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トリンドル玲奈をOFFにするRoutine|おいしいものを食べたり無心で編みものをしたり。心を楽に、ゆとりをつくる

  • 2022.7.14
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今月のOFFな人

トリンドル玲奈
モデル・女優

仕事が充実していると、つい心身を休めることを忘れてしまうもの。気がつかないうちに疲れをためないためにも、まとまったOFFタイムを設けたり、仕事の合間にひと息つく時間をつくったりすることも大切です。しっかりと休んで、ウイークデーは思いきり仕事に没頭! メリハリをつけることで心のゆとりが生まれ、内側からの輝きにもつながるはずです。

年々美しさに磨きがかかる、モデル・女優のトリンドル玲奈さん。さまざまな媒体で幅広く活躍する彼女のウイークデーは、なかなかの充実ぶりです。そんな中、今年30歳を迎えたのを機に心境の変化があったとか。「20代の頃は『常に忙しくしていたい!』と考えていました。そうして一生懸命働いていた時期も楽しかったけれど、最近はいい意味で心に余裕ができて、OFFタイムが充実し、生活にメリハリができたんです」

その理由は「スイッチのON・OFFがうまくできるようになったから」。
「意識したわけではなく、コロナ禍によるライフスタイルの変化や新しい趣味を通して、自然と身につきました」

「以前は趣味がなかったため、時間や休みがあっても何をすればいいかわからなくて。結局いつも頭の片隅にお仕事のことがあり、本当の意味でOFFになれていませんでした」

そんな彼女のルーティンは、仕事を充実させながらうまく心を休めるヒントになりそうです。

休日の前夜は、頭を空っぽにして思うままに過ごす

「長期休暇を除いて、まとまったOFFタイムを取るのは休みの前日にしています」とトリンドルさん。というのも、「理想は休日にしっかりOFFモードになることですが、私は丸1日時間ができると、お仕事のことを考えてしまうタイプ。働いているときは目の前のことに集中しているぶん、休日に反省点を振り返る性格なんです。なので何も考えずに過ごせるのは、休みの前日。翌日仕事がなければ、むくみを気にして食べるものを選んだり、早く寝たりする必要もありませんし、心に余裕ができるんですね」

日頃から「そのときの気分に沿って正直に生きている」というトリンドルさんは、OFFタイムの過ごし方も気まま。「ちょっと値が張るフルーツをご褒美として食べたり、ふだんはセーブしているお酒を飲んだり、愛猫たちとまったりしながら編みものをしたり、日によって思いのままに過ごします。時間がありすぎてもだらけてしまいそうだから、休みの前の仕事終わりから夜にかけて、肩の力を抜く程度が私にはちょうどいいんです」

中でも一番心が満たされるのは「大好きなフルーツやお気に入りのUber EATSを食べているとき」。

ただ「毎日食べたいほど好きだからこそ、価格や糖質などの栄養素の偏りも考えてしまう」そう。「なので、休みの前の日は食べたい!と感じたものを食べてもいい日にしています。例えば、フルーツで好きなものはベリー系なのですが、同じブルーベリーでも国産は価格が高いので、特別感があって気分が上がるんです。スーパーで『明日は休みだから奮発しちゃおう!』と選ぶのもウキウキしますし、新たに好きな味わいの品種を発見する楽しさもあります。映画やドラマを見たりしながらつまむ時間は、至福のときですね」

植物の成長を見守りながらパワーチャージ

植物とのふれあいも、彼女にとって心休まるとき。「おうち時間が増えて生活範囲が狭まってから、スーパーへ行く通り道に咲いている花々の成長や、緑の香りを敏感に感じるようになって、何気なく歩いていた道の見え方が変わったんですよ。匂いや色の変化で季節の移ろいを感じたりと、日常の何気ないところに癒やしがあるんだと気づかされましたね」

日常生活の中で植物にふれるだけではなく、最近はおうちでもラズベリーを育て始めたいと思っているのだそう。きっかけは、実業家の西村博之(ひろゆき)さんとのYouTubeでした。「ラズベリーは大好きなフルーツの一つですが、値段が高めなので買うか迷うことが多かったんですよ。そうしたら、『ラズベリーを育てているんだけれど、自宅でも気軽に育てられますよ』と教えてくださって! 母にその話をしたら、私より先に実家の庭で栽培を始めて、『レモンとかブルーベリー、ラズベリーも植えた^^』と写真とともにかわいいメールが届き……。興味津々です」

編みものは、私の心をリセットする時間

「昔は、OFFになるってどんな感覚なんだろう?と思っていました」というトリンドルさんが、スイッチの切り替わりを実感したのが編みものでした。「テレビ番組の企画で挑戦したときに、『あ、OFFになるってこういうことかも』と生まれて初めて実感できたんです」

「収録時は私が不器用なせいで時間が押してしまい、皆さんをお待たせしてしまったんですが、実は体感時間がとても短かったんですよ。はっと気がついたらすごく時間がたっていて。そうした“無”になる感覚を仕事や日常生活でも覚えたことがなかったので、すごく新鮮でした」

それから少し、編みものに興味が湧いたそう。「今の目標は、猫たちがごろごろできるバスケットをつくること。初心者の私にはハードルが高い作品なので、今は簡単なコースターや小さなお花を編みながら練習中です。編みものをするようになってから近所の手芸店によく立ち寄るのですが、毛糸にもいろいろな種類があって選ぶのが楽しい。完成形を想像しながら色や組み合わせを決めていく時間もわくわくします」

編む際は「動画ではなく、編みものの本を見ながら練習するのがおすすめ」とトリンドルさん。「YouTubeで発信されているハウツー動画などもわかりやすいですが、練習向けのサイズが小さい作品だと、どの位置に針を刺しているか見えにくいことが多くて。写真が大きく載っている本であれば、編み目もはっきり見えてやりやすいですよ」

さらに「最近はどこへ行っても動画が流れているから、編みものはデジタルと離れる貴重な時間でもあります」と続けます。「タクシーや街中で流れている動画はおもしろいし便利ですが『映像や音はいらない』と感じているタイミングでも、自然に耳や目に入ってきてしまう。なので編みものに夢中になっている時間は、デジタルデトックスという意味でも健康的だと感じますね」

移動中や仕事の合間に編むようになってからは「空き時間にちゃんとスイッチが切れるため、自然とメリハリがつくように。仕事への集中力も高まった気がします」とのこと。

「こうして上手にスイッチが切り替えられるようになってから、仕事やプライベート時間がより豊かになってきました」とにっこり。「20代の頃は、とにかく休みが嫌いで。仕事がないことへの不安というよりは、趣味もなかったため、時間ができても何をしていいかわからなかったんです。仲良しの母が『どこか行こうよ!』と誘ってくれて、やっと買い物に行ったりして楽しめる感じでした」

変化があったのは、つい最近。「コロナ禍で家にいる時間が増えたのもありますが、改めて将来のことを考えたら『大切な人たちと一緒に過ごしたり、楽しい時間がたくさんあったな』と思える年の重ね方をしたいと感じて。考え方は人それぞれですが、私はその気持ちが心のゆとりにつながりましたし、仕事の成果だけではなく心の豊かさを養う時間も大事にしたいと思うようになったんです」

「昔の私のように、趣味がなかったり仕事をがんばりすぎてON・OFFの切り替えが器用にできない人は、きっとたくさんいますよね。もしそれを窮屈に感じている人がいたら、このルーティンが解決の糸口になればいいな。人生は一度きり。皆さんの笑っている時間がより多くなるきっかけになればうれしいですね」

PROFILE
トリンドル玲奈

モデル・女優

1992年、オーストリア・ウィーン生まれ。ファッション誌『with』の専属モデルをはじめ、女優として映画やドラマにも出演する。現在はドラマ『受付のジョー』(日本テレビ)に受付嬢・花房カレン役で出演しているほか、各バラエティ番組でも活躍中。2022年には、30歳の誕生日に約9年ぶりとなる写真集『あいまい』(講談社刊)を発売。発売後、約3ヶ月で4刷が決定するほど話題になっている。

CREDIT

ワンピース¥22,550(税込)/MAISON MAVERICK PRESENTS(THÉ PR)、イヤリング ¥1,980(税込)/GOLDY、リング¥22,000(税込)/Lana Swans(SUSU PRESS)

●お問い合わせ
THÉ PR 03-6803-8313、GOLDY 0120-390-705、SUSU PRESS 03-6821-7739

撮影/柴田フミコ スタイリング/小松千鶴 ヘアメイク/千葉万理子 取材・文/金城和子 構成/赤木百(Roaster)

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