1. トップ
  2. 『ちむどんどん』第17週はまるで任侠ドラマ 暢子の遠慮ない強引さが物語を動かし続ける

『ちむどんどん』第17週はまるで任侠ドラマ 暢子の遠慮ない強引さが物語を動かし続ける

  • 2022.8.5
  • 258 views
『ちむどんどん』写真提供=NHK

『ちむどんどん』(NHK総合)第17週「あのとき食べたラフテーの」は、「アッラ・フォンターナ」に乗り込んでくる権田(利重剛)率いる権田興業の輩、さらに鶴見で小さな屋台を開く若き房子(桜井ユキ)を襲う愚連隊と、朝ドラにして任侠ドラマのような週である。

その全てを丸く収めてしまったのが、沖縄県人会・会長の三郎(片岡鶴太郎)だ。フォンターナの権利書を1000万円で買い取れと房子(原田美枝子)にビジネスを持ちかけてきた強面のドン・権田は、三郎の顔を見るや否や目を丸くし「この店からぁ、手を引く」とすっかり大人しくなっていく。戦後、シベリアに連れて行かれた三郎は、体を張って多くの仲間を守った。その一人が権田であり、彼にとって三郎は命の恩人ということになる。

矢作(井之脇海)の再来をきっかけに始まったフォンターナの災難はこれにて一件落着となったわけだが、まだまだ問題は山積みだ。暢子(黒島結菜)にとって、今目の前にある目標は和彦(宮沢氷魚)との結婚披露宴。暢子は式場をフォンターナに決め、三郎を披露宴へと招待する。狙いは思い違いをしたままの房子と三郎を再会させること。察しのいい三郎は扉の向こうにいる房子の気配に気づきながらも、「縁もゆかりもねぇ、お方のお店だ」とつよがったまま。憎まれていると思い込んでいる勘違いが2人を遠ざけている。こういう場合は暢子ぐらいの遠慮のなさで強引に近づけようとするのが得策でもあるが、それはまた来週ということであろう。

もう一つの問題は、三郎も暢子に念を押していた、結婚に反対する和彦の母・重子(鈴木保奈美)を納得させることだ。和彦の説得にも頑なに「出席しません」と一点張りの重子。すっかり胃袋を掴まれているお手伝い・波子(円城寺あや)の「暢子さん」の呼び方を嗜める重子だったが、自分もまた暢子の弁当に心が揺らいでいた。重箱の中身は、柔らかなラフテー。重子はラフテーを頬張りながら、真っ直ぐな心を持つ暢子と大事な愛息子・和彦への思いを中原中也の詩にのせる。それでも「和彦を不幸にするものですか」「絶対許さないんだから」と再度心に誓う重子はしぶとそうだ。

ほかにもすっかり迷惑キャラへと変貌してしまった良子(川口春奈)と相変わらずの賢秀(竜星涼)が披露宴でじっとしていられるのだろうかという心配もある。第18週「しあわせのアンダンスー」の予告では、すでにウェディングドレスを着る暢子の姿が映し出されており、そこに至るまでの道のりが見どころとなりそうだ。(渡辺彰浩)

元記事で読む
の記事をもっとみる