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血行不良や肌トラブルも! 「着圧ソックス」の使い過ぎにご注意を

  • 2015.10.20
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ブーツを履く季節になると、気になってくるのが脚のむくみ。ブーツの似合うスラッとした脚を手に入れたいと、着圧ソックスを愛用している人も多いのでは?

履くだけで脚のむくみを改善してくれるというお手軽さが魅力の着圧ソックスですが、使い方を間違えると、脚を細くするどころか血行不良や肌トラブルを招いてしまうことも。

知っているようで意外と間違えがちな着圧ソックスの使用方法、きちんとチェックしておきましょう。

■着圧レベルが高すぎると血行不良になることも

着圧ソックスには、それぞれパッケージに圧力の強さをあらわす数値が表示されています。単位は「mmHg(水銀柱ミリメートル、ミリマーキュリー)」や「hPa(ヘクトパスカル)」で、いずれも数値が大きいほど圧力が高いということになります。

着圧ソックスを選ぶときは、まずこの数値に注意しましょう。「着圧レベルが高いほどむくみがスッキリするはず」と、やみくもに数値の高いものを履くのはNGです。

じつは、圧力の強い着圧ソックスを長時間履いていると、血行不良などのトラブルの原因になることが。とくに数値が30mmHgの強いものは、履き続けると動脈閉塞などを引き起こしてしまうケースもあるといいます。

日常生活でのむくみを取り除くなら、弱圧(15~20mmHg)か中圧(20~30mmHg)のソックスで十分です。高い効果を得たいからといって、数値の高さだけでソックスを選ばないようにしましょう。

■長時間履きすぎると肌トラブルの原因に!?

「着圧ソックスは長く履いているほど脚のむくみが取れる」と考え、毎日履きっぱなしにしていませんか?

長時間ソックスを履き続け、肌を締めつけていると、かぶれや湿疹などの肌トラブルの原因になってしまうことも。

また、とくにつま先まで覆うタイプのものは、圧力がかかることで巻き爪になりやすくなったり悪化してしまったりする恐れもあります。

脚に圧力をかけて血液やリンパの流れをよくしてくれる着圧ソックスですが、本来ならばその働きをするのは脚の筋肉です。着圧ソックスを長時間履きすぎると、筋肉の本来の機能が衰えてしまい、余計に脚がむくみやすくなってしまうことにもなりかねません。

着圧ソックスは毎日履きっぱなしにするのではなく、状況に合わせて使い分けるのがおすすめ。

たとえば生理前のむくみやすい時期や、たくさん歩いた日、午前か午後の半日だけ、など、時間やタイミングを決めて使うようにするとよいでしょう。

■睡眠時に履く場合はとくに注意が必要

脚のむくみが気になるのは、1日の活動を終えた夜の時間帯。寝ている間にむくみが取り除けたら楽ですよね。

でも、だからといって、就寝中に日中と同じ着圧ソックスを使用するのはNGです。寝ている間は脚の血圧が下がり、ソックスの圧力による血行不良が起こりやすくなります。さらに、肌を締めつけるために、睡眠の質が落ちてしまうリスクも。

また、夜、着圧ソックスを履いて寝たら、翌朝起きたときに顔がむくんでいたという声もあります。これは、睡眠中に脚に水分が行きにくくなったせいともいえるかもしれません。

睡眠時に着圧ソックスを履く場合は、必ず就寝用に設計されたものか、20mmHg以下の圧力の弱いタイプを選ぶようにしてください。そして、夜の間着圧ソックスを使用した日は、日中の着用は避けた方がよいでしょう。

また、効果をきちんと出すために大切なのがサイズ選び。サイズが大きくても小さくても正しい効果は得られません。自分の脚のサイズをきちんと測り、しっかりフィットするものを選んでくださいね。

(加藤 朋実)

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