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「やめて!」妊娠中に突然始まった夫のDV。暴力を振るい始めたきっかけは

  • 2022.7.9
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挙式から2カ月ほどで妊娠がわかり、心の底から喜び合った私たち。しかし夫は仕事で忙しく、私のワンオペ育児になることがほぼ確定。私は子どもが就学するまで家事・育児に専念することになりました。しばらくは夫の収入だけで暮らすことになるため、今後は余計な出費は抑えなければいけません。そこで私は、夫にあることを提案。それがきっかけとなり……。

きっかけは家計の見直しだった

夫は一度欲しいと思ったものはローンを組んででも買ってしまうタイプ。私たちはお財布を一緒にしており、夫の余計な出費には以前から悩んでいました。そんなとき、フィナンシャルプランナーの方とともに家計を整理しているうちに、夫の奨学金返済が300万円近く残っていたことが発覚!

「教えてくれてもよかったのに」とモヤモヤしながらも気持ちを切り替え、「借金があるなら、今後はより家計を切り詰めないといけないな」と考えた私は、夫にお小遣い制を提案。しかし、それを聞いた夫は大反対! それどころか、奨学金の返済が残っていて貯金も少ないのに、出産に合わせてマイホームやファミリーカーを購入しようなど、夫は楽観的な計画を話し始めたのです。

金銭面において楽観主義な夫と堅実主義な私は意見が合わず、ややケンカ気味に。そのとき、イライラが募った夫から手を上げられてしまいました。それ以降、夫は暴力に対するハードルが下がってしまったようで、些細なことでも手が出るようになったのです。

このままじゃ自分の身が危ない…!

夫の意見は向こう見ずに感じましたし、今後も暴力を話し合いの解決手段にされると思うと「負けるもんか」と引き下がれず、夫とケンカして殴られる日々が続きました。収支を数字やグラフで提示し、フィナンシャルプランナーの方との相談結果を根拠に話をしても、互いに歩み寄ることはできなかったのです。

子どもが生まれたら保育園に預けて働くべきかとも思いましたが、夫から却下されてしまいました。
安心して子育てのできる環境にしたいと試行錯誤するも、なかなか話し合いは進まず、ストレスからかおなかが頻繁に張るように。

そんなとき、話し合いがこじれた際に夫から強く押され、私は尻もちをついてしまいました。「このままでは危ない」と思い、実家に戻って夫と距離を置くことにしました。幸いにもおなかの子どもは順調に育ってくれていて、安心したことを覚えています。

最後の決め手は子どもだった

距離を置いたことで落ち着いて話し合いができるようになりましたが、お互いの主張は変わらず、話は「お小遣い制を導入するかしないか」で平行線のまま。不毛なやりとりに嫌気がさした私は、「いざとなったらこのまま実家で暮らしながら自分が働けばいいか。DVするような人と無理して一緒にいる必要はないし」と気持ちが吹っ切れ、夫に離婚する意思もあると伝えました。

まさか、私から離婚をほのめかされるとは思っていなかったのか、目が覚めた様子の夫。離婚してしまったら我が子の成長を見れなくなると感じたのか、ようやくお金への執着から解放されたようです。その後、夫は私の実家にきて、両親と私の前で土下座して謝罪してくれました。もともと暴力性のある人ではありませんでしたし、夫の誠意を感じられたので、私は夫を許して自宅に戻りました。

そして、夫にはお小遣い制で頑張ってもらい、お互いに協力しながら家計管理をしていくことに。夫の奨学金も全額返済し、念願の新居を購入。住宅ローンの返済と子どもの進学資金を貯めるため、新居購入後もお小遣い制は継続していますが、意外にも不自由さは感じないらしく、夫はやりくりを楽しんでくれています。

今では暴力性は微塵もなく、子どもが生まれてからは子煩悩で家族思いな自慢の夫になりました。

家計整理をきっかけに、お小遣い制になったら自由が奪われると過剰反応した夫との間に起こったトラブル。暴力は論外でしたが、夫との離婚を恐れず、対等に話し合えたことが解決に繋がったと思っています。あの一件があってから、夫は本当に変わりました。夫がしっかり稼いでくれるおかげで今の生活があると感謝していますし、進学資金などの目途がたった際には、夫が昔から憧れている時計を贈りたいと思っています。

著者/田畑 菜々
作画/ののぱ

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ベビーカレンダー編集部/ムーンカレンダー編集室

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