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MARKCITY ×girls Artalk HALLOWEEN★Special Talk Show Report

  • 2015.10.19
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渋谷マークシティー×girls Artalk オリジナルハロウィンアート展開

MARKCITY ×girls Artalk HALLOWEEN

Special Talk Show Report

カボチャとオバケにオレンジと黒……。そんな通り一辺倒のハロウィンビジュアルじゃつまらない!ということで、渋谷マークシティーとgirls Artalkがコラボレーションし、オリジナルハロウィンアートを展開中!

10/13(火)のオープニングでは、今回のビジュアルを手がけたアーティストの金谷裕子さん、先日まで渋谷マークシティーで開催されていた世界の現代アート展「ART MARK CITY」をプロデュースした川上シュンさん、girls Artalk代表の新井まるの3名が登壇し、トークショーを行いました。

その時の様子をお伝えいたします~!

girls Artalk×MARK CITY「Halloween」オープニングトークショー

場所:渋谷マークシティ4階 アベニュー広場

出演者:金谷裕子(アーティスト)、川上シュン(アーティスト)、新井まる(girls Artalk代表)

 

川上シュン(以下、川上):僕は、今回のgirls Artalkとのコラボレーション、オリジナルハロウィンビジュアルの前に、展開していた、現代アートの展示をプロデュースさせていただきました。友人からも、「見たよ~」などと反応も良かったので、今回も多くの方に見ていただけるんじゃないかなーと思っています。

新井まる(以下、新井):私は、「girls Artalk(ガールズアートーク)」というアート専門WEBマガジンをやっておりまして、アートをもっと身近に楽しんでいただきたい、という想いで日々情報発信をしています。

通り一辺倒のハロウィンでは面白くない!もっと新しいハロウィンの展開をしようということで、アーティストの金谷裕子さんをお招きして、ハッピーなハロウィンビジュアルを作っていただきました。

金谷裕子(以下、金谷):今回のビジュアルを担当しました、金谷裕子です。

新井:まずは昨日まで展開されていた、ART MARK CITYについて、川上さんから教えていただきたいと思います。

川上:こちらのアベニュー広場を会場として使った、アートのエキシビジョンだったんですが、マークシティーとアートの関係性を上げていこうという試みがあって。

朝と夜の通勤でたくさん人が通るこの場所でアートを展示することによって、

美術館やギャラリーにわざわざ行くのではなく、通りすがりにたまたま見かける、というようなアートに触れられるチャンスをマークシティーが作っている。

今回のハロウィンは全面作品~!で、個展のような感じですが、前回は色々なアーティストの作品を展示したグループ展のようなものでした。

WALLS TOKYOの持っているコレクションの展示なのですが、人が流れる場所なので、見たことがある有名なものがいいかなと思い、大御所のアンディーウォーホルや草間彌生の作品をいれつつ、

一歩中に入ってみると、日本の若手アーティストまであるという形で展示しました。

新井:ありがとうございます!

では、今回のハロウィン展開について、金谷さんにお伺いしたいと思います。

普通は「TREAK & TREAT(お菓子をくれないとイタズラするぞ!)」だと思うのですが、今回のキャッチコピーは「TREAT &TREAT」ですよね。どういう想いがあるんでしょうか。

金谷:さもなくば!のように交換条件で言わなくても、もっと楽しい雰囲気で、「ごほうび、ごほうび!」みたいにハッピーなものにしようと思いついたんです。

新井:斬新でいいですよね!単純にとっても楽しいし~。

 

川上:今回のビジュアルはすごくカラフルですが、いつもこういう雰囲気の作品が多いんですか。

金谷:そうですね~。

新井:カラフルなガイコツのモチーフは、どことなく、南米やメキシコのような雰囲気がありますよね。

金谷:そうなんです。まさにメキシコの死者の日のお祭りからインスピレーションを得ています。

川上:そういうお祭りがあるんですか!

新井:私もボリビアに旅行で行ったときに、そういったお祭りに出くわしたんですが、名前から想像できない、とってもカラフルな世界観なんですよ。綺麗なお花や飾りの中にリャマのミイラがいたり(笑)。

川上:そうなんですね~、そういうハロウィンの仮装とかも日本で出てくると面白いね。

新井:今回の展示しているコラージュ作品についてはいかがですか。

金谷:最初は既存の作品を出力したパネルを飾る案が出ていたのですが、それだと物足りない気がしたので、既存の作品を素材にしたコラージュを新たに作りました。

会期中、更にペイントしたりして手を加えようと思っています。

新井:金谷さんの世界観がすごく出ていて、とっても好きです~!この作品の前でみんながハロウィン仮装の写真を撮ったりしたら楽しいですね。

川上:メインビジュアルもそうなんですが、色って、どうしてこの色なんですか?とても特徴的な色だと思うんですが。好きな色とかあるんですか?

金谷:好きな色は椿色のピンクです。今回はだいぶおさえたんですけど。

川上:僕は色を使えないんですよ。色を使い出すと無限に迷い込んでしまって、終わらないんです(笑)。

新井:たしかに、モノトーンな感じですよね~。

金谷:私がART MARK CITYのときに見た作品は、玉虫色な感じでしたよ~。

川上:見た人が自由に色を感じてもらえるといいな~と思ってるんです。季節やその時によって受け取り方が違うと思うので。

なので、色を使うのはとっても勇気がいるし、すごいなぁ~って。

新井:アーティストさんならではの視点ですね!

川上:僕はモノトーンが基本なので、どうやって色を決めていくんだろうって気になって。

金谷:反応かも。置いてある色に反応して決めていっているように思います。今回はクラフトっぽくしたくて、刺繍のクロスステッチのベースを真似て、方眼用紙に描いているのですが、その薄いグリーンに反応させて描いている部分があります。 

川上:これから、girls Artalkは今後どうなっていくんですか?逆に質問!

新井:今回マークシティーさんとコラボレーションでアートなハロウィン展開を実現させていただきましたが、こういう他ジャンルとのコラボレーションをどんどんやっていきたいですね。

川上:普段はオンラインメディアなんですよね。

新井:そうですね~。アーティストさんのインタビューだとか、展覧会のみどころを紹介しています。

川上:イベントもやっているんですか?

新井:はい、美術館やギャラリーを巡るツアーから、ワークショップまでやっています。昨年からは、東京フィルハーモニー交響楽団さんとコラボレーションでクラシック音楽を楽しむ企画を継続して開催しています。

Web媒体なので、リアルに読者の方と顔をあわせる機会はとても大切だなと思っていて。

うちで取り上げるアートは広義のアートで、良いクリエーションという切り口でセレクトしているので、これからもジャンル問わず色々なイベントをやっていきたいなと思っています!

川上:最近アートをみている層が、変わってきている気がして。前は、アートに関わっている、美大生とか、そいういう人しか見ないようなところがあったけれど、今は、デザインにおいても、アートにおいても、良い意味でファッション化していきている。

良い意味でファッション化してきたことによって、こういう、マークシティーとか商業施設も取り入れるようになって、より身近になってきたような感じがしますよね。

新井:以前は、芸能人やタレントがプロデュースすればその名前だけで物は売れるという時代だったけれど、今はそれよりもデザインの方が重要視されてきていると感じます。アーティストとのコラボ商品が色々なところで展開されているし。

川上:そうですね~。見る人が好きだなって思って買ってくれるのが自然の流れだから。

たとえばCDを買うとき、好きなミュージシャンのものを買うけど、それと同じように好きなアーティストがいて、その人の作品を買う時代になったらいいよね。

アーティスト金谷裕子さんが手がけた、カラフルなガイコツのメインビジュアルは、刺繍のクロスステッチのようなデザインで、可愛いと同時にどことなくホッコリとします。

メインビジュアルの右手には、今回のための力作コラージュもあるので必見!金谷さんご本人が会期中、ペイントなどで更に手を加えてくださる予定なので、どんな風に変わるのか今から楽しみです。

渋谷にお立ち寄りの際には、ぜひご覧ください!

渋谷MARK CITY×girls Artalk「Halloween」展開

場所:渋谷マークシティ4階 アベニュー広場

期間:2015年10月13日~2015年10月31日

 http://www.s-markcity.co.jp/news/detail.php?id=688

<トークショー出演者プロフィール>

金谷裕子(Yuko Kanatani)

ペインティング、コラージュ、アニメーション、インスタレーションなど、様々な手法で作品を制作し、展覧会などで発表している。 また、NIKE、ETROなどファッションブランドとのコラボレートや、木村カエラ、PUFFYなどのミュージシャンへのアートワークの提供、野外フェスティバルなどでインスタレーションを手がけるなど、幅広く活動している。

HP:www.moypup.net

川上シュン(Shun Kawakami)

1977年東京/深川生まれ。コンダクター・オブ・デザイン/アーティスト。「アートとデザイン」を横断的に考え、「日本独自の美的理念」へ回帰しながらも、2000年以降、急速にデジタル化した「デザインとテクノロジー」との融合により生まれる、新たな日の形成を追求している。

新井まる(Maru Arai)

アート専門webマガジン「 girls Artalk 」代表 / アートエバンジェリスト協会 会長

/一般社団法人デザイナーズスキル認証機構 理事

イラストレーターの両親のもと、幼いころからアートに触れ、強い関心を持って育つ。

世界37カ国の美術館やアートスポット、アートイベントに足を運ぶ。

新卒採用にて広告代理店に就職し、営業として3年間勤務の後、アパレルEC部門の販促に約1年間関わる。その後、一念発起して独立。アート専門webマガジン「girls Artalk(ガールズアートーク)」を立ち上げ、情報発信、アート業界の活性に寄与する。

 

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