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吃音だったことをオープンにする重要性を語る、エミリー・ブラント

  • 2022.7.14
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俳優のエミリー・ブラントが吃音だった時のことを振り返り、発音障がいについてオープンでいる重要性を語った。(フロントロウ編集部)

吃音だったことをオープンにしているエミリー

映画『プラダを着た悪魔』や『メリー・ポピンズ』、そして『ジャングル・クルーズ』などで知られる俳優のエミリー・ブラントは、言葉がスムーズに出てこない発音障がいである吃音症だったことを認めており、過去には祖父、おじ、従兄弟が全員吃音だったことを明かしている。

画像1: 吃音だったことをオープンにしているエミリー

じつはエミリーが演劇の世界に足を踏み入る後押しをしたことのひとつが吃音だった。当時、エミリーが人の真似をしている時は吃音にならないことに気づいた先生が、学校の演劇オーディションを受けるように勧めてくれたそう。演技をすることは「初めて流暢に話すことへの招待状のようなものだった」とエミリーは米Peopleに語った。

エミリーは俳優として売れて有名になった今、自身の経験を生かして吃音の人を支援し、吃音とはどのようなものかを広める活動を行なっている。

そのためエミリーは吃音についてオープンに話しており、「十分な露出がなければ、人々は吃音について十分に話しません。そして、世界中の何百万人もの人々が吃音に悩まされています」と米Peopleコメント。そして「自分自身を表現できなければ、自分自身でいることはできないのです。そして、言語障がいの束縛から人々を解放することは、とても切実なものです。なぜなら、言語障がいは、あなたの体の中に住んでいる一種の偽者のようなものだからです」と話した。

画像2: 吃音だったことをオープンにしているエミリー

アメリカでは300万人が吃音と共に生きている

米国国立衛生研究所は、アメリカでは300万人もの吃音省の人がいて、約75%の子どもたちが吃音を克服するが、残りの25パーセントは一生続くと発表している。

言葉がスムーズに出てこないため、なかにはいじめられる人がいるが、エミリーは「(吃音は)生物学的なもので、あなたのせいではありません」と主張し、「(吃音は)イジメや嘲笑の対象になりやすい障がいだと思うのです。だからこれが本当はどのような障がいなのか、そして、この素晴らしい組織の中に、あなたが安心して着地できるところがあるということを、周知することが大切だと思うのです。ここにいることは、私にとって大きな意味があるのです」と、自分が吃音症だったということをオープンにすることの重要性を説いた。

ちなみにエミリーはつい先日も米国吃音研究所(AIS)のイベントを主催。その際、「人々があまり知らない障がいを持つことについてオープンに話し続けることが重要」と語った。(フロントロウ編集部)

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