液離れのいい化粧水。コットンにもちゃんと広がっている!

04:オルビス/コットンからの液離れ
05:クリニーク

コットンになじむというより、のる感じ。とろみがあるせいか液離れもよくない。

05:クリニーク/コットンからの液離れ
06:シャネル

液離れがあまりよくないタイプ。コットンになじんでいるというよりのっている。

06:シャネル/コットンからの液離れ
07:雪肌精

液離れはバッチリ! コットンにサッと広がって、なじんでいるのがわかる。

07:雪肌精/コットンからの液離れ
08:ディオール

液離れしにくいタイプ。粘度が高いこともあって、コットンにのっている感じ。

08:ディオール/コットンからの液離れ
09:ドクターシーラボ

コットンにほどほどになじんでいる感じ。液離れもそれほど悪くない印象だ。

09:ドクターシーラボ/コットンからの液離れ
10:ポーラ

サラッとした質感なのもあり、コットンにはなじんでいる。液離れはほどほど。

10:ポーラ/コットンからの液離れ
コットンからの液離れ/グラフ

荷重をかける前後のろ紙の重さを計測し、液離れ率を算出したものが上のグラフ。数値が高いほど、ろ紙に化粧水がたっぷりついている、つまり液離れしやすいということ。もっとも液離れしやすく、コットンで肌になじませやすいのは04、そして07、01、02と続く。粘度が低いものほどコットンに浸透しやすく、液離れもいい傾向にあるよう。

【TEST.5】肌の質感はどうなる?

前腕内側に化粧水を塗布したとき、皮膚の表面がどう変化するか60倍のマイクロスコープで観察。写真は塗布3分後と15分後。表面の状態も見つつ、自分の肌につけたときを想像しながら検証して。

Before/肌の質感
01:アルビオン

塗布3分後、すでに化粧水が表面にほぼ残っていない。15分後はほとんどなくなっている。

01:アルビオン/塗布3分後、15分後
02:イハダ

塗って3分後は化粧水がのってうるうる状態に。15分後もツヤ感は持続している様子。

02:イハダ/塗布3分後、15分後
03:エスティ ローダー

3分後は表面がうるっとしていてツヤツヤ。15分後もほぼ変わらず、うるうる&ツヤツヤをキープ。

03:エスティ ローダー/塗布3分後、15分後
04:オルビス

3分後は皮膚表面がみずみずしく、うるんでいる感じ。15分後もこの印象が続いている。

04:オルビス/塗布3分後、15分後
05:クリニーク

塗布3分後は表面がうるんでツヤっぽい感じ。でも15分すると見事になじんでいる。

05:クリニーク/塗布3分後、15分後
06:シャネル

3分後は表面に化粧水がのってツヤッと。15分すれば落ち着くけれど、ツヤ感はキープ。

06:シャネル/塗布3分後、15分後
07:雪肌精

3分後はみずみずしく潤っているように見える。15分後も続いて、うるっとした感じに。

07:雪肌精/塗布3分後、15分後
08:ディオール

3分後は表面に化粧水がのり、うるっとつややか。15分経ってもこの状態をキープ。

08:ディオール/塗布3分後、15分後
09:ドクターシーラボ

塗って3分、うるうるしてツヤのある表面の印象が、15分経ってもキープされている。

09:ドクターシーラボ/塗布3分後、15分後
10:ポーラ

つけて3分後には表面がみずみずしく、うるっと。その状態が15分経っても続いている。

10:ポーラ/塗布3分後、15分後

【TEST.6】ベタつかない?

肌模型に化粧水を塗って、ハート形のシュガーをつけて落としたときに、何枚残っているかを見るテスト。シュガーが残っている枚数が多いほど、ベタつきが残りやすい化粧水と判断する。

01:アルビオン

10品の中ではもっとも少ない枚数。塗ったあとは表面サラサラ。

01:アルビオン/3枚
02:イハダ

枚数はやや多め。なじみはいいけど、少しベタつきそうな印象。

02:イハダ/11枚
03:エスティ ローダー

枚数は少なめの7枚。とろみはあるけれどそれほどベタつかない。

03:エスティ ローダー/7枚
04:オルビス

サラッとした質感の化粧水だけど、あと肌はややベタつく感じかも。

04:オルビス/9枚
05:クリニーク

とろみがあるから表面に残る感じだけど、枚数は少ないほうだ。

05:クリニーク/6枚
06:シャネル

10品の中で2番目に枚数が多かった。ベタつくタイプの化粧水だ。

06:シャネル/13枚
07:雪肌精

表面に残りやすいタイプなのか枚数が多い。ベタつきやすいほう。

07:雪肌精/12枚
08:ディオール

もっともとろみがあることもあり、コートする感じで枚数も最多。

08:ディオール/14枚
09:ドクターシーラボ

粘度が低いこともあり枚数は多くない。あまりベタつかないタイプ。

09:ドクターシーラボ/7枚
10:ポーラ

6枚しか残らなかったので、それほどベタつきは強くなさそう。

10:ポーラ/6枚

【TOTAL】総合評価

01:アルビオン

肌なじみ抜群で清涼感のある使い心地
粘度の低い、白濁系シャバシャバ化粧水。肌へのなじみがとてもよく、塗布した直後から浸透していく感じ。コットンの液離れがいいため、塗るときにもストレスにならなそうだ。ベタつかず、サラッとした使用感ではあるけれど、塗って時間が経つとしっとり感が下がりがちなのですぐに次のステップに移ったほうがいいかも。朝のケアにちょうどいい!

01:アルビオン
02:イハダ

保湿効果バッチリなので冬の乾燥肌でも安心
シャバシャバとしたテクスチャーで、心地よく使える水っぽいタイプ。でも粘度が低くて手からこぼれそうになるので、コットンを使ったほうがお手入れが楽かも。潤いキープ力がかなり高く、保湿効果も期待できるけれど、そのぶんベタつきは感じそう。乾燥肌の人が秋冬のスキンケアに使うなら、これほど頼もしい化粧水はないといえそうだ。

02:イハダ
03:エスティ ローダー

潤いキープ力No.1! 乾燥肌の救世主
わずかにとろみを感じるテクスチャー。早めに肌になじむのでベタつきはあまり感じないけれど、保湿力は1位という実力派。使うほどに肌が柔らかくなるような感じもある。コットンからの液離れがそれほどよくないので、手で優しくなじませるのもよさそう。独特の香りが気にならなければオールシーズン、どんな肌質でも使いやすいはず。

03:エスティ ローダー
04:オルビス

フレッシュな使用感でみずみずしい肌に
水のようにシャバシャバとしたテクスチャーで、爽やかな使用感の化粧水。塗布した直後はなじみにくいけど、少しずつ浸透していく感じだ。コットンからの液離れが10品中一番いいので、手ではなくコットンでつけるとお手入れがスムーズに。ほどよく潤いをキープするしベタつきも少ないけれど、早めに次のアイテムを塗ったほうがよさそう。

04:オルビス
05:クリニーク

とろみがあってあと肌もっちり!
白濁していて、粘度高めの化粧水。とろみがあるため手で広げやすいけれど、すぐに肌になじむ感じではないので、優しくハンドプレスするなどして浸透させたい。そのあとはベタつかず、でも乾燥することなくもっちりとした手触りの肌に。コットンからの液離れはあまりよくないため、手のひらで塗布すれば、オールシーズン使いやすい化粧水になるはず。

05:クリニーク
06:シャネル

美容液のような質感! 少量でも、もっちり肌へ
まるで美容液のような粘度の高さで、とろっとした感触の化粧水。肌の上ではすべりがよく、少量でも顔全体に行きわたらせることができる。コットンからの液離れはそれほどよくないので、手でしっかりなじませたほうがいいかも。そのあとはもっちりとした肌になる。ややベタつきが残りそうなので、気になる人は朝ではなく夜のスキンケアに投入を。

06:シャネル
07:雪肌精

コットンでつければしっとりとしたあと肌に
シャバシャバのテクスチャーで、かなりみずみずしいタイプ。つけたときに肌が化粧水をはじくような感じがあるので、浸透させるときは丁寧にハンドプレスしたりして表面に残るのを回避したい。コットンからの液離れがとてもいいので、手ではなくコットンでなじませるのがよい。潤いキープ力も高いほうなので、しっかり浸透させれば、しっとり肌に。

07:雪肌精
08:ディオール

こっくりとろみ質感がモチモチ肌への鍵
10品中もっとも粘度の高い、とろとろ美容液のようなテクスチャー。でもすべりがいいので、肌の上には塗り広げやすいだろう。こっくりしていることもあって浸透に時間がかかり、ベタつきも残りがちだけど、ちゃんとなじませれば手が吸いつくようなモチモチ肌になれる。コットンからの液離れはイマイチなので、手でなじませるとストレスフリー。

08:ディオール
09:ドクターシーラボ

柔らかい肌になって乾燥も気にならない
ごくわずかなとろみがついている化粧水で、肌の上でのすべりもよく、少量でも全体にちゃんと行きわたる。液離れも悪くないので、手でもコットンでも好きなほうでなじませていきたい。ベタつきはそれほど気にならず、潤いキープ力も3位と好成績。しっとりとした柔らかい肌になるので、乾燥しがちな秋冬はもちろん、オールシーズン使いやすい!

09:ドクターシーラボ
10:ポーラ

ベタつかないのにしっとりするのはさすが
シャバシャバとしたみずみずしい感触。肌へのなじみがよくてベタつきも気にならず、そのうえ潤いキープ力は1位! ベタべタしたくないという夏はもちろん、乾燥しがちな秋冬も気持ちよく使えそうだ。コットンからの液離れもまずまずだから、手でもコットンでも好きなほうでなじませてOK。使うほど肌が柔らかくなるような感じなので、大人肌にもぜひ。

10:ポーラ
サイエンスな結論

化粧水に求める効果は人それぞれ。でも乾燥する秋冬がやってくることを思えば、気になるのは潤いキープ力。10品の中でしっとり効果ナンバーワンは03と10。さらに02、09、05もあまり差がないので、このあたりを選ぶとよさそう。スキンケアするときの心地よさも、化粧水選択の大事なポイント。01、02、10は肌なじみ抜群。03や09もなじみはいいほうなので、ストレスフリーでお手入れできそうだ。01、05、10、03、09あたりはベタつきが少ないので、朝のスキンケアにも最適。つけ方としては、コットン派は液離れのいい04、07、01、02がおすすめ。シャバシャバしたみずみずしいテクスチャーなら01、02、04、10、とろみがあって美容液のようなこっくり質感が好きなら08、06、05を使うと安心感のあるお手入れが!

撮影/石田健一(実験)、木村元明(静物) 実験/エフシージー総合研究所 取材・文/穴沢玲子 構成/佐野桐子

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