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『バズ・ライトイヤー』『エルヴィス』『リコリス・ピザ』 7月1日、あなたは何を観る?

  • 2022.7.1
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『エルヴィス』(c)2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

先週末の動員ランキングは『トップガン マーヴェリック』が2週連続、通算4週目の1位。6月29日(水)までの速報値で、動員450万9190人、興収70億4850万4450円と、遂に70億円を突破した。全世界でも興収10億ドルを超えて、各国でトム・クルーズ主演作の過去最高記録も塗り替えている本作。しかし、日本には2003年公開『ラスト サムライ』の興収137億円という不倒の記録があるのであった。

トップ10には、3位に『ベイビー・ブローカー』、4位に『それいけ!アンパンマン ドロリンとバケ~るカーニバル』、7位に『ザ・ロストシティ』、8位に『鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成』と初登場作品が4つ入るという出入りの激しいランキングとなったが、本当の正念場は今週末にやってくる。というのも、映画サービスデイとも重なる7月1日(金)には今年屈指の重要作の公開が重なっているのだ。

まず、トップ10入り候補としては、『トイ・ストーリー』シリーズでお馴染みの人気キャラクターを主人公としたピクサー作品『バズ・ライトイヤー』、バズ・ラーマン監督によるエルヴィス・プレスリーの伝記作品『エルヴィス』、『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』の監督を撮影前に降板したスコット・デリクソン監督のサイコスリラー映画『ブラック・フォン』、そして今年のアカデミー作品賞候補作の中で最も遅い日本公開となったポール・トーマス・アンダーソン監督の『リコリス・ピザ』が挙げられる。

公開規模的には上記の作品よりも小さいが、昨年のカンヌ映画祭で主演女優賞、ヨーロッパ映画でありながら今年のアカデミー賞では脚本賞にノミネートされるなど各方面から絶賛されている、ノルウェー・オスロに住む30代女性の人生と恋を描いた『わたしは最悪。』、昨年韓国の興行収入年間ナンバーワンとなったポリティカルアクション『モガディシュ 脱出までの14日間』の公開も同じ7月1日だ。

ついでに言うなら、Netflix『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン4のクライマックスとなるエピソード8とエピソード9(最終話)の配信日も7月1日。「映画ではないじゃないか」と思われるかもしれないが、エピソード8は1時間25分、エピソード9は2時間30分(!)。製作費も作品の尺も注目度あらゆる点で映画以上の、2022年のポップカルチャー最大のクライマックスがやってくる。

つまり、何が言いたいのかというと我々観客&視聴者はとても忙しいのだ。先週末6月24日に全国200スクリーンで公開、3日間の興収937万1800円、動員6877人、1スクリーンあたりの週末丸1日の平均動員11人の河瀬直美監督『東京2020オリンピック SIDE:B』なんて観ている暇はないし、ただでさえ大渋滞している新作公開の邪魔なのだ。さっさとスクリーンを空けてくれ。

※河瀬直美の「瀬」は旧字体が正式表記。

(宇野維正)

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