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赤江珠緒、“未知の領域”ラジオと歩んだ「ドラマチック」な10年 産休明けは両立に悩みも

  • 2022.8.11
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赤江珠緒 クランクイン! 写真:高野広美 width=
赤江珠緒 クランクイン! 写真:高野広美

フリーアナウンサーの赤江珠緒がパーソナリティーを務め、日替わりのパートナーとの日々のあれこれを巡る気取らないトークが人気を集める『たまむすび』(TBSラジオ/毎週月曜~金曜13時)が10周年を迎えた。9月にはなんとリスナーへの恩返しとして、日本武道館でイベント開催も控える赤江に、「ドラマチック!」だったというこの10年を振り返ってもらった。

【写真】赤江珠緒、親しみやすい笑顔が魅力!

■就職活動中から興味があったラジオ 帯番組2つになってもやりたい気持ちは消えず

――『たまむすび』放送開始10周年おめでとうございます。この10年は、赤江さんにとってどんな10年でしたでしょうか?

赤江:ドラマチック!(笑)。いろいろありましたし、本当にラジオについてなんにも知らないところから始まって、皆さんに成長を見守っていただいた10年でした。

――そもそも、番組のオファーがあったときはどんなお気持ちでしたか?

赤江:学生時代に通っていたアナウンス学校が、今ご存命だったら90歳くらいの戦前生まれの方がお一人でやっている、寺子屋みたいな学校だったんです。まぁスパルタな、いわゆる一般的にいうアナウンス学校とは違った感じだったんですけど、その先生が「アナウンサーを目指すなら、ラジオ・テレビ両方ある局がベストです、醍醐味が全然違うんです!」とよくおっしゃっていたので、もし入れるならラテ両局あるところに行ってみたいと思っていました。

幸いにもABC(朝日放送)に入社できて10年所属していたのですが、テレビのお仕事が多く、ラジオにがっつり関わることはあまりできなかったんですね。ABCの先輩アナウンサーたちを見ていても、ラジオを担当されているお歴々がめちゃくちゃ毎日楽しそうで。どういう世界なんだろう?とずっと横目で見ていたところがあったので、もうちょっとラジオやってみたかったなーという思いは会社を辞めてからも持っていました。それがずいぶん経って、東京でテレビのお仕事をやっている時に(『たまむすび』の)オファーを頂き、これはぜひやりたかったことだ! これはやらなきゃいけない!と思ったんです。

――それでは、すぐにやります!と前のめりな感じで…。

赤江:いえいえいえいえ、全然です。当時は、テレビの帯(番組※編集部注:テレビ朝日『モーニングバード』)をやっていたので、そもそも帯を2つできるのか?というところから、けっこう周りにも反対されたり…。どっちか1つに絞らなきゃいけない、それでもやっぱりラジオをやってみたいという思いが自分の中にはあって、その気持ちだけは確かなものだったので、これは断りたくないと。

ただ、テレビの方はある程度キャリアができて、「これに関しての正解はこうだ」「こういうものを視聴者は求めているんじゃないか」と見えているところがありましたが、ラジオは何を求められているのかが全然分からなくて。いまだに正解が分からないところもあるんですが、どうやって番組を作ればいいのか分からないまま飛び込んじゃったので、どうしたい、こうしたいとかはまったくないままでした。

そもそも、東京に来てからはニュースのお仕事がほとんどだったんですね。当初(『たまむすび』の)プロデューサーからも、ちゃんとニュースを扱うような番組ですっていう話をされて。それが、始まってみたら、「なんですか~? 全然違うんですけど!」って(笑)。

■産休復帰してすぐは子育てとの両立に悩んだことも


――10年生放送の毎日はかなりハードな日々かと思われますが、“しんどかったなー”という時期はありましたか?

赤江:体力的には、帯を2つやっているときは、毎日生放送に4時間半とられるし、準備の時間とかもあって、毎日おんなじ日々を繰り返すハードさはありました。でも、どうやっていいか分からないという新しい仕事の新鮮さもあったので、だんだんやってるうちに面白くなってきて。パートナーの皆さんに引っ張ってもらったり救われたりして、あぁ楽しいと思えるようになってきたんです。

それが、出産を経験して、産休から復帰してからのほうが…。そのころはもうお仕事はラジオだけに絞っていたので、仕事の時間は減らしてはいたんですが、高齢で出産したということもあってか、びっくりするくらい免疫が落ちて、すぐ風邪をひいちゃったり…。

また、今までテレビとラジオの2個仕事していたのを1個にしたから、そこに育児がきても行けるかな~と思ってるところがあったんです。でも、育児って思っている5倍くらい仕事が! “あれ? 2個を1個にしたつもりが6個になってる!?”みたいなところがあって…。どうやって回していこうかと、悩んで悶々としている時期もありました。

■珍獣ぞろいのパートナー スタジオは“放課後の部室”のような雰囲気

――『たまむすび』といえば、パートナーの皆さんとの掛け合いも最大の魅力ですが、それぞれ、赤江さんにとってはどんな存在でしょうか?

赤江:珍獣ぞろいですからね(笑)。

月曜のカンニング竹山さんは先生ですね。先生でもあり、プロデューサーであり、事務所の社長のような。人生経験豊富だし、ビジネス感みたいなものもある人ですし、すごく面倒見がいいんですよ。とことん親身になってくださいます。

山ちゃん(火曜の南海キャンディーズ・山里亮太)は、いとこ(笑)。ここはキチっと線引きしておきますが(笑)一緒の家では育ってはいないんですけど、会うとキャッキャキャッキャ遊んでる年下の子みたいな存在です。

大吉先生(水曜担当・博多大吉)はおかんですね。“ラジオをどうやっていいか分からない”とぼやいたときも、「赤江さん、ココが失敗したとしても、現世だめでも来世があります」と慰めて(?)くれたり、産休から戻る時に“前みたいに仕事をできるかどうか自信がない”と言ったら、「前も言うほどできてなかったですよ」とグサッとくることを言われたり(笑)。

レオレオ (木曜担当・土屋礼央)は、同じ大学のサークル仲間みたいな、そんな感じかな。もともと裏番組をされていて、いうなればライバルみたいな人だったんです。それが、途中から番組のパートナーになるだけでも負荷がかかるのに、しかもいろいろあった、真裏の番組に呼ぶというのは失礼じゃないかなって思ったりもしたのですが、やすやすと乗り越えて、なんのてらいもなくやってくれて。ビジネスよりも前の、学生時代みたいに盛り上がってくれる人ですね。

――『たまむすび』の皆さんは、学生時代のサークルの仲いいグループが先輩後輩集まっておしゃべりしてるような雰囲気がいいですよね。

赤江:そうですよね! それこそ、(以前レギュラーだった)ピエール瀧さんが放課後の部室みたいだなっておっしゃっていたんですが、プロデューサーに「もう帰りなさい!!!!」って言われるまで、放送後もダべっているようなこともあるんです。

――金曜ご担当の玉袋筋太郎さん、外山惠理アナウンサーはいかがですか?

赤江:玉さんは、番組の成長を最初から見守ってくれて、ずっと同じ時間を背負ってきてくださっている方。毎日のパートナーは“ラジオどうしていいか分からない”っていう私にもビシバシ容赦なくつっこんでくるんですけど、玉さんだけは「それでいいんだよ~」ってちょっと甘やかしてくれるところがあって、甘えています。

外山さんも、番組の形が出来あがった中に入ってきて難しい部分もあったと思うのですが、いろいろな経験をされてきているので、楽々とこのややこしい人たちにもビシバシやってくれる強さがありますよね。

■武道館イベントの言い出しっぺも「日和っているところです」


――そんな『たまむすび』が、なんと日本武道館でイベント『たまむすびin 武道館~10年の実り大収穫祭!』が開催されます。失礼ながら、“武道館ってあの武道館!?”と2度見してしまって…。

赤江:(笑)。最初は、10周年だし、なんかやろうよ!と軽い気持ちで盛り上がり、武道館なんてどうよ?と言ってしまい…(笑)。

――あ、言い出しっぺだったんですね!

赤江:「どこでやる?」「武道館とかいいねー」「おぉ、そうですね!」と盛り上がってしまって。自分で言っておきながら、いやいやいやいや、ちょっとやめない? 違う場所探さない?と日和ってるところです(笑)。

武道館に立ったことのある、落語家の春風亭一之輔さんにお話を聞くと「吐きますよ」っておっしゃるんです。なんせ、自分が武道館のステージに立つなんて微塵も想像すらしてなかったものですから、“平日だしどうなんだろう”“お客さん来てくれるのかな?”とストレスやプレッシャーで、すでに吐きそうなんです(笑)。

――どんなイベントになりそうでしょうか?

赤江:リスナーの方に絵を送っていただいたり、歌詞の募集をしたりとか、放送の中で生まれた人脈でできることもいろいろとあるので、そうしたことを生かして楽しめればなと。また、すごくありがたいことに、番組にはそうそうたる皆さんがいらっしゃるので、その方たちをお見せすればなんとかなるかなとか、試行錯誤の真っ最中です。

私自身に関しては、放送の中で自分自身をさらけ出すという姿勢だけはこの10年ずっとやってきたことなので、何が見せられるか分からないですが、皆さんに喜んでいただけるのであればなんなりと!という意気込みです。何を見せたいということよりも、リスナーさんにこの10年育ててもらったことへの恩返しをしたいという思いが一番にあるんです。このコロナ禍でみんなが集まれるイベントもなかなかなかったりしたので、なんとか会場に来てもらって喜んでいただける何かを見せたいですね。

――来場されたお客さんと一緒に作り上げる形のイベントなんですね。

赤江:そうです! 武道館を借りたのでみんなで遊びましょうという感じですかね。そもそも、武道館史上、一番敷居の低いイベントだと思うので、楽々と(敷居を)またいできてください(笑)。


――赤江さんにとっては、今年はフリーになられて15年、アナウンサー生活25年の節目の年にもあたります。

赤江:15年…。そうか、まったく意識してなかった(笑)。キリのいいところでちょうどよかった。四半世紀の実感…。……ない(笑)。今は本当に武道館のことしか考えてない状況で、果たして喜んでいただけるのか、舞台に立ってリスナーさんがそろった会場を見渡した時に、どういう光景が見えるんだろうとイメージすることでいっぱいですね。いまはもう100%そこに懸けている感じです。

――赤江さんの飾らないキャラクターが魅力的なので、個人的にはこのままずっと変わらずにいてほしいです。

赤江:…自分ではけっこう飾ってるつもりなんですけどね(笑)。ラジオは特に素に近い感じなので、親や姉弟にも、「あなた、あんなんで放送いいの?」「あれ、家のあんたやん!」と言われるくらいなので、自分ではやっているつもりでも飾りが足りないんでしょうね~。泳げもしないのに始めちゃったラジオでは、余分なものを付けてられず、単に飾って優雅に泳ぐことができないだけなんですよね。

――日本武道館でのイベント後も、『たまむすび』は続いていきますが、これからどんな番組にしていきたいという思いはありますか?

赤江:その日その日の放送も、オープニングで、「午後1時になりました。いかがお過ごしでしょうか?」と言ってからどっちに転がるか、何の話をするのか自分自身でも日々見えていないんです。自分で“この話しようかな”って思っていても、全然予定もしてなかった話をしていることだらけで。番組全体そんな感じなので、地図を持って歩いている感じじゃなく、“どっちいくんじゃ?”“ええ!そっち転がるんだ、へ~面白そう!”みたいに、何も決めず、どこに向かっていくのかを自分でも楽しみながら続けていきたいです。

(取材・文:編集部 写真:高野広美)

『たまむすび』は、TBSラジオにて毎週月曜~金曜13時放送。
『たまむすびin 武道館~10年の実り大収穫祭!』は、9月21日東京・日本武道館にて開催。

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