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韓国でクジラが“国民的動物”に?ドラマ『ウ・ヨンウ』で注目、日本メーカーの「くじら時計」は品切れ

  • 2022.7.26
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毎話、自己最高記録を更新し、ついに韓国で視聴率13%を突破したドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』(ENAチャンネル、Netflix配信中)には、様々なクジラが登場する。

小説『白鯨』に登場するマッコウクジラ、かわいい姿で人気のイルカ(クジラ目)をはじめ、シロナガスクジラ、ザトウクジラ、シャチ(クジラ目)など、種類だけでも様々だ。そこにドラマの主人公ウ・ヨンウ(演者パク・ウンビン)の“クジラ講座”が加われば、この作品が彼女の成長記なのか、クジラのドラマなのか紛らわしいほどだ。

それだけ劇中、「クジラ」という素材が多く活用される。

(画像=ENAチャンネル)『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』には様々な”クジラ”が登場する

視聴者の間では、クジラすなわちウ・ヨンウという解釈が支配的だ。ウ・ヨンウの部屋にはクジラの小物がいっぱいで、彼女が素晴らしいアイデアをひらめくときには、大きなクジラが広大な海を泳いで跳ね上がるシーンが映される。出勤中、地下鉄でヘッドホンをつけてウ・ヨンウが聴いているのも、クジラの鳴き声だ。

特に第6話で、その比喩が露骨に現れたという反応が出ている。ウ・ヨンウは、罪を犯したものの娘が自分を覚えられる年齢になるまで逃走していたケ・ヒャンシム(演者キム・ヒアラ)を見ながら、クジラの狩りの方法を話した。特に「クジラは知能が高い。子供を捨てなければ自分も死ぬということがわかるはずだ。それでも最後まで捨てない。もし私がクジラだったら、母も私を捨てなかっただろうか」という彼女のセリフは、実母との結末に対する糸口として言及されている。

クジラの美麗CG、制作秘話

劇中、クジラの割合が相当であるため、クジラのコンピューターグラフィック(CG)までも熱い関心を集めている雰囲気だ。映画に劣らない高クオリティのCGは、映像美の責任を負うのはもちろん、見る楽しさをプラスするとの評価を得ている。

これと関連して『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』の編集作業を担当しているウェストワールドのファン・ジンヘスーパーバイザーは7月25日、本紙『スポーツソウル』に「ドラマの中のクジラたちは、ヨンウと感情を交流させる。実写のクジラを入れながらも、最も重点的に考えたことは、実写のように見えるが、ヨンウの感情を最大化できる幻想的なイメージだった。そのために空も清涼に変え、実際のクジラよりもっと明るい色味を加え、ヨンウと交感するシーンに備えてクジラの瞳にも気を使って作った」と明らかにした。

(画像=ENAチャンネル)ウ・ヨンウが辞表を出力するシーンの背景にはザトウクジラが

続いて「ビルの外で空を遊泳するクジラは、ウ・ヨンウが見る作品の中のクジラがまるで実写で現れたように続いて出てくるイメージで回りながら出てくる動きを与えるなど、それぞれのシーンに合わせてクジラの動きにも意味を作った。また、手元にいる感じを与えるため、あらかじめ照明をどうセットして撮影するかについても、撮影前から多くの準備を行った」と説明した。

最も心が動かされるクジラとしては、第3話でシルエットとして出てくるザトウクジラを挙げた。ファンスーパーバイザーは、「今まで出てきた作業の中では、たくさんの人が気に入ってくれた第3話、ウ・ヨンウが辞表を出力するときに出てくるザトウクジラのシルエットシーンが印象的だった。撮影するとき、現場の状況が変わって私が考えたコンセプトのシルエットを表現するのが難しかったが、幸いアーティストたちがヨンウと悲しみを共有するザトウクジラの感じをよく表現してくれた。すりガラスと木の窓枠のフレーム越しに静かに入ってくるザトウクジラが、影のような印象の本来のコンセプトよりもよく表現されたようで満足できた」と伝えた。

ドラマの人気が高騰し、ウ・ヨンウが使うクジラ関連の小物まで売り切れが続出している。ウ・ヨンウが使う小物という点もそうだが、クジラの形自体が大衆的な人気を得ているため、さらに消費欲求を刺激している雰囲気だ。

彼女の部屋に置かれた卓上時計は、原木時計を制作・販売する日本メーカーの商品だ。現在、その製品は品切れとなっており、次の生産は9月末に完成する予定だ。ウ・ヨンウがカバンにつけているキーリングも、韓国国内で購入するためには再入荷を待たなければならない状況だ。

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