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結婚報告なんて聞きたくない…!「友達の幸せ」を喜べない原因と対処法 #178

  • 2022.6.30
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大きな声で言えないけれど、友達の幸せが喜べない。比べて落ち込む。なんだか皮肉を言いたくなる。ただただ焦る。いろんなネガティブな気持ちがあるものです。その感情や心の仕組みを理解してきちんと受け入れれば、あなたにも幸せのチャンスが巡ってきやすくなります。

友達の幸せが喜べない、ざわつく心の原因と対処法

【おおしまりえの恋愛道場】vol. 178

友達の結婚が決まった。そんな嬉しい報告を聞く機会も、年齢とともに増えるものです。

いろいろ過去を知っているからこそ祝福したいけれど、どうしても心に引っかかりを覚えてしまう。単純におめでとうと言えばいいのに、変に嫌味っぽいことを口走ってしまう。はたまた、彼女に比べて自分は…と、すごく落ち込んでしまう。このように、人知れず“心の闇”を感じている女性って多いものです。

「身近な人の幸せは、自分にも同じように幸せが訪れる前触れである」

そんなふうにポジティブに考えることもできるはずなのに、そうはいっても相手と自分の差を感じてしまう。そんなとき、心の中ではどんな状態なのでしょう。今日は友達の幸せにネガティブな気持ちが湧き上がったとき、どう整理すればより自分にも幸せが訪れやすくなるのか、3つのネガティブな感情タイプからご紹介していきます。

「あの子に比べて自分なんて…」比較落ち込みタイプ

人は誰しも、他人と自分を比べる生き物です。しかし「幸せ」といった数値化できないものを比べるとき、自分が相手より劣っていると、どうしようもなく落ち込んでしまうことがあります。

こんなとき、心の中で起きているのは、自分に対する罪悪感や無価値感の確認作業です。あえて自分の中で足りない要素を他人と比べて感じる行動は、見方を変えれば自分で自分を責めるためのポイントを探していると言えます。

また、「自分なんてダメだ!」と、罪悪感や無価値感を認識するとき、もれなく落ち込んでしまうため前向きな行動が起こしにくくなります。つまり、「自分はダメだ!」と言っている間は、自分の成長を止めてしまう効果があるんですね。

友達と比べて落ち込んでいるときは、実は自分の中での成長のチャンスを自分で止めている状態である。この仕組みに気づけると、不用意に比べ続けることがとってもムダな行動だと思えるかもしれません。

「どうせ妥協したんでしょ!」皮肉で自己防御タイプ

友達が成功すると、急に冷たくなったり、「でもそれって…」とネガティブな要素を指摘したりする人がいます。恋愛であれば、「でも年収低いよね!」とか「元カレから随分妥協したね」とか、「本当にその相手で良かったの?」とか、いろいろと水を差す人がいますよね。

相手の幸せを見たとき、とっさに皮肉やネガティブな要素を指摘したくなるときは、自分の中で「認めたくない」という心の防御モードが働いている証拠です。なぜ相手を認めたくないのかというと、認めることは同時に、自分のいたらなさを受け止めなくてはいけないからです。

でも人の成功をまず「いいね!」と肯定的に受け止められないと、自分の中にもそのいいと感じる要素が生み出されにくくなる性質があります。なぜなら、他人のもついいものを受け入れられないと、自分の中に同じものを生み出すことはとっても難しいからです。

結婚が決まった。彼氏ができた。好きな人ができた。苦言が思わず湧いてきたら、まずはうらやましいと感じる部分に光を当てて、「いいね!」と、きちんと肯定して受け入れること。そこから始めましょう。

「どうしよう…」とにかく焦るテンパリタイプ

友達が幸せを掴むところを目の当たりにすると、急に焦りが生じることがあります。こういうとき、心の中では「生き物としての危機感」が大きく膨らんでおり、不安からプチパニック状態になっているといえます。

なぜ友達の幸せが生き物としての危機感につながるのかというと、仲間だと思っていた人の幸せにより、相手と自分に距離が生まれ、孤独感がアップします。そして自分はこの先どうなるのかという不安感もアップします。このような要素が入り混じり、「自分って大丈夫なのかな…」と気持ちがテンパってしまうのです。

人の心の中から不安感が消えることはありません。どんなに幸せな状態でも、常に何かのキッカケで不安は生み出されます。だからこそ、不安感がそこにあるからといって振り回されるのではなく、「ああ、自分はすごく不安になっているんだな」とゆっくり感じて、その感情を消化してあげるところから始めましょう。不安感がうまく消化できれば、自分が今本当に何をすべきかが見えてきます。

友達の幸せが喜べないとき、起こりがちな3つのネガティブな感情の仕組みをご紹介しました。どの感情も、湧き上がるのは仕方ないものです。問題なのはその感情に振り回され、よくない行動につなげてしまうことです。

まずは自分がやりがちなパターンはどれかを見つけ、その感情に振り回されるのではなく上手に消化していきましょう。それができれば、あなたにも友達と同じか、それ以上の素敵な幸せが訪れるかもしれません。

おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト

10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。本音を見抜く観察眼と、男女のコミュニケーション術を研究し、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。私生活では20代で結婚離婚を経験した後、現在「女性自身」「週刊SPA!」など大手メディアを中心にコラムを執筆中。

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文・おおしまりえ

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