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「楽は苦の種、苦は楽の種」とはどんな意味の言葉?その類義語は?

  • 2022.6.30
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楽は苦の元になるし、苦は楽の元になりえることをあらわす言葉の「楽は苦の種、苦は楽の種」。 これは楽をすると後で苦しむことになるし、逆に今のうちに苦労を経験しておくことで将来的な幸福の糧となるという意味合いの言葉となります。

ここでは、この「楽は苦の種、苦は楽の種」という言葉について、その意味や類義語について見ていきましょう。

「楽は苦の種、苦は楽の種」とは

 

まずは「楽は苦の種、苦は楽の種」という言葉の意味合いや用いられ方について見ていきましょう。

「楽は苦の種、苦は楽の種」の意味

「楽は苦の種、苦は楽の種」とは、楽は苦の、苦は楽を生む元になるということをあらわしています。 最初に楽をしてしまうと後で苦しむ羽目になったりするものですし、苦労を味わっておくことで将来の幸福の礎になることがあるということを伝えようとしています。 苦楽は背中合わせであるということを指す言葉でもあります。

「楽は苦の種、苦は楽の種」は人生訓

「楽は苦の種、苦は楽の種」は、生きる上での教えとしても使用されます。

我慢することの重要性を説く戒めとしての言葉でもあります。 現在の苦は未来の楽に繋がるからこそ、耐え忍ばなければならないということをあらわすことができるのです。

人生には山もあれば谷もある、という金言の一種であるとも言えます。

「楽は苦の種、苦は楽の種」の類義語

 

では「楽は苦の種、苦は楽の種」の類義語にはどのようなものがあるのでしょうか? 類義語としては、「禍福は糾える縄の如し」や「人間万事塞翁が馬」があげられます。

禍福は糾える縄の如し

「禍福は糾える縄の如し」は、禍が福となり、福が禍の元になることを例えた言葉です。 幸せと不幸は、縄をより合わせたように絡み合った関係性であり、この世の幸福と不幸は裏表を成しているということをあらわしています。

この言葉は、古代中国にまとめられた歴史書「史記」-南越伝に登場する話を出典としているとされます。 その中にある「因禍為福、成敗之転、譬若糾纆」という一文が原型とされます。 「不運や災難が原因となって幸運や吉事となることがある。成功と失敗が転じていくのは縄を結っていくようなものだ」といったことをあらわす言葉となっています。

人間万事塞翁が馬

「人間万事塞翁が馬」とは人生において一見不運に思えることが幸運に繋がったり、またその逆だったりするのでどんな結果を呼ぶか分からないということを例えた言葉です。 そのため、1つの事を見て、安易に喜んだり悲しんだりと一喜一憂してはいけないという教訓的な意味合いでも用いられます。

この言葉は、古代中国でまとめられた思想書「淮南子」-人間訓に登場する話から来ています。

その昔、中国の北端の国境近くに占いが得意な老人が住んでいました。 ところがある日、彼が大切に飼っていた馬が逃げ出してしまいました。 それを聞いた、老人の親しい友人や知人はみんな同情しました。

しかし、老人は「これは幸運が訪れる印だよ」と言いました。 そして、その言葉通り逃げた馬が立派な馬を連れて帰ってきたのです。

そこでみんなが祝福すると、今度は「これは不運の兆しだ」と言いました。 その後、しばらくすると彼の息子が老人の馬が連れてきた馬から落ちて、足の骨を折ってしまったのです。

またみんなが同情すると彼は「これは幸運の前触れだ」と続けました。 なんとこの後、戦争が起きたのですが、老人の息子は怪我を負っていたおかげで戦争に行かずに済んだのでした。

吉事が起きたと思ったら悲劇が、悲劇が起きたと思ったら喜ばしいことが起きたというこの話から「人間万事塞翁が馬」という言葉は生まれました。 この言葉も、座右の銘としても心に留めている人が多い言葉となっています。

まとめ

「楽は苦の種、苦は楽の種」は、苦楽は表裏一体であるということをあらわす言葉です。 人生には苦があれば楽もあり、楽があれば苦もあるわけです。 逆に楽があるからこそ苦を感じ、苦を感じるからこそ楽があるということを言った言葉となっています。

似たような言葉には「禍福は糾える縄の如し」「人間万事塞翁が馬」などがあります。 これらも併せて心に留めておくと何かの役に立つかもしれません。

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