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日本の「レイシズム」とは何か。歴史を知る一冊。

  • 2022.7.25
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2022年7月29日、『日本にレイシズムがあることを知っていますか?』(合同出版)が発売される。

著者は、国際人権NGO「反差別国際運動(IMADR)」元事務局長の原由利子さん。人間にはRace(人種の他、民族・出自など)によって優劣があり、その優劣は運命的で不変という〈神話〉があること、そして、近代の欧米列強は、ほかの人種・民族、国を植民地支配・搾取してきたが、その行為を正当化させたのが「レイシズム」であると指摘する。

本書では、原さんが日本社会でマイノリティとして生きてきた〈在日コリアン〉〈在日外国人〉〈被差別部落〉〈アイヌ民族〉〈琉球・沖縄の人びと〉の歴史を紐解いていく。

レイシズムの本質と危険性、また、どうすればレイシズムのない社会がつくれるのか、人びとが共存できるのか。本書は、日頃あまり意識しない問題を分かりやすくかみ砕いて教えてくれる。レイシズム/人種差別を意識してこなかった人に、「なぜ?」「どうすべきなんだろう?」と考えるきっかけになる1冊だ。

■原由利子さんプロフィール
はら ゆりこ●国際人権NGO「反差別国際運動(IMADR)」元事務局長。人身売買禁止ネットワーク世話人。元人種差別撤廃NGOネットワーク世話人。明治大学兼任講師、創価女子短期大学非常勤講師。創価大学卒業後、鹿島建設勤務を経て英国エセックス大学人権大学院修了。2001年に「反差別国際運動(IMADR)」の職員となり、2016年まで事務局長。あらゆる差別とレイシズムの撤廃をめざす国際人権NGOのスタッフとして、国内外のマイノリティ団体・個人とともに国連や政府への提言活動、一般に向けた意識啓発活動、テーマ別活動などに従事。各地での講義・講座・講演など多数。2017年から2021年まで津田塾大学、清泉女子大学で非常勤講師。共編著『世界中から人身売買がなくならないのはなぜ?』(合同出版、2010年)、『立ち上がりつながるマイノリティ女性』(解放出版社、2007年)、『マイノリティ女性の視点を政策に!社会に!』(解放出版社、2003年)、『女性差別撤廃条約とNGO』(明石書店、2003年)など。

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