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『論理的に考える』ロジカルシンキングとは?脳を鍛えよう

  • 2022.8.18
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『論理的に考える』ロジカルシンキングとは?脳を鍛えよう

ロジカルシンキングとは、物事を論理的に考え最も合理的な案を導き出すことを指します。

人と関わる仕事であればあるほど、主観や他人の気持ち、昔からの慣習に縛られがちですが、それらは時に、より良い答えを導き出す妨げになる場合も否めません。

そこで、より良いビジネスを目指すため、論理的に物事を考えるロジカルシンキングを積極的に取り入れる企業が増えています。

そこで今回は、ロジカルシンキングとは何なのか、メリット・デメリットとともに、思考力の鍛え方をご覧ください。

ロジカルシンキングとは?

ロジカルシンキングを日本語で表すと「論理的思考」です。

物事を主観や経験則ではなく、筋道立てて考えることを指します。

英単語としての「ロジカル(logical)」には、以下のような意味があります。

・物事を整理する
・理論に当てはめて考える
・筋道が通った考え方をする
・矛盾がないよう考える

この考え方のポイントは、起点となる出来事と結論に矛盾がないよう考えられることです。

今何が起きているのか、どのような物事が原因なのか、そして物事を解決するにはどのような対処が必要なのかなど。

まるでブロックを組み立てるように、起きた出来事の解決策を考えていきます。

この力は、特にビジネスの場で求められる機会が増えており、常に冷静にロジカルシンキングで物事を分析できる人は重宝されるでしょう。

ロジカルシンキングのメリットとデメリット

ロジカルシンキングを用いることには、メリット・デメリットの両方が存在します。

ここでは、ロジカルシンキングの良い面・悪い面をそれぞれご覧ください。

メリット

・物事を分析する力を身につけられる
・ビジネスにおける生産性が高まる
・問題に対する直接的な解決策が見つかりやすい
・客観的思考が身に付く

ロジカルシンキングの起点は、物事を分析することにあります。

何が起きているのか、何が原因なのかなど、起きている事象を冷静に見つめ、原因探求するため、物事を冷静に分析する力が養われるでしょう。

また、物事の分析が正確であれば、起きた事象を解決する決定的な方法が見つかりやすく、ビジネスにおける生産性が増します。

また、ロジカルシンキングでは主観や感情に流されず、起きている事象を客観的に見つめます。

この力が身につけば、冷静・シンプルに起きている出来事を分析できるため、会議がスムーズに進むでしょう。

デメリット

・多様性に欠けた結論に至りやすい
・人や個性を感じられない結論に至りやすい

ロジカルシンキングは「今起きている出来事」に対する解決策は非常にスピーディです。

しかし、感情に流されず客観的に物事を分析するため、結論は非常にシンプルで多様性には欠けています。

例えば商品開発において論理的思考を取り入れると、人や個性を感じられない、シンプルで付加価値の少ない物が出来上がるケースが少なくありません。

そのため、商品開発をはじめクリエイティブなシーンでは、論理的思考は用いない方が良い成果を得られる可能性があります。

ロジカルシンキングとクリティカルシンキングの違い

ロジカルシンキングと合わせて押さえておきたいのがクリティカルシンキングです。

クリティカルシンキングを日本語に表すと「批判的思考」で、議題に対する結論が本当に正しいのかを考えるために必要とされます。

決して「この考え方は間違っている」と否定的に考え粗探しをする考え方ではないため、より慎重な思考が求められます。

2つの思考方法の違いを、まとめてご覧ください。

ロジカルシンキング:物事を筋道立てて、論理的に結論を導き出す
クリティカルシンキング:結論が本当に最適解なのか客観的に分析する

以上のように、この2つの考え方は全く異なるものですが、組み合わさればより正確で実りのある論理を遂行できます。

そのため、ロジカルシンキングとクリティカルシンキング、どちらも鍛えておくと、さらに「物事を見通す力」を養えるでしょう。

ロジカルシンキングの手法を紹介します

ロジカルシンキングには、2種類の手法が存在します。

それが「帰納法(きのうほう)」と「演繹法(えんえきほう)」です。

それぞれの手法について解説します。

帰納法:実例をもとに事象や結論の共通点を見つけて結論を導き出す方法
演繹法:決められた理論に物事を当てはめて結論を導き出す方法

帰納法は、類似する実例を挙げつつ、その共通点や具体的な問題点を分析しつつ、今起きている事象に対する解決策を探ります。

事象は類似していても全く同じではないため、より精度の高い分析力が求められるでしょう。

対して演繹法は、既存のルールに当てはめて物事の解決策を導き出す方法で、帰納法よりもスピーディに答えを導き出せる可能性があります。

しかし、「既存のルール」が本当に正しいのか見直す必要があることに加え、そもそもルールが存在しない出来事に当たれば、演繹法は実現しません。

理想は2つの手法を臨機応変に使い分けることです。

より正確な思考を実現するため、論理的思考力を正しく身につけましょう。

ロジカルシンキングの鍛え方-手順を説明

ロジカルシンキングの鍛え方は以下の通りです。

・常に新たな情報をインプットする
・物事の本質を捉える
・考えを仲間と共有し一緒に考える

ロジカルシンキングにまず必要なのは、問題解決に至る事例やルールをインプットすることです。

ロジカルシンキングにより解決した事例をより多く探し閲覧するだけでも、論理的思考における過程をインプットするきっかけになるでしょう。

そして、実際にロジカルシンキングが必要な場面に当たった際は、まず「どうしようか」と解決策を考えるのではなく「何が起きているのか」物事の本質を捉えることから始めましょう。

そして、何より大切なことは仲間と考えを共有することです。

ロジカルシンキングにより「最適解」を見つけられたとしても、そこに至るまでの思考過程が見えなければ、その考えは受け入れてもらえません。

そのため「何が原因なのか」「この事例が当てはめられるのではないか」と仲間と考えを共有し、より良い結論を見出しましょう。

ロジカルシンキングをトレーニングするときはここに気を付ける

ロジカルシンキングのトレーニングにおいて気をつけるべきは、事例とその解決策を鵜呑みにしないことです。

事例や結論は、似通っているように見えて、今自分が抱えている問題とは本質的に課題が異なる場合があります。

また、ブログやSNSなど個人が発信した内容の場合、解決事例が本当に最適解なのかも不確かです。

そのため、常に事例のインプットは「本当にこれが解決策として正しいのか」を念頭に起きながら続けましょう。

事例に対して「自分ならどう解決するか」を冷静に分析すること自体が、ロジカルシンキングのトレーニングになります。

まとめ

ロジカルシンキングを取り入れれば、物事の本質を見極めより優れた問題解決能力を身に着けることにもつながります。

しかし、物事の客観視や事例のインプットには落とし穴もあるため、少しずつ学習していくことから始めましょう。

また、ロジカルシンキングはトラブル解決や業務効率化においてはメリットがありますが、一方でクリエイティブな発想が必要な場では相性が悪いケースもあります。

常に臨機応変に思考方法を切り替えつつ、効率的なビジネスを目指しましょう。

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