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とてつもない存在や大きさを意味する「ド級」、「ド」の由来は巨大戦艦にあった!

  • 2022.7.3
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大迫力の映像を紹介する際、そのキャッチコピーとして「ド級の○○」なんて言葉が使われているのを目にすることはありませんか?

このド級という言葉の由来、ど根性やど真ん中などに使われる「ど」とはまた別のものとなっています。 その背景には、かつて世界を震撼させた巨大戦艦に関係があるのです。

そこでここでは、ド級という言葉の意味や成り立ちについて見ていきましょう!

ド級とは

 

「ド級」というのは、圧倒的なスケールやサイズの物事を表現する際に使う言葉です。 ここからはまず、そんなド級という言葉がもつ意味や類義語についてご紹介します!

ド級の意味

ド級とは、桁外れに規模が大きい様子を表す言葉です。 圧倒的に大きい物事を指す際に使われる言葉となっています。

現代では度を超えて凄いものなど全般を指す言葉として浸透しています。 特に映画やドラマなどの宣伝文句「超ド級の○○が帰ってきた」というようなキャッチコピーとして使われることが多いですね!

ド級の類義語

ド級には、以下のような類義語があります。

規格外

「規格外とは」、ある定められた基準や一般的な標準を大幅に超えることを指す言葉です。 「規格外野菜」や「寸法規格外」など、ある決められた大きさがあり、それを超える際などに使われる言葉となっています。

一定以上を超えた大きさという意味で使われるド級の類義語です。

並外れた

「並外れた」とは、普通ではないことを指す言葉となっています。 特に「並外れた身体能力」や「並外れた行動力」など、大変優れていることを指し、他者を褒めるときに用いられる言葉です。

この言葉単体で「激しい」「凄まじい」というような意味も持ち併せています。

もともと「ド級」は戦艦の規模をあらわす言葉だった

そんな「ド級」という言葉ですが、これは単にど根性やど真ん中という言葉に使われている「ど」ではありません。 その由来はかつて桁違いの規模を誇った戦艦、ドレッドノートが語源だとされています。

戦艦「ドレッドノート」が由来

ド級の語源となったのはイギリス海軍の戦艦「ドレッドノート」です。

名前の由来は恐怖などを意味する「Dread」とゼロを意味する「Nought」を合わせた造語で、これは「勇敢」「恐れ知らず」などの意味を持っています。

就役したのは、日露戦争が終わった翌年の1906年。 蒸気タービンを採用したことで高速航行ができるようになった他、13.5インチ砲を搭載し従来艦の2倍の火力といわれる戦力とこれまで以上の照準命中率を誇る戦艦だったとされます。

当時、ドレッドノートは圧倒的な威力を誇る戦艦だったことから、その後に建造された同様の戦艦はドレッドノートを基準として「ド級戦艦」と呼ぶようになりました。 そこからド級という言葉だけが用いられるようになり、戦艦以外でも規模が桁違いに大きい物事を指す言葉として使われるようになりました。

元々「ド級」は戦艦の規模を指す言葉だったという事ですね。

漢字表記は「弩級」

ド級は漢字表記だと「弩級」となります。 ただ、射撃武器でいしゆみを指す「弩」とは関係ありません。

あくまでもドレッドノートの頭文字「ド」を当て字にしただけであり、漢字の意味とはまったく関係ない言葉となっています。

ド級を越えると「超ド級となる」

ド級戦艦ドレッドノートよりも規模も大きく戦力の高い戦艦を表す言葉として使われるのが、超ド級という言葉です。 ドレッドノートが12インチ砲だったことから、それを超えた13.5インチ砲を搭載したものを超ド級と呼びあらわすようになりました。

ちなみにドレッドノートから35年後に就役した戦艦大和、および武蔵の大和型戦艦は18インチ超の主砲を搭載していました。 そのことから超々々ド級戦艦と称されることがあります。

その規模が大きくなればなるほど「超」の数が増えたというわけですね。

ど根性やど真ん中の由来も同じ?

 

「ド級」という言葉からして、ど根性やど真ん中などに用いられる「ど」と関係性があるようにも見えますが、関連していない言葉となっています。 これらの「ど」は強調の接頭語なので、ド級の「ド」とは関係がありません。

似たような用いられ方をするものの、これはあくまでも偶然の産物なのです。

まとめ

現代でも度々耳にする「ド級」という言葉は、桁違いの大きさを誇る物事を表す際に使われる言葉となっています。 その由来は、イギリス戦艦ドレッドノートにあります。

ど根性やど真ん中に使われる「ど」とは接頭語なので由来が異なるという点に注意が必要ですね!

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