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粉ミルクでも問題なし? 「母乳育児」ができずに悩むママへのアドバイス

  • 2015.10.9
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【ママからのご相談】

生後2か月の男の子のママです。私は母乳が全く出ないため、完全なミルク育児をしています。母乳育児に向けて出産前からマッサージしたり、食べ物に気を付けたりしていただけに、落ち込みもひとしおです。試せることは全てやりましたが駄目でした。 哺乳瓶でミルクを吸う息子を見ると、申し訳なくて涙が出ます。このままでは育児自体を楽しめなくなりそうです。母乳育児への未練が断ち切れない私に、何かアドバイスをお願いします。

●A. 赤ちゃんの元気が第一! 長期的な視野で育児を楽しみましょう。

ご相談をどうもありがとうございます。ママライターの山上れいこです。

粉ミルクや哺乳瓶がどんどん進化する一方で、多くのママが、「できれば母乳で育てたい」と望んでいるようです。けれども、現実に母乳が出なかったママは数多くいます。すんなりとミルク育児を始められるママもいますが、ご相談者様のように母乳育児を諦めきれないママも多いのではないでしょうか。

そこで、今回はあえて“母乳育児のデメリット”を取り上げることで、改めて“ミルク育児のメリット”にお気づきいただけたらと思います。

●良いことだけでは決してない! 完全母乳育児経験者に聞いた、母乳育児のデメリットとは?

・『腹持ちが悪いのか、まとまって寝てくれない。ちょこちょこ目を覚まして泣くので、寝不足でフラフラだった』(30代ママ)

・『乳首が切れて激痛。赤ちゃんに吸われるたびに、泣くほど痛かった』(30代ママ)

・『哺乳瓶を一切受けつけなくなってしまった。誰にも預けられなくなり、卒乳するまで軟禁状態だった』(30代ママ)

・『おっぱいへの執着が強すぎた。1歳から3歳半まで、30分おきにおっぱいを要求されノイローゼになるかと思った』(40代ママ)

・『授乳間隔があいてしまうと、胸が石のように固くなって歩くのもツラかった』(20代ママ)

・『おっぱいが好きすぎて、ご飯をほとんど食べなかった。卒乳を勧められチャレンジするも1日中大泣きされて、心が折れた』(30代ママ)

・『妊娠中を含め、長期間の禁酒生活。気分転換できずに、育児ストレスがたまる一方だった』(30代ママ)

・『薬が飲めない! 頭痛持ちには地獄。授乳中に服用可能な薬は、私には全く効かなかった』(20代ママ)

母乳の赤ちゃんは本当によく起きます。そして、離乳食関係で苦労するママも多いようです。摂取したものが母乳になるので、ほとんどのママが、ナーバスになり疲れを感じたようです。

●元助産師さん(60歳代)から、“完全粉ミルク育児ママ”へのメッセージです

『確かに、母乳育児は推奨されています。けれども、母乳が出ない、もしくはすぐに止まってしまうママも数多くいます。得てして、そんなママは自分を責めがちです。赤ちゃんとの絆、栄養問題、免疫、母体への影響……など、こちらが驚くくらいの知識につぶされそうになりながら相談にいらっしゃいます。

しかし、助産師歴40数年のキャリアから言わせていただければ、上記のことは全く気にしなくて大丈夫です。赤ちゃんが元気に育てば、母乳でもミルクでもどちらでもいいのです。もちろん、最新の研究などの情報なのでしょうが、考えてみてください。赤ちゃんが母乳を飲む期間は、その子の人生においてほんの一瞬です。完全母乳で育てれば、成長してからは、冷凍食品や外食ばかりでも良いのですか? 母乳を飲ませながら携帯電話を見ているママ、赤ちゃんとの絆が深まりますか? 違いますよね?

育児の道のりはとても長いです。スタート地点にばかりこだわらないでください。授乳期間が終わってからの育児のほうが、何倍も長いのですから。一瞬で終わってしまう赤ちゃんの時期、悩んでばかりはもったいないです。思い切りかわいがってあげてくださいね』

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いかがでしたでしょうか。母乳育児でもミルク育児でも、赤ちゃんが元気ならばそれで十分ですよね。赤ちゃん期の悩みは、後の笑い話になることも多いです。あれこれ悩むよりも短いこの時期を楽しんで下さいね。

●ライター/山上れいこ(ママライター)

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