1. トップ
  2. スキンケア
  3. 医師に聞いた!お尻のブツブツや黒ずみの原因とケア方法

医師に聞いた!お尻のブツブツや黒ずみの原因とケア方法

  • 2022.8.4
  • 9086 views

目に見える腕や脚は入念にケアしているけれど、背中やお尻はさっぱり、という方は少なくありません。今回は、お尻のブツブツや黒ずみの改善について「ヴェアリークリニック六本木」の井上裕章先生に伺いました。

お尻のブツブツや黒ずみの原因教えてください。

原因は大きく分けると、「色素沈着」、「角質の蓄積」、「ニキビ」の3種類があります。

・色素沈着

メラニン色素が皮膚に沈着する現象です。これは継続的な摩擦や、皮膚の炎症などの刺激によって引き起こされます。また、色素沈着は、ストレス、妊娠や出産といったイベントによるホルモンバランスの乱れ、紫外線や加齢によっても起こりやすいとされています。

・角質の蓄積

ターンオーバーが乱れて角質が表層上にたまると、肌の色調が黒ずんで見えることがあります。「ターンオーバーはいかにして乱れるか?」ですが、乾燥も大きな原因です。他にも間違ったスキンケアを続けたり、睡眠や栄養が不足していたりすることもターンオーバーの乱れにつながりやすくなります。

・ニキビ

毛穴の炎症を起こし、毛包炎を伴うことが多い。これは、うみの溜まったくぼみを中央に作られることで、これが黒っぽいボツボツになる。顔ニキビとは原因菌が異なることも多いので治療は要注意です。

それぞれ説明すると、上記のようになりますが、「これって顔と同じでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。顔もお尻も同じ肌ですが、顔と同じようにケアされている方は少なく、「高級な美容液を顔には惜しみなく使えるけれど、お尻は……」という方もいます。できるだけ、顔に近いケアができると美尻へグッと近づくと思います。

お尻のブツブツや黒ずんでしまったときのケア方法を教えてください。

今、お尻のブツブツや黒ずみで悩んでいる方に下記の対処方法をおすすめいたします。

・色素沈着

ハイドロキノンが入った軟膏・クリームなどやビタミンC内服薬を1カ月以上使用するのがよいかと思います。徐々に効果が現れるものですので、使用上の注意を守り、根気よく続けていきましょう。

・角質の蓄積

かかとのガサガサをイメージすると分かりやすいと思いますが、ガサガサとまではいかなくともお尻がザラついているときは、肌に水分が足りていない状態です。保湿を小まめに行うことで、肌の潤いを保つことができるようになります。くすんでいたり、ザラついていたりすると、ピーリングなどでケアしたくなると思いますが、ケアの際は特に乾燥しやすくなりますので、より一層保湿に力を入れてください。

・ニキビ

ニキビなど炎症箇所ができた場合は、スクラブは控えてください。ニキビに限らず、肌に切り傷や炎症がある状態でのスクラブなどは、ニキビや傷の状態が悪化してしまう可能性があります。皮膚を痛めつけていることになりますので、触らないように刺激が多くならないように気をつけてください。また、自己治療で悪化してしまう前に皮膚科へご相談に行かれるのも1つの解決方法です。ご自身にあった治療方法を見つけましょう。

お尻のブツブツや黒ずみを防ぐケア方法を教えてください。

・色素沈着

座る時間の長い方は、柔らかいクッションなどを敷いたり、休憩時間にお尻を軽くマッサージしてあげたり、体制を変えるなど工夫して刺激を減らしたり、ケアをすることを心がけてください。さらに、お尻を圧迫しにくい下着や天然素材などの肌に優しい下着を選んだり、体を洗う際のスポンジなどによる皮膚摩擦軽減のために泡をしっかりと立てて体を洗うようにすると、お尻への刺激が少なくケアができます。

・角質の蓄積

保湿をしっかりとすることが一番の近道です。毎日顔を保湿するようにお尻も保湿していくことでターンオーバーの乱れが軽減されます。また、お風呂は肌の水分を奪いやすい時間なのですが、熱めのお湯は肌からより水分を奪っていきます。お風呂やシャワーの温度を高めに設定している方は、40度以下にしておくことで肌の乾燥を防ぐこともできますし、入浴後のケアは手早く素早く行うと乾燥しにくくなります。

・ニキビ

お尻ニキビを防ぐには、通気性のよい下着を選ぶのもよいでしょう。加えて、ベビーパウダーで余分な汗や皮脂などの水分を抑えたり、お風呂の際に汚れを落として洗い残しのないようにすることは、お尻はもちろんお背中のニキビ予防につながります。

夏場は汗をかく頻度が多く、肌が蒸れやすい時期です。ニキビの原因であるアクネ菌が繁殖しやすくなるため、アクネ菌を増やさないようにいつも異常にケアをしてみましょう。

サロンでできる施術があれば教えてください。

色素沈着には、色素沈着の原因であるメラノサイトを刺激せずに、メラニン色素に作用し、破壊していく、レーザートーニングやピコトーニングといったレーザー系。角質・乾燥系には、「ダーマペン」と「マッサージピール」をお尻に適応したヴェルベットヒップ。ニキビ系には、ニキビ跡の赤みや美肌効果も期待できるフォトフェイシャルM22やケミカルピーリング。上記のような施術がおすすめですが、効果が出るのにお尻は顔よりも時間がかかる場合があります。繰り返し施術していきましょう。

教えてくれたのは

出典: 美人百花.com

「ヴェアリークリニック六本木」井上裕章先生

東京大学医学部卒業後、骨盤臓器の外科手術を専門としてがん治療に携わるなか、とある患者様との出会いをきっかけに医師としての価値観が大きく変化し、「癌は自分でなくても治療する医者はいくらでもいる。しかし、この下半身美容分野は自分にしかできない。」と美容医療の領域に踏み出す。その後、単身で韓国へと渡り、女性器形成分野の第一人者Dr.シムに師事することになる。女性器の外見だけでなく、腟内の形状までをも意のままに変化させる画期的な治療法を学び、技術を体得。

元記事で読む
の記事をもっとみる