【小樽】無料の製造場見学ができて試飲もできる酒蔵「田中酒造亀甲蔵」

以前にも書きましたが、小樽市内には歴史的建造物が残っており、そして今もなお利用されている建物が数多くあります。その歴史的建造物の一軒である「田中酒造」さんの亀甲蔵（きっこうぐら）を訪ねました。

小樽市内に現存している酒蔵はこちらの「田中酒造」さんのみです。「田中酒造」さんは1899年（明治32年）小樽市色内町（現本店所在地）にて、岐阜県大垣市出身の初代田中市太郎氏が創業、という123年の長い歴史があります。

この亀甲蔵は、1905年（明治38年）頃に建てられた石倉群です。1995年（平成7年）、製造場を亀甲蔵と命名して、見学できる蔵に改造しています。

日本酒は、基本的には、秋に収穫した新米を原料に仕込み、おもに冬から春にかけて造られます。仕込む時期は11月～3月に集中しています。

「田中酒造」さんは、北海道の冷涼な気候を活かして1年を通じて仕込む四季醸造を行っています。とはいえ、昨今の北海道も暑くなってきています。徹底した温度管理の元、日本酒が造られているのです。

毎日、酒造りを行っていることから、時間内であればいつでも日本酒が出来るまでの一通りの工程を見学することができます。

ガイドの方が丁寧に説明してくれます。

途中には日本酒などに関するクイズなどもありました。

ガイドさんがいない場合には、亀甲蔵の入り口などに置いてあるパンフレットを参照したり、SNSを活用するといいですね。それくらい工程が多いのです。

見学の後は、試飲コーナーで代表銘柄である宝川（たからがわ）や蔵元限定の日本酒が試飲できます。ほかに、甘酒なども用意されています。 ※運転される方、20歳未満の方への日本酒の試飲はNG。

小樽には良質で酒造りに適した水が豊富にあります。こちらで使用しているのは、地下約70メートルから汲み上げる天狗山の雪融け水です。

このまろやかな仕込み水は自由に飲むことができます。ペットボトルなどを持参すれば、持ち帰ることもできます。※冬季間は閉鎖となります。

精米機を所有し、使用する原料米は酒造好適米彗星を中心にお酒の特長に合わせ使い分けています。ニセコ町の契約農家で収穫される北海道産米です。

見学の後の試飲で気に入った、蔵元でしか手に入らない搾（しぼりたて）生原酒を購入。『生酒は、搾ったお酒を熱処理しない』『原酒は、搾ったお酒を水で割らない』そのどちらもしないお酒が、生酒+原酒＝生原酒（なまげんしゅ）です。

ろ過、熱処理をせず、搾ったそのままを瓶に詰めた超新鮮ふなくちタイプ。微量な炭酸ガスが味をひきしめ、スッキリとした口あたりです！･･･自分では旨く表現できないので、文面引用させていただきました。

栄養豊富な甘酒2種類、酒粕と麹。暑い日に冷たくして飲むのがお気に入りです。どちらかというと、お米の甘さのみの麹のほうが好きかな。赤いラベルの方です♥

甘い物がお好きな方には、酒まんじゅうをお土産に。

色内大通に面した本店店舗は1927年（昭和2年）に建てられた木造2階建ての建物で「歴史的建造物」に指定されています。店内はその当時を再現した空間で展示スペースなどもあります。「地酒」の大きな暖簾が目印です。

田中酒造店として建てられたもので、現在もなお営業を続けているというのが歴史を感じさせます。こちらでも日本酒を試飲することができます。

甘酒アイスや甘酒スムージーもあります。

本当にたまにしか口にしませんが、多くの製造工程を経て造りあげられるさまざまな種類の日本酒を試して、自分好みのお酒を探すのもいいものです♪

8月21日までの限定期間、『亀甲蔵七夕☆夏しぼり』イベントが開催されます。日本酒の他にフルーツ甘酒や、酒粕を使用したスイーツどらトッツォも販売されるようです。※いずれも数量限定です。

すっかり甘酒のファンになりました。フルーツ甘酒が気になるところ。期間中早めに出かけなくっちゃ･･･

♦田中酒造亀甲蔵北海道小樽市信香町2番2号 JR南小樽駅から徒歩約7分 TEL：0134-21-2390 営業時間：9:00～18:00 見学時間：9:05～17:30 駐車場あり年中無休 URL : http://www.tanakashuzo.com

♦田中酒造本店北海道小樽市色内3丁目2番5号 JR小樽駅から徒歩約10分 TEL：0134-23-0390 FAX：0134-22-7210 営業時間：9:00～18:00 駐車場あり年中無休

【小樽】無料の製造場見学ができて試飲もできる酒蔵「田中酒造 亀甲蔵」