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ジェーン役と出会って11年。ナタリー・ポートマンが「マイティ・ソー」シリーズを述懐「本当に最高な経験」

  • 2022.7.15
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『レオン』(94)のマチルダ役でスクリーンデビューを飾って以来、「スター・ウォーズ」シリーズやウェス・アンダーソン監督の『ダージリン急行』(07)など数多くの映画に出演。『ブラック・スワン』(10)では第83回アカデミー賞主演女優賞にも輝き、名実ともにハリウッドを代表する女優へと成長を遂げたナタリー・ポートマン。現在公開中の『ソー:ラブ&サンダー』で彼女は、ヒーローの“マイティ・ソー”としてマーベル作品にカムバックを果たした。

【写真を見る】ナタリー・ポートマンが語る、クリヘム&タイカ・ワイティティ監督の魅力とは

ソーの危機を救ったのは、元恋人のジェーン! [c] Marvel Studios 2022
ソーの危機を救ったのは、元恋人のジェーン! [c] Marvel Studios 2022

「アクション映画にはこれまでも出演したことがありますが、戦闘のため、強くなるために身体を大きくするトレーニングをしたのは生まれて初めてでした。すばらしいトレーナーやスタント・チームの皆さんと一緒にトレーニングをするとてもエキサイティングな日々を送ることができ、なによりもムジョルニアを使って戦えたことは本当に最高の体験でした。あれを手に持っているだけで、身体の動かし方はまったく違うものになる。ファイティング・スタイルがとても独特なものになったと思います」。

クリス・ヘムズワースが最強の雷神ソーを演じる「マイティ・ソー」シリーズの第4弾となる本作の舞台は、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(19)後の世界。サノスとの壮絶な戦いの後、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバーたちと共に宇宙へと旅立ったソー。多くの仲間を失ったことから、いつしか戦いと距離を置くようになっていた。そんな矢先、“神殺し”の異名を持つゴアが出現。絶体絶命のピンチに陥ったソーを救ったのは、“マイティ・ソー”となった元恋人のジェーンだった。

「クリスの才能は驚異的なもの」

「マイティ・ソー」シリーズとしては5年ぶりの最新作 [c] Marvel Studios 2022
「マイティ・ソー」シリーズとしては5年ぶりの最新作 [c] Marvel Studios 2022

シリーズの第1作『マイティ・ソー』(11)で、アスガルドを追放されて地球に飛ばされてきたソーと運命的な出会いを果たした天文学者のジェーン。やがて2人は惹かれ合い、恋人同士になる。その後一度は離れ離れになるのだが、『マイティ・ソー ダーク・ワールド』(13)で2年ぶりに再会を果たす。敵との戦いに勝利し、自らアスガルドの王の座を退いたソーは、ジェーンと良好な関係を築いていくものと思われた。しかしいつしか2人はすれ違うようになり、やがて別れが訪れることとなる。

「以前の映画では、ジェーンはソーの助けを必要としていました。けれど今回の映画で彼女は自身の答えを探し求め、自身の旅路を進んでいます。自らの道を切り拓き、ソーとチームになって一緒に戦う。そのことにとても胸を躍らせながら演じていました」と、劇的な変化を遂げたことでジェーンというキャラクターへの愛着がさらに深まったようだ。

【写真を見る】ナタリー・ポートマンが語る、クリヘム&タイカ・ワイティティ監督の魅力とは [c] Marvel Studios 2022
【写真を見る】ナタリー・ポートマンが語る、クリヘム&タイカ・ワイティティ監督の魅力とは [c] Marvel Studios 2022

MCU全体で見ても4作目に当たるシリーズ「マイティ・ソー」の第1作。いまでこそ多くの人気俳優たちが参加し、映画業界そのものを担うほどの巨大なフランチャイズへと成長を遂げたMCUだが、当時それを予測していた人は決して多くはいないだろう。ポートマンがそこへ足を踏み入れるきっかけとなったのは、第1作でメガホンをとったケネス・ブラナー監督の存在だったようだ。「シェイクスピア演劇のバックグラウンドを持つケネス・ブラナー監督と一緒に、北欧神話にインスパイアされた大々的なヒーロー映画を作れることにものすごく興奮したことをよく覚えています」。

そして「クリスやトム・ヒドルストンといった才能ある人たちの演技を世間よりも先に目にすることができたことは本当に最高な経験で、とても楽しいものでした」と当時を振り返り、「クリスの才能は驚異的なものです。コメディの才能を持ち合わせ、頭の回転も速いから、とてもクリエイティブに状況の変化を察知して情報を取り込み、反応することができる。この仕事に没頭して取り組む彼の姿に感銘を受けて、いつも私は『自分は観客じゃないんだ』と言い聞かせながら演技するほどです(笑)」と、本作で久々に共演したヘムズワースの魅力を語った。

「タイカの舵取りでシリーズが予想外の方向性に」

ポートマンにとって「マイティ・ソー」の世界に参加するのは実に9年ぶり。自身が出演しなかった前作『マイティ・ソー バトルロイヤル』(17)について、「同じような世界をまったく違うレンズを通して描いている。これはらタイカの舵取りによってシリーズが予想外の方向性に進んでいったからだと思います」と、メガホンをとったタイカ・ワイティティ監督の類まれなる手腕を讃える。

思わぬ形で再会したソーとジェーンの今後は… [c] Marvel Studios 2022
思わぬ形で再会したソーとジェーンの今後は… [c] Marvel Studios 2022

本作でも引き続きメガホンをとったワイティティ監督は、出演を依頼するために直接ポートマンの家に出向いたようだ。「タイカがわざわざ私の家まで話に来てくれました。そこでジェーンがマイティ・ソーになる経緯を聞かされた時、とてもおもしろそうだと感じました」と、ポートマンは自身がヒーローを演じたことへのファーストインプレッションを明かす。

大ヒットを記録した『フリー・ガイ』(21)や、自ら監督を務めた『ジョジョ・ラビット』(19)にも物語の重要な役どころとして出演するなど、俳優としての顔も備えるワイティティ監督。本作では、前作に続いてコーグ役として出演も兼ねている。「私の子どもたちはMCUのなかでもコーグが一番好きなので、一緒のシーンに出られることはとても楽しみでした。おかげで家での私の評判はぐっと上がりました(笑)」と、ワイティティ監督との“共演”を楽しく振り返る。

ワールドプレミアではノリノリで記念撮影に応じたタイカ・ワイティティ監督 [c] Marvel Studios 2022
ワールドプレミアではノリノリで記念撮影に応じたタイカ・ワイティティ監督 [c] Marvel Studios 2022

「一つのシーンで監督の仕事と演技の間を機敏に行ったり来たりするタイカには、とても感服しました。キャラクターとしても監督としても、彼からは本当にいろいろなアイデアが出てくるのです。あれほどのエネルギーをどうやったら持てるのか。これほどのスケールの映画を監督するというのは膨大な仕事量だと思いますが、彼は常にとてもクリエイティブであり続け、そして楽しくエネルギーを放出していました」。

ポートマンと言えば、リュック・ベッソン監督やマイケル・マン監督、ティム・バートン監督、ジョージ・ルーカス監督など、キャリア初期から世界各国の名だたる映画監督たちと仕事をしてきた。また自身も『愛と闇の物語』(15)で初めて長編監督デビューを果たしたり、プロデューサーとして自身の出演作を中心に製作にも携わるなどその活動は多岐にわたる。様々な作品の現場を経験してきたポートマンから見て、ワイティティ監督が作り出した撮影現場はどのようなものであったのか。

北米では2022年公開作No.3のオープニング成績で大ヒットスタート [c] Marvel Studios 2022
北米では2022年公開作No.3のオープニング成績で大ヒットスタート [c] Marvel Studios 2022

「間違いなく、とても楽しいハッピーな現場でした」とポートマンは断言する。「カメラのあるなしにかかわらず、タイカはいつもそこにいる全員を笑わせようとしていました。ジョークを飛ばしてその場全体をリラックスさせていいエネルギーを生む。とても温かく、とてもオープンで、すてきな環境を作り上げようと心から気にかけているように感じました」。映画ファンから愛されるワイティティ監督のユニークな作風は、監督本人のスタンスが表れているようだ。

先週末に公開を迎えた北米では、「マイティ・ソー」シリーズ最大のオープニング成績を記録。また同日より公開された日本でも週末動員ランキングでNo. 1を獲得するヒットを記録中だ。これまでのどの作品よりも勇ましいポートマンの姿、そしてワイティティ監督のもとで伸び伸びと演技をするキャスト陣の姿に注目しながら、雷神ソーの新たな戦いを見届けてほしい。

構成・文/久保田 和馬

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