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<プレデター>新ヒロインに“次世代アクションスター”のオーラ…監督も称賛「特別な女優だと感じた」

  • 2022.8.13
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「プレデター:ザ・プレイ」の主人公・ナル(アンバー・ミッドサンダー) (C)2022 20th Century Studios
「プレデター:ザ・プレイ」の主人公・ナル(アンバー・ミッドサンダー) (C)2022 20th Century Studios

【写真】監督も絶賛!ナル役のアンバー・ミッドサンダーの“目力”

1987年に公開されたアーノルド・シュワルツェネッガー主演の第1作「プレデター」から始まった「プレデター」シリーズは、エイリアンとの対決を描いたクロスオーバー作品も含めて、これまで6作品が公開され、世界中でカルト的な人気を誇っている。そして人類とプレデターの“最初の戦い”を描いた最新作「プレデター:ザ・プレイ」で大きな話題を集めているのが、主役に抜てきされたアンバー・ミッドサンダーのアクションだ。ライオンに襲われ、クマに追われ、プレデターに狙われながらたくましく成長する主人公・ナルを力強く演じ、“次世代アクションスター”の誕生を予感させている。(以下、ネタバレを含みます)

最新作にして“始まりの物語”

国内ではディズニープラスのコンテンツブランド「スター」で配信中のシリーズ最新作「プレデター:ザ・プレイ」。アメリカではHuluにて配信中で、先日、米Huluの配信初日の再生回数が全ての映画・ドラマ作品の中で1位を獲得するなど、熱い視線が注がれている。

今作の舞台は300年前のアメリカで、主人公はネイティブ・アメリカン最強部族の女性・ナル。最強部族の人間といっても、ナル自身は決して最初から強かったわけではなく、「飯炊き係」とやゆされながらも、兄のタエベ(ダコタ・ビーバーズ)や仲間たちと共に狩りを行い、獲物を追い、追われながら成長してきた。ナルの主な武器は弓矢や、縄でくくった手斧。山道をもものともしない俊敏なフットワークで、獲物を狩る。“相棒”である犬・サリイとのコンビネーションも抜群だ。

「プレデター」シリーズといえば、高度な科学技術を駆使した武器を持つ“宇宙で最も危険な戦士”プレデターと人類との攻防が描かれてきたが、今作は最新作にしてシリーズ最初の物語ということで、ナルら人類の戦い方はとても原始的だ。マシンガンや大砲、もちろん魔法などはなく、われわれのよく知る“プレデター”を相手にするにはやや心許ない印象だ。

それでもナルはライオンを相手に果敢に狩りに挑み、たとえ威嚇されて木の上から落ちて気絶し、兄・タエベに安全な場所へ運んでもらった後も、「私も追いかける…!」と自分の力でライオン狩りを成功させるべく立ち上がろうとするなど、根性は誰にも負けていない。結果的には諭され、止められたが、ナルが獲物を追い、“追われるアクション”の迫力は、原始的な戦い方の分より見応えがある。

負けん気だけでなく洞察力も優れたナル

そんなナルは闇雲に狩りで自分の力を示したい、というような無鉄砲な自己顕示欲の塊ではなく、冷静に物事を観察する力を持っている。皮が剥がれた蛇の近くにあった大きな足跡を見て、誰もが「どうせクマだろう」と信じて疑わなかったが、ナルだけは「クマじゃない」「絶対に何かがいる」と疑い、「何の足跡か確かめる」と、その痕跡を追ううちに、大きなクマに遭遇。

弓矢で狩ろうとして逆にクマに追い詰められ、絶体絶命のところで、世にも奇妙な戦士・プレデターが現れ、クマをぶっ飛ばし、高々と持ち上げて殺す場面を目撃する。間一髪でその場を逃げ去り、仲間に未知なる生物の存在を伝えるのだ。

弱肉強食、狩るか狩られるかの時代では、一瞬の判断が命取りだけに、危機管理能力が非常に大切。部族の繁栄、生き延びるためにはなくてはならない大事な力だ。プレデターが純粋に殺戮を好むわけではなく、あくまで“狩り”を好む生き物だということもすぐさま理解し、兄と共に“生け贄”になった場面でも「やつはこういう狩りをしない」と至って冷静だった。その洞察力と機転が、クライマックスシーンに生きてくる。

「プレデター:ザ・プレイ」の主人公・ナル(アンバー・ミッドサンダー) (C)2022 20th Century Studios
「プレデター:ザ・プレイ」の主人公・ナル(アンバー・ミッドサンダー) (C)2022 20th Century Studios

「レギオン」のケリー役も話題に

そんなナルを演じるアンバーについて解説したい。ネイティブ・アメリカンの血を引く彼女は1997年4月26日生まれの25歳。映画「X-MEN」のスピンオフとして制作されたテレビドラマシリーズ「レギオン」のケリー役で一躍脚光を浴びた。

最近では“アクションスター”リーアム・ニーソンが主演を務めた映画「アイス・ロード」(2021年公開)に、メインキャストの1人として出演。鉱山事故に遭遇した作業員の救助に向かうトラックドライバーチームの1人・タントゥを好演した。意志の強いまなざしで、クールにトラックを運転する姿も記憶に新しい。

そんな彼女は、ナル役に抜てきされた当時の心境について「『プレデター』は愛すべきシリーズだから、当然プレッシャーを感じたわ。でも、この映画を信じて待っていてくれた人たちに『これを信じてよかった』と思って欲しかったの。私のことを信じて良かったとも。ダン(・トラクテンバーグ)監督が私を主演に選んでくれたのだから」と語っている。

一方、ダン監督は、主演に抜てきしたアンバーのことを「一目見たときから特別な女優だと感じた」と、第一印象からひかれていたことを明かし、その演技についても「セリフを言わなくとも目だけで感情を表現することに長けていた。そして彼女のアクションはすごいんだ!」と称賛している。

次世代アクションスター誕生の予感

ハリウッドのアクションスター女優といえば、サバイバルアクションホラー映画「バイオハザード」シリーズで多くの犠牲を払いながらもゾンビと対峙したアリス・アバーナシーを演じるミラ・ジョヴォヴィッチや、映画「ターミネーター」シリーズの1作目で、超合金と人工皮膚でできたターミネーターに命を狙われ、愛する人を亡くしながらも息子を守るために肉体を鍛え抜き、2作目ではシュワルツェネッガーと共に激しいアクションを繰り広げたサラ・コナー役のリンダ・ハミルトンが印象深い。

今作のナルとも通じるが、圧倒的に不利な状況下にもかかわらず、果敢に敵に立ち向かっていく強い女性たちの姿は、いつの時代も心を打ち、ファンの心をつかんで離さない。近い将来、ナルを演じるアンバーが彼女たちと双璧をなすアクションスターに成長する姿が見られるかもしれない。

すでに最新作を視聴したファンからはプレデターVS人類の“狩り×狩り”の迫力を称賛する声だけでなく、「アンバー・ミッドサンダーの演技が素晴らしい」「ナルの子のアクションが凄かった」「続編が見たい」といったアンバーに対する称賛も集まっており、早くも彼女を主人公とした続編を期待する人も少なくない。

ちなみにナルは最強の部族の出身だが、最初から強かったわけではないと前述したが、「ナル」というのは、彼女たちの言語であるコマンチ語で「ファイト」を意味する。最後まで見終えると、これ以上ないほどピッタリな名前だと思う。名は体を表すとはよく言ったものだが、そういう意味では最初から彼女は強くなるべくして、なったのかもしれない。

◆文=高崎二灯星

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