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会社における『エバンジェリスト』とはどんな職業か知っていますか?

  • 2022.7.25
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会社における『エバンジェリスト』とはどんな職業か知っていますか?

「エバンジェリスト」という職業をご存知でしょうか?

近年注目を集めていることから「名前だけは知っている」という方もいるかもしれません。

しかし、その具体的な仕事内容までは、まだまだ認知度が低いのが現状です。

エバンジェリストとは、主にIT業界で採用される職種の1つで、技術や開発プロセスなど、専門的な話題をわかりやすく伝える職業を指します。

そこで今回は、エバンジェリストの主な仕事内容や雇用目的とともに、気になる年収や資格を詳しく解説します。

エバンジェリストの仕事に興味がある、エバンジェリストのセミナーを受けてみたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

エバンジェリストとは

エバンジェリストは英語の「Evangelist」から来ており、直訳すると「伝道者」です。

現代ではIT業界で活躍することの多い職種ですが、実際に技術開発に携わるのではなく、人に技術や専門分野について教えることが主な仕事です。

IT分野はどんどん新たな技術が登場しており、技術者としてその業界の最先端を歩んでいる方でないと「どんなことができて、どんなことが難しいのか」がわかりません。

また、ITエンジニアとして働いている方も、その最新技術は仕事外で能動的に勉強しなくては身につかないため「新たな技術を覚えること・教えてもらえること」の需要が高いことも事実です。

この「学び」を伝え導く仕事が、エバンジェリストです。

エバンジェリストは、IT分野に関わる新たな技術や需要が高まる技術をいち早くキャッチし、それをエンジニア個人や企業に対して伝え導きます。

エバンジェリストの中にはITエンジニア向けのセミナーを開催したり、企業向けにITサービスや技術の紹介をする方もいます。

技術がめざましく進化しているIT業界だからこそ「技術者を教え導くこと」の専門職も非常に重要な意味を持つのです。

エヴァンゲリオンとは関係あるの?

「エバンジェリスト」とともに頻繁に登場するワードが「エヴァンゲリオン」です。

「エヴァンゲリオン」というと日本ではまずアニメや映画を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、決して作品との関連性があるわけではありません。

エバンジェリストは英語の「Evangel」から来ています。

「Evangel」をラテン語にすると「Evangelion(エヴァンゲリオン)」です。

こちらはいずれも「キリスト教におけるイエス・キリストの教え」を意味する言葉で、翻訳する際は「福音」と表現されます。

そして「Evangel」に英単語では「〇〇な者」を意味する「ist」を付けたものが「Evangelist(エバンジェリスト)」です。

つまり、いずれも同じ語源を持つ言葉というだけの繋がりです。

ただ、日本では「エヴァンゲリオン」は有名作品のイメージが強く、このワードの関連性が問われることが増えています。

エバンジェリストに資格は必要?

エバンジェリストに必ず必要な資格やスキルは存在しません。

しかし、常に技術の最先端を把握し教え導くためには、業界に関する幅広い知識を有する必要があります。

その一環として、IT分野やプレゼンテーションに関わる資格や検定試験を受ける方も少なくありません。

また、それ以上に「現場で働いて必要な知識を付ける」「将来的に需要が高まるであろう技術を分析し学ぶ」など、常に学びが必要な仕事です。

以下で、エバンジェリストに求められる素養をまとめます。

・実地で必要な生きたIT技術・知識
・エンジニアを教え導くためのプレゼンテーション能力
・IT業界における経営・マーケティング能力

ITに関わる技術はもちろん、エバンジェリストはエンジニアやITに携わる人を教え導くためのプレゼン能力も欠かせません。

また、どんな分野であってもビジネスである以上「利益になるかどうか」は見逃せない視点です。

そのため、IT業界における経営・マーケティングの素養も求められるでしょう。

エバンジェリストの年収は?

エバンジェリストの推定年収は700万円ほどと、かなり高めの水準です。

基本的にはITエンジニアとしての実務経験があることが望ましい職種のため、中途採用で募集する企業がほとんど。

さらに専門性が高く、深く広い知識が必要な職種のため、年収を高めに設定されています。

また「人前に立ってIT技術に関するプレゼンをすること」が主な仕事であるからこそ、実績のある人・多くの人にとって実りあるプレゼンができる人は重宝されます。

そのため、プレゼンの評価が高ければ高いほど、年収もさらに高まるでしょう。

エバンジェリストの有名人はいるの?

国内でも特に著名なエバンジェリストとして、2名ご紹介します。

玉川憲氏(株式会社ソラコム 代表取締役)
西脇資哲氏(日本マイクロソフト社)

玉川憲氏は日本のエバンジェリストの先駆的存在で、元アマゾンデータサービスジャパンの社員でもあった人物です。

また、西脇資哲氏はマイクロソフト社の製品・サービスを広めるエバンジェリストです。

その傍ら新たなエバンジェリストの教育にも力を入れており、ときには他社から招かれる形で、エバンジェリスト向けのプレゼンテーション・セミナーも開講しています。

エバンジェリストを活用してITをより向上させていこう

エバンジェリストは、IT企業やエンジニアたちを教え導くことが主な仕事です。

IT分野は著しく進化を遂げている業界のため、その技術を企業や技術者に教えられる人の需要は高まっています。

エバンジェリストになるためには、広く深いITに関する知識や技術はもちろん、それを伝えるためのプレゼン能力も必要です。

「IT業界で活躍したい」「自分で開発するのはもちろん教え伝えることにも挑戦したい」と考えている方は、エバンジェリストを目指すことも、選択肢の1つです。

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