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夏ゴルフの暑さ対策、水分補給のヒントは“トーナメント”にあり!

  • 2022.7.13
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じりじりと肌を焼くような、そんな暑い夏がやってきました。暑い日に欠かせないものと言えば、水分と塩分と暑さへの対策! 熱中症に注意するようにと、あちらこちらで注意喚起もされていますが、各地のゴルフ場では、熱中症で救急搬送という状況が無くなることはありません。

渋野日向子プロ(Getty Images)

夏のトーナメントには暑さ対策のヒントがいっぱい!

どんなに暑い夏場でも、変わらずに開催されるのがゴルフのトーナメント。強い日差しの中でも良いプレーをするために、プロもさまざまな工夫をしています。日傘はもちろんのこと、氷嚢やハンディタイプの扇風機を持ってラウンドする選手の姿もよく見かけるようになりました。芝の照り返しもきついので、日陰で涼みながら順番を待っている姿もよく見ます。

プロがラウンド中にペットボトルで水分補給をしている姿は、テレビ中継でもよく見ると思います。「冷たいものを飲むと、その後に疲れやすい」、「水分と一緒に塩分も摂取したほうが良い」といったように、水分補給の仕方についてはさまざま言われていますが、そういった情報を取り入れつつ、自分に適した形での補給の仕方をしています。

飲み物の種類については、スポーツドリンクを好むプロ、水を好むプロ、お茶を好むプロと、その人によって違い、時には数種類のペットボトルを持ってラウンドする選手もいます。飲料を扱う会社と契約している選手には、開催コースに1週間分の飲料が届けられ、ラウンド中はそれを飲むようにしている場合もあります。

試合中は、大会運営サイドで飲み物を用意してくれていることが多く、その大会の主催、もしくは協賛している会社の飲料製品が提供されることがほとんどです。そういった飲み物は、ラウンド中に持ち運べるようにペットボトルの形のものが多く、スタートホールなどにある「どぶ漬け」と呼ばれる大きなアイスボックスに氷と共に入れられていて、選手やキャディがそこから適当に持って行きやすいようになっています。

飲み物を冷やすためのどぶ漬けですが、氷の入ったどぶ漬けの水はとても冷たいので、持っているタオルをその水で濡らして、腕や首といったところを冷やす選手もいます。

水分補給だけではない、「何かを口にする」という行動の意味

一気に飲み過ぎると良くないと言われていることもあって、ショットのたびに少しずつ、もしくはホール毎といったように、こまめに水分を採っている姿が見られます。しかし、プロがラウンド中に何かを飲むことには、水分補給という意味以外にも理由があります。それは、集中力の維持や、間をとるといったことのためです。

暑い日というのは、それだけで集中力が低下しがち。頭がぼんやりとしてしまう前に、何かを口にすることで一時的にそれを防ぎます。ショット毎に水分を採る、時には冷たく濡れたタオルで顔や首を拭く、冷たいペットボトルを額に当てる…といったことをすることで、ショットの際に集中できるようにしています。

何かを飲むという行為で、間をとるというのもよく見られる光景です。それは、暑い日だけでなく、緊張感の漂う中や悪天候時のラウンドは、気づくとプレーが速くなってしまいがち。次のショットの場所に到着して早々にクラブを抜くのではなく、水分補給をするタイミングを取り一定の間をおくことで、プレーのリズムが速くなることを防ぎます。

選手は意識していなくても、さりげなくそうさせているキャディの姿はよく見ます。目の前にペットボトルが差し出されれば、無意識にそれを手にして飲んでしまうもの。その時の選手の目を見ればわかりますが、それが集中の妨げになっている様子はほとんどありません。ペットボトルで何かを飲むという動作が癖の様になっていれば、キャディとしてはそれを利用しない手はないからです。

年々暑さが増している気がします。もしトーナメントを観戦に行く場合には、日陰で観戦することを心がけましょう。その際は、水分と日傘を忘れずに! 日傘がついた持ち運びのできる椅子などもあるので、そういったものを利用しても良いかもしれませんね。

◆おだみなプロフィール

おだみな/元プロキャディ。男子、女子両ツアーで活動し、宮里藍プロのデビュー年からアメリカ本格参戦までの専属キャディとして転戦。現在は二児の母をしながら、近所のゴルフ場でハウスキャディとしてアルバイト中。学生時代に家族の影響でゴルフを始め、ゴルフ歴だけは長いがスコアはイマイチ。

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