俳優・渡邊圭祐さんインタビュー「ギャップのある女性を見ると気持ちが行きます」

レディたちが気になる「彼」の本音に迫る『#いま彼を知りたい』。今回は、俳優・渡邊圭祐さんのインタビュー後半をお届けします。

掲載：美人百花2021年9月号「＃いま彼を知りたい」

「推し」が自分の旦那さんや奥さんだったら、こんなに楽しい人生はないですよね

ーー昨今、好きなアイドルや俳優、アーティストなどを熱く応援する〝推し活〞や〝推しごと〞が社会現象化しているのは、みなさんもご存じのとおり。俳優として多くの女性に推されっぱなしの渡邊さんは、そんな「推し活女子」についてどう思っているのだろう。

「僕は素敵だと思います。〝推し〞がいることで生きる活力が生まれたり、仕事をがんばれたり、つらいときの支えになったり。そういうことで自分らしく生活を組み立てていけるって、すごく幸せなこと。僕自身、学生時代に指原莉乃さん(元AKB)を推していたときは幸せでしたもん(笑)。広く捉えれば、結婚もそうだと思うんです。〝推し〞がもしも自分の旦那さんや奥さんだったら、こんなに楽しい人生はないですよね。反対に、僕を推してくださるファンのみなさんに対しては、いつも感謝の気持ちでいっぱい。うちの事務所では、若手俳優が歌って踊るファン感謝祭イベントを毎年やっていますが、そこに集まってくださる方々、また、ドラマが1話終わるたび、SNSに感想を届けてくださる方々からいただく愛情が、がんばるための心のガソリンになっていることはたしか。僕らはこれからも、そうやって推してくださる方を探して仕事をしていくんだなと思うと、とても大切な存在ですね」

――本来、見返りを求めないのがファンの美学だが、そんな尊い言葉を聞くとますます推したくなってしまう。ちなみに目標とする先輩としては、長瀬智也さん、窪塚洋介さんをあげてくれた。

「何だかんだカッコよくありたいというのが僕を含めて男の本音。それを体現しているのがお2人だと思います。生き方が自然体というか、何ものにも縛られず、自由で、それでいて地に足がしっかりついて自分のやりたいことをやり、男ですらほれてしまうような色気がある。理想の男性であり、憧れです」

――では、渡邊さんにとって理想的な女性のタイプとは？

「気になるのは、ギャップのある女性。たとえば、普段は天然でちょっと抜けてる感じの子だけど、料理の腕前が本格的でめちゃくちゃおいしいとか、いつもすごく真面目なんだけど、実はお酒が強いとか。へえ、そんな面もあるんだと思う人には気持ちが行きます。あとは、男性の目を意識するより、ありのままの自分を出せる、飾らない女性が基本的に好きですね」

ーー意外性のある女性……と言いつつ、「料理上手」「お酒が飲める」は渡邊さんにとってポイントなのかも？ と返すと、照れながらも「今は女性が料理して、という時代ではないけれど、僕は料理ができないので、作ってくれたらうれしいし、一緒に飲めたら楽しいと思うんですよね」と答えてくれた。そんな女性が自分の話に乗ってくれたり、よく笑ってくれたりすると機嫌がよくなるのだとか。さらに「ショートカットの女性は、僕の中のヒエラルキーのトップに位置している」とのこと。ただし、譲れないポイントもあるようで。

「古着屋で働いていたこともあって、わりと小汚い格好が好きなんですよ。それを直されたりしたら、僕は頑固な人なので『ごめんなさい』ですね。でも、自分が知らないことを教えてくれるのはウエルカム。たとえば、年上の女性が英語を教えてくれたり、イラストの描き方を教えてくれたりしたら、素直にがんばると思います（笑）」

――なるほど、渡邊さんのトリセツが少しだけ見えてきました！ それでは最後に恒例の質問を。渡邊さんにとって、美人とは？

「外見的にはすらっとして、顔立ちがちょっと大人っぽい、きれいな人。内面的には、自立した人。あとは、古臭い人間かもしれませんが、まわりに気が使える人ですね。周囲に目が行くということは、自分のことだけ考えているのではなく、人のことを思いやれる広い心を持っているということだから。相手を受け入れながら、自分の価値観をちゃんと持っている人は、素敵だなと思います」

シャツ¥63,800/シュガーヒル(シック) デニムパンツ¥79,200/セブン バイ セブン(サカス ピーアール)

Profile

渡邊圭祐（わたなべけいすけ）

1993年生まれ、宮城県出身。地元仙台でモデルとして活躍したのち、2018年のドラマ『仮面ライダージオウ』で俳優デビューし、一躍人気者に。その後の『恋は続くよどこまでも』の新人看護師役が話題を呼び、続く『MIU404』『恋はDeepに』でも好演。

撮影/中村完(f-me) スタイリング/吉本知嗣 ヘアメイク/Emiy 取材・文/みやじまなおみ