転職を繰り返して行き着いた、自分に嘘をつかない働き方

恋愛コンサルタントとして美人百花にも出演したことのある萩中さん。講演会やオンラインサロンなどを開き幅広く活躍中の彼女がどのようなお仕事人生を歩んできたのかを探っていきましょう。

転職４回、銀行員→恋愛コンサルタントに

私のモットーは“自分がやりたいと思ったことは何でもやらせてあげる”。学校の先生の勧めで新卒では銀行に就職。しかし、1週間のうち2日しかファッションを楽しめない生活に違和感を抱き、入社3年目で退職してアパレル店員に転職していました。
昔から大好きなファッションに囲まれる生活はとても楽しかったのですが、在庫の関係などで「本当に売りたい服」がお客様に売れないことに悩みを抱え、思い切ってセレクトショップを開業。自分で選んだ洋服を販売していると、今度は「コーディネートで困っている人にアドバイスすること」が好きだったことに気づき、パーソナルスタイリストの仕事の道へ。その際、サービス向上のために、パーソナルカラー診断の資格も取りました。
現在は、恋愛コンサルタントという肩書きで仕事をしていますが、これも買い物に同行したお客様とたわいもない会話をするうちに、恋愛相談にものるようになっていったことが始まり。恋愛のコンサルメニューの作成、プチセミナーの開催など、お客様のニーズに応え続けていたら、今のスタイルができあがっていました。

仕事を辞めて、私を支えてくれた夫の存在

すごく自由な働き方をしてきた私ですが、そこには夫の協力が欠かせません。彼と出会ったのはパーソナルスタイリスト時代。当時は起業したばかりで結婚願望はありませんでしたが、私が働きやすい環境を整えくれたり、落ち込んでいたときに全力で励ましてくれる彼を、「この人は私の人生に必要な人だ！」と確信。そこから交際をすっ飛ばしてすぐに結婚となりました（笑）。
恋愛コンサルタントとして仕事が増えてきた頃、会社を大きくするタイミングで夫に「運営を手伝ってほしい」とお願いしました。もちろん彼にも仕事があったので、最初はずっと断られていましたが、「絶対に後悔させないから、一生の賭けだと思ってやってほしい」と説得。現在は、私の事業を支えてくれています。昔と変わらず今も「ユウちゃんにならできないはずないよ！」と必ず励ましてくれる夫の存在があるからこそ、いつも自信たっぷりの私でいられるのだと思います！

失敗やハプニングは「自信」に変わる！

これまで何度も転職してきましたが、その度に「自分ってこんなに頑張れるんだ」と気づかされてきました。パーソナルスタイリストになりたての頃は、「パーソナルカラー診断をさせてください」と表参道にある美容院に片っ端からアポなし営業。きっと会社員時代の自分だったら恥ずかしいと思っていたはずですが、当時はとにかく「自分でなんとかしなきゃ！」という思いで、頭よりも先に体が動いていました。
ほとんどのサロンで門前払いされましたが、たった１店舗だけ、「君はおもしろいね。来月から来ていいよ」と言ってくれた優しいオーナーさんがいて……。そこからレギュラーの仕事をさせてもらうようになり、パーソナルスタイリストとして生計を立てられるようになりました。他にも失敗やハプニングはたくさんありましたが、必死になって乗り越えたら、いつの間にか自信に変わっていきました。そう思えるようになったら、怖いものはありません。

優先するのは“まわりの声”ではなく“自分の声”

「転職するきっかけがわからない」とよく耳にしますが、私は“違和感のサイン”に気づいてあげることが大切だと思います。もやもやした気持ちを抱えていた銀行員、アパレル店員時代の自分がまさにそうでした。
迷ったときは必ず「私はどうしたいの？」と聞いてあげる。まわりの声よりも優先するのは自分の声。どう進んでいいか分からないときは、とりあえず今いる場所から離れてみるのがおすすめです。私の場合は会社を辞めましたが、それが難しい方は1ヶ月有給休暇を取ってもいい。自分の心を休ませてあげることで、本当にやりたいことに気づけるのではないかと思います。
私にとって今の一番の幸せは、家族みんなでピクニックしている時間。その時間をたくさん作れるように、これから少しずつ仕事環境を整えていきたいです。ライフステージに合わせて働き方も変化すると思いますが、またそこでどんな新しい自分に出会えるのか楽しみです。

Profile

株式会社charmonet.代表／愛妻コンサルタント
萩中ユウさん

＜萩中さんの転職Story＞
15年前 銀行員
12年前 アパレル販売員
11年前 セレクトショップ開業
9年前 パーソナルスタイリスト
8年前 愛妻コンサルタント