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都内の自然に囲まれた隠れ家的レストラン。秋の味覚が楽しめる「農家料理 高宮」

  • 2015.10.15
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里山の風景が広がる町田市郊外に佇む「農家料理 高宮」は、地元の路地野菜をふんだんに使った素朴な手料理がいただける一軒家レストラン。薪でじっくりと炊いた栗ごはんなど、素朴でおいしい秋の味覚が味わえます。

のどかな田園風景が広がるロケーション

JR横浜線、小田急線町田駅からバスに揺られること20分。町田市郊外の野津田は、東京とは思えないほどのどかな田園風景が広がる緑豊かなエリアです。

袋橋バス停で下車。丘陵に向かってゆるやかに続く細い道を進み、駐車場の横に薪が積まれた一軒家を見つけたら、そこが「農家料理 高宮」です。入り口に貼ってある本日の献立が目印です。

靴を脱ぎ、のれんをくぐってお店の中へ入ります。天然のヒノキや杉をふんだんに使い、蜜ろうやラベンダーエッセンスで塗装したという店内は、思わず深呼吸したくなるほどの気持ちよさ。入口横には、店主の野村さんが設計したというかまどが、そしてその脇には手水鉢が置かれています。

精進料理風のお膳には、薪で炊いたごはんと野菜がたっぷり

緑豊かな風景を眺めながら味わえるのは、自家栽培の野菜や地元の食材を使った昔ながらの手料理の数々。メニューは一汁三菜(1170円)と一汁五菜(2000円)、一汁七菜(2500円)の3種類です。その日に仕入れた新鮮な食材を使うので、メニューは日替わり。ほかに宮城産の牛タン(800円)や熊本産の馬刺し(1000円)も注文できます。

訪れた日にいただいた一汁五菜のお膳の小鉢は、出汁巻き卵や蒸し茄子酢みそのせ、こんにゃく柚みそのせなど。どれも旬の素材を使ってていねいに作られたやさしい味わいです。味付けは薄味で、昆布と乾燥椎茸で取った深みのある精進出汁が素材そのものの味を引き立てます。こんにゃくに添えられた柚子みそには、ひとつずつ手で砕いた沢ぐるみが合わせてあり、食感のアクセントも楽しめました。

なかでもおすすめしたいのが、鉄羽釜で炊いた栗ごはん♪ ご近所の農家さんから仕入れている栗をたっぷり使った栗ごはんは、この季節ならではのごちそうです。ふっくらとしたごはんに栗の風味がしみ込んで、ついついおかわりしたくなるほどのおいしさでした。

イタリアのスローライフをお手本に

ミラノで都市計画を学び、帰国後は都市計画コンサルタントとして各地の街づくりに携わった経歴を持つ店主の野村さん。イタリア滞在中に出会った地産地消レストランにヒントを得て「農家料理 高宮」を始めたのだそう。料理に使う素材はできる限り自家栽培したいと、お店の敷地内で数種類のオーガニック野菜やハーブ類を栽培しています。「将来はここに宿泊コテージを作り、農業体験ができるようなグリーンツーリズムの拠点になれば」と夢を語ってくれました。

次の週末は町田まで足を延ばし、秋の美味を味わってみませんか。都内にいながらにして、小旅行気分が味わえますよ。

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