【第24回】「期限ギリギリにならないと動き出せない」辛酸なめ子さんが解決【美人からの生相談】

漫画家・コラムニストとして大活躍中の辛酸なめ子さんのWEB限定連載！ 美人たちから寄せられたリアルなお悩みに独自の視点でお答えします。→ 第23回もチェック♡

【第24回】

ギリギリにならないと行動できない

「期限ギリギリにならないと動き出せません。自分に甘いので、後でいいや！を繰り返してしまい、期限のギリギリで仕事をこなしてしまいます」（ぽむ・インストラクター・28歳）

辛酸なめ子さんのアンサー

期限ギリギリまで動き出さない、という方は結構多いです。全く気にしないタイプは、スケジュールなんて気にせず、しめきりが過ぎても遊んだりしていて、人生を謳歌しているイメージです。でも、そこまで開き直れない人は、心のどこかで進捗状況を気にしていて、それがプレッシャーやストレスになってしまいそうです。気兼ねなくダラダラするためには、仕事を先延ばしにせずに早めにやった方が得策です。

「今日できることを明日に延ばすな」というのは、アメリカの政治家ベンジャミン・フランクリンの言葉。でも、それよりさらに上をいく格言があります。ユダヤ教の口伝律法の集大成「タルムード」に収められた言葉には、世界中でユダヤ人が富を引き寄せている理由が現れています。

「明日やる仕事を今日やり、今日買うものを明日にすれば金は貯まる」

今日できることを今日やる、にとどまらず、明日できることも今日やってしまう……さらに物欲を抑える、そうすれば人よりも多くの仕事を受けることができて、気付いたらお金持ちになっている、という算段です。ユダヤ人の成功哲学には学ばされることが多いです。

スケジュール帳に実際の予定よりも前倒しで記入するだけでも少し効果がありそうです。紙に書くと現実化する、と言われているので、具体的に仕事が終わったシーンを思い描きながら記入すればさらに効果的。明日や明後日できることを今日やる日々を積み重ねていくうちに、次第にそれが快感になっていくはずです。優越感と達成感が入り交じった感覚は、ダラダラする快感よりも大きいことでしょう。

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