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【京都】美しいあじさいにうっとり。〈補陀洛山 華觀音寺〉を参拝

  • 2022.7.3
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モデル・本山順子が神社仏閣、教会や寺院を国内外問わずご紹介する本連載。第90回は京都の福知山市に街詣で。京都駅からJR特急はしだて号で揺られること約2時間。遥々やってきたのは、関西で最も古いあじさい寺として遠方からも多くの方がいらっしゃる〈補陀洛山 華觀音寺(ふだらくさん はなかんのんじ)〉。それでは早速!詣でましょ〜う!

タクシーの窓から見える、目の前一面のあじさいに「これはすごい…!」と思わず感嘆の声をあげてしまいました。なんと驚くのが、ここは境内の外の駐車場なんです。なんてホスピタリティに溢れたお寺なのでしょう。あじさいの熱烈歓迎にあいにくの天気でしたが、気持ちははスーッと晴れ模様に。

仁王門へは見事なあじさいの花道が。勇ましい仁王像もどこか可愛らしく映ります。〈華觀音寺〉は「関西花の寺第一番札所」。関西花の寺25ヶ所霊場は近畿2府4県のお花を名所のするお寺で構成されており、ここ〈華觀音寺〉がその第一番となっているんです。そのためなのか正式名称である“觀音寺”よりも通称の“華觀音寺”の方が参拝者の方々にも親しまれています。

「コケコッコー!」と、けたたましい鳴き声とともに目に飛び込んできたのは、まるで極楽のようなこちらの光景。天然記念物の小国鶏がお庭を闊歩しているではありませんか!こちらのお庭は「斗薮庭」といい、弘法大師の著書の一文にちなんで名付けられたのだそう。その意味は「俗世を離れてゆったりとした心で眺める庭」。その名の通り時間が経つのも忘れてしまうほど心が落ち着く美しいお庭です。

立派な山門を抜けると本堂へ続くしっとりと美しい階段。この階段の脇の鉢には全て違う種類のあじさいが並んでいてびっくり!2019年から始まった華観音寺の新名所、階段脇の“花手水”も涼しげでとっても可愛らしいです

華観音寺の御本尊は十一面千手千眼観音菩薩様をお祀りする真言宗のお寺。720年にこの地を訪れた法道仙人によって開かれました。植林されているあじさいの種類は100種類!10,000株がこの境内に植わっています。こんなにいろんな種類のあじさいを拝見させていただくのは初めてで、広い境内を散策するのがとっても楽しくなります。

本堂の奥へさらに進むと〈華觀音寺〉の鎮守社である〈熊野神社〉がありました。〈熊野神社〉が鎮守社に据えられているのは初めてで驚きました。こちらは本堂ともまた違った空気を纏っていて心がシンと静まる感じがします。さらに奥には〈稲荷神社〉もあり、〈華觀音寺〉を訪れる際には、ぜひこちらにも参拝されてみてくださいね。

本堂脇の道からひっろーい境内で七観音めぐりやなげきの展望台の福福地蔵さんにご挨拶を済ませて、辿り着くのがこの絶景!みなさんと一緒に回廊に腰掛けていつまでもこのあじさいを眺めてしばらくゆったり時間が過ぎて行くのを楽しませていただきました。なげきの展望台はネタバレが含まれるのでぜひ皆様、その足で108段登ってその景色と住職さんのお言葉を楽しんでみてください。心掴まれますよ〜!

この連載ではめずらしく御朱印を載せさせていただくのですが、不動様とあじさい限定の御朱印に押されているスタンプは住職さんのオリジナルデザインなのだそう。とっても可愛らしいですよね〜!七観音めぐりなどで添えられているお言葉もどれも考えさせられるものばかりで、一瞬で華観音寺のファンになってしまいました。

境内がおおらかな空気で満たされている〈華觀音寺〉。この地で育まれている生命一つ一つをとても大切にされていることがじんわりと伝わってきて心がホーっと温まる、そんな時間がここにはありました。京都からは少し距離はありますが、それでもまた必ずここに訪れたいと感じる心の憩いの場を見つけました。あじさいはまだまだ見頃です。皆様もぜひ!それでは皆様も良い参拝を〜!

〈補陀洛山 華觀音寺〉

https://www.tanba-ajisaidera.com/

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