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イッセイ ミヤケの創業デザイナー、三宅一生氏が84歳で死去。

  • 2022.8.10
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8月5日、デザイナーの三宅一生氏が東京都内で亡くなった。フランスのマダム・フィガロもその訃報を伝えた。

半世紀以上にわたりキャリアを紡いできた日本人デザイナー、三宅一生氏が84歳で亡くなった。三宅デザイン事務所は9日、「8月5日の夜に亡くなった」とフランス通信社に伝えた。日本のメディアも相次いで彼の死を報じた。

1938年4月22日、広島県出身。1945年8月6日、アメリカが故郷に史上初の原子爆弾を落とし、14万人の命が奪われ、生き残った人には生涯にわたるトラウマを残した。当時7歳だった三宅氏は、爆心地から約3km離れたところにいて一命を取り留めたが、母親は3年後、放射線が原因で亡くなった。

パリと東京の間で

東京の多摩美術大学を卒業後、1965年にパリに渡り、エコール・ドゥ・ラ・シャンブル・サンディカル・ドゥ・ラ・クチュール・パリジェンヌで学ぶ。その後、ギ・ラロッシュやユベール・ド・ジバンシィのもとで働いた後、1970年、東京に三宅デザイン事務所を設立。デザインの既成概念にとらわれない服作りを目指す。彼は、職人の伝統的な技術だけでなく、アートやテクノロジーも作品に取り入れた。そして、一枚の布から服をデザインすることにコンセプトを見出した。

1980年代に入ると、それまでのファッションにはなかった素材を使い、イッセイ ミヤケのスタイルを世界に知らしめた。ブランド創設30周年を控えた1999年が、三宅氏自身のデザインによる最後のレディースコレクションとなった。

 

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