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キム・ヨンギョンの再復帰に韓国バレー界が熱狂!平日開催の試合も“全席完売”の圧倒的人気ぶり

  • 2022.8.18
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キム・ヨンギョン(34)だからこその圧倒的存在感だった。

再び帰って来た韓国バレーボール界の“女帝”ことキム・ヨンギョンが、Vリーグの夏をさらに熱くしている。

キム・ヨンギョンは今年6月、興国生命ピンクスパイダーズを通じてVリーグに復帰した。2020-2021シーズン以来1年ぶりの復帰だ。

ある程度の予想はしていたものの、その波及力はすさまじかった。興国生命1チームだけに限った話ではない。コート内だけでなく、コート外にも及ぼす影響力は言葉では表せないものだった。

その影響力は数値で立証可能だ。去る8月13日に行われた「2022 KOVOカップ・プロバレー大会」開幕戦の興国生命対IBK企業銀行アルトスは、オンラインで事前販売された3300席が早々に完売し、現地販売でも立見席含め495席が売れた。入場定員3500人をはるかに超え、会場内では席に座ることができず、観客席の裏側に立って観戦するファンが続出した。

試合は13時20分開始だったが、会場は午前中の時点でファンが詰めかけていた。当時は30℃を上回る猛暑だったが、多くのファンが会場に駆け付けた。週末という特殊性を考慮しても“キム・ヨンギョン効果”が証明されたわけだ。

(写真提供=KOVO)キム・ヨンギョン

そして、本日(17日)予定されている試合も状況は似ている。試合前日の16日時点で、17日19時開始予定の興国生命対GSカルテックス・ソウルKIXXの試合は、指定席から自由席まですべて完売した。平日開催の試合のうち、完売を記録したのは興国生命の試合が唯一だ。

韓国バレーボール連盟(KOVO)関係者は、帰って来た“バレー女帝”の効果に驚いた様子だった。「こんなに暑い天気なのに、入場前から並んでいるのが本当にすごい。会場内もエアコンをフル稼働しているが、詰めかけたファンの熱気で暑い状況だ」と感嘆した。

この事態をもたらした本人も驚いていた。13日のIBK企業銀行戦を終えた後、キム・ヨンギョンは「多くの方々の前で試合をすることができ、とても楽しかった。立見席まで売り切れたという話を聞いたときは、チームメイトも私も皆驚いた。暑いなかわざわざ並んでいただいて、天気以上に会場の熱気がすごかった。そのような方々のおかげで勝利できたと思う」と感謝の気持ちを伝えた。

KOVOカップ以前から、キム・ヨンギョンの国内復帰にバレーファンは盛り上がっていた。

先月に洪川(ホンチョン)で行われた4球団によるサマーマッチでも、キム・ヨンギョンを一目見ようとファンが大勢集った。彼女が出場するのかどうか知りたかった熱烈なファンが、球団に直接問い合わせをしたほどだったという。

当時、キム・ヨンギョンはコンディションが万全ではなく、ウォームアップゾーンにとどまっていたが、彼女の存在感は試合に出場していた選手以上に強烈だった。

こうした熱狂ぶりに、興国生命のクォン・スンチャン監督も笑顔を見せている。指揮官はキム・ヨンギョンの実力はもちろん、プロ選手としてのマインドそのものを高く評価した。

クォン監督は「(キム・ヨンギョンが)自分に意図的に多くサーブが飛んでくると予想したのか、自ら進んで夜間練習に励んでいる。その姿を見た後輩選手たちも、自然と夜間練習に臨んでいる」と伝えた。

30代半ばでも衰えないパフォーマンスはもちろん、選手内の精神的支柱となり、Vリーグ興行の“保証小切手”の役割まで果たすキム・ヨンギョン。そんな彼女の復帰に、韓国バレーボール界が熱く燃えている。

◇キム・ヨンギョン プロフィール

1988年2月26日生まれ。韓国・京畿道出身。身長192cm。小学4年生からバレーを始め、2005年に新人ドラフト1位で韓国Vリーグの興国生命ピンクスパイダーズに加入。その後、JTマーヴェラス(日本、2009年~2011年)、フェネルバフチェ(トルコ、2011年~2017年)、上海ブライトユーベスト(中国、2017年~2018年)、エジザージュバシュ(トルコ、2018年~2020年)と海外を転々とし、2020-2021シーズンは11年ぶりに復帰した興国生命で活躍、退団後は上海ブライトユーベストでプレーした。東京五輪でキャプテンとして女子バレー韓国代表をベスト4に導いた後、2021年8月12日に代表引退を発表。2019年8月からは『シッパンオンニ(食パンお姉さん)』という名前でYouTubeチャンネルを運営している。

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