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おいしい「ケバブ」ってどこの国の料理?なんの肉を使っているの?シシケバブとドネルケバブの違いは?

  • 2022.8.7
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繁華街の軒先や、屋台で見かける「ケバブ」。 肉の塊を回転させながら店先で焼いている光景は目を引きますよね。

見た目だけでなく、非常においしいこの料理は、どこの国で生まれて日本に伝わったのでしょうか。 また、ケバブというと「シシケバブ」や「ドネルケバブ」なんてものもありますが、この2つにはどのような違いがあるのでしょうか。

そこでここでは、おいしい肉料理「ケバブ」について解説を進めていきます。

ケバブはトルコ料理!

 

まずは、ケバブがどのような料理なのか、名前の由来と併せて見ていきましょう。 また、同じ肉料理の「シュラスコ」との違いについてもご紹介します。

トルコ発祥のケバブ

ケバブは、中東のトルコ発祥とされる料理です。 古代トルコ語もしくはトルコやその周辺地域で使われていたアッカド語という言語で焼く・燃やすという意味のある「カバブー」という言葉が語源とされます。 この語源通り、ケバブと呼ばれる料理はいずれも加熱調理された肉料理となっています。

ちなみに肉以外にも、野菜や魚を焼いたものもケバブと呼ばれることがあります。 ロースト調理したトルコ料理の総称という事ですね。

日本でよく見る、パンに似た生地ピタに、野菜と共に挟まれている料理は「ケバブサンド」と言います。 生地がトルティーヤだった場合は、「ケバブラップ」と呼ばれるのが一般的です。

「シュラスコ」との違い

 

ケバブと似たような肉料理に「シュラスコ」があります。 しかし、シュラスコはまた別物と考えておきましょう。 ケバブはトルコ料理ですが、シュラスコはブラジル料理の一種だからです。

シェラスコは、ブラジルをはじめ中南米でよく食べられている料理です。 鉄の串に味付けをしていない牛肉や豚肉などを刺して焼き、そこに塩やソースなどで味付けして食べます。

ケバブで使われる肉の種類

 

ケバブに使われる肉というのは、本場トルコの場合どのような肉でもいいというわけではありません。 では、ケバブに使われる肉はなんの肉なのかを見てみましょう。

本場トルコでは

ケバブの本場、トルコでは国民の多くがイスラム教徒です。 イスラム教は、戒律で豚肉を食べることは禁止されています。 そのため、現地のケバブに豚肉が使われることはありません。

かつては羊肉(ラムやマトン)が多かったとされています。 近年では牛肉や鶏肉なども使われるようになっています。 これも、ケバブ料理の文化自体が時代による変化ともいえるかもしれませんね。

日本ではどんなお肉でも!

日本で食されるケバブ場、手に入りやすい牛肉や鶏肉が多いとされています。 また、日本の場合宗教上の戒律もないため、豚肉を使う場合もあります。

豚肉を使用したケバブは、現地では決して食されることのないスタイルです。 日本のケバブはトルコのケバブとはまた違ったものといってもいいのかもしれませんね。

「シシカバブ」と「ドネルケバブ」の違い

ケバブには、シシケバブやドネルケバブなどの種類があります。 ここでは、この2つのケバブの違いについてみていきましょう。

「シシカバブ」とは

 

シシカバブとは、ぶつ切りにした肉の串焼き料理のことです。 「シシ」とはトルコ語でのことです。 文字通り、串焼きにした料理という事ですね。

日本で普及したのはインド料理の「シークカバブ」だった?

日本でも。シシケバブは食されています。 ところが、日本で最初に普及したのはトルコ料理の「シシカバブ」ではなく、インド料理でした。

ひき肉などを串に刺して焼く、インド料理の「シークカバブ」。 この料理が先に日本に伝わってきたのです。

この「シークカバブ」という名前が、トルコ風に変更したことで「シシカバブー」といった名前で普及しました。 ところがその後に、トルコ料理の「シシカバブ」が入ってきたことで、この2つが混合されるようになってしまいました。

とはいえ、シークカバブ自体が中東のケバブ文化から始まったとされているため、元を辿ればトルコに行きつくとも言えます。

「ドネルケバブ」とは

 

ドネルケバブとは、下味を付けた肉をスライスして積み重ね、串に刺してあぶり焼きにし、焼き上がった部分を削ぎ落して食べるケバブの一種です。

「ドネル」とは回転を意味し、文字通りドネルケバブは回しながら焼いていく料理となっています。 トルコ料理の屋台では、必ずと言っていいほど見かけるので、目にしたことのある人も多いかもしれませんね。

ケバブサンドはトルコ発祥ではない!

前述した、ピタにドネルケバブと野菜を挟んで食べる「ケバブサンド」。 この料理は、その発祥がトルコではなく、ドイツとされます。

具材のドネルケバブを、パンなどに挟むというアイディアは1960年代のドイツだったそうです。 しかし、思いついたのはドイツに移住したトルコ人とされますので、生みの親はトルコに変わりないのかもしれません。

まとめ

ケバブは、非常においしい肉料理のひとつです。 この料理は、世界三大料理ともいわれるトルコ料理のひとつです。

現地では、宗教上の理由から豚肉を使う事はありません。 しかし、日本国内の場合、そのタブーもないため、牛肉・鶏肉・豚肉・羊肉と様々なケバブを味わえます。

ちなみに、ケバブと一言で言っても、露店などで肉の塊を回転させながら焼いているのは「ドネルケバブ」、焼き鳥のように櫛に刺さっているものは「シシケバブ」と種類が異なります。

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