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欠点と思えることを角度を変えて見直してみましょう!

  • 2022.7.31
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夏雲が勢いよく空に広がり、気が遠くなるくらい暑い日が続いていますね。 こんにちは、エミールです。 お元気でしょうか?

こんなに暑いと、何もかもやる気になりませんよね。

イヤ待てよ? 暑さのせいではなくて、これは自分の性格のせいかも…。

今日も「暑くてヤル気にならない」とか何とか言いながら、さぼろうかと思っていましたが、スタッフに御用になり(ここのトコロは時代劇風)、朝からおとなしく机に向かっています。

でも、向かった=イコール=成果が上がる?

と、いかないのが辛いところ。なにしろ、3時間もかかって、ほとんど手つかずのままです~。

「まぁイイか。こんな日もあるよね…」と心の声がするものの、「でもこんな日ばかりかもねぇ…」と、さらにもうひと声。 しかし、こんなことでは読者に見放されてしまうので、鋭意、執筆スタートモードに切り替えますね。

と、そんな夏の始まりですが今月のお便りのお題は「弱点が、ホントは長所かも」。 これでいきます!

ある日、あるとき、編集者の方が、

「エミールさん。私、人と関わるのが凄く苦手なんです。話下手だし、緊張すると、どんな話をしようかと、正直いって本当に困ってしまって…。でも、何故か編集の仕事に魅かれて、この世界に入ってしまいました。当然取材があるので四苦八苦しています。プロになれますか?大丈夫でしょうか?」

と…、そのような打ち明け話をしてくれました。

「そのうち、慣れるでしょう。経験の積み重ねですよ」と言ってしまっては、話は終わりになってしまうので、もう少し違うアングルから考えてみることにしましょう。

自己申告では、“人と話をするのが苦手で緊張してしまう”ということでした。 しかし、その緊張感が私には逆に爽やかに感じ、好ましいように受け取れたのです。

そう! ここがポイントなのです。

相手の方は、これが自分の弱点や欠点だと思いこんでいるようでしたが、必ずしもそうではないのが人の世。 少し飛躍しますが茶道の世界には、どの茶会も生涯に一度だけのものと心得て、真剣に真心を尽くし、おもてなしをする。 その瞬間は二度と戻らないのだから…と、そんな精神があり「一期一会」と言われています。

その話下手だと自己申告している記者さんですが、妙な馴れ馴れしさがなく、新鮮な一途さが表れているように思えたのです。 いみじくも、一期一会の心のように…。

人は一度、ここが「自分の弱点・苦手な部分」と思ってしまうと、マイナスの視点で見つめるようになってしまいがちです。 できなかったことにのみ反省ポイントを持っていってしまうので、永遠にそれが「欠点」として気持ちの中に刷り込まれてしまう。 ここに、心の死角ができてしまいます。

緊張してなかなか言葉が出なかったことや、スイスイことが運ばないために会話が一瞬途切れてしまう…。 でも視点を変えれば、この暫しの沈黙こそが黄金タイム。

どんどん進んでいるように見えた話は、表面的にはまとまっているように見えても、半分くらいしか把握できていないことも、しばしばあるものです。

沈黙タイムに考えをまとめたり、振り返って再考する。 その作業から奥行も生まれてくるのです。

思うように話を進めることができない…でも、ちょっと待って。 それはネ、より深く話を理解するために心がブレーキをかけてくれているのではないでしょうか。 マイナスに見えることでも、全ては、それなりにプラスへと転ずる何らかの意味があるのです。

一見、欠点と思えることも、角度を変えて見直してみましょう。 実は最大の宝物かもしれませんよ。 自分の中に眠る多様性を発掘するチャンスです。

日頃から欠点や弱点だと思っていることを紙に書き出して、ジーッと眺めてごらんなさい。 ハッと気づくことがあって、もっともっと自分が大好きになりますよ。

さて…ここで、わたくし事…。

適当・いい加減・でたとこ勝負・でたらめ…などの欠点。 何かプラスに転じないものかしらね?

適当・いい加減は柔軟性、でたとこ勝負は勇気。 でも、でたらめは? はぁ、ちょっと、厳しいわネ (+_+)

8月といえば13日はお盆ですね。 御先祖さまが道に迷わないように、御帰りできるように、お盆のお花(おみなえし・桔梗・りんどう・ほおずき)を飾りましょう。

夏バテに気をつけてお過ごしくださいね。

エミール

一足、早く夏休みをとり、北アルプスの立山に出かけました。今回も雷鳥さんに出会えてラッキー。左はメス、右はオス、一緒にエサをついばんでいました。

お話/神野さち(エミール・シェラザード)先生

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