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貴船神社透水〈御菓子丸〉が一皿で表す、京都、寺社仏閣の風景 vol.8

  • 2022.6.27
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出典 andpremium.jp
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京都で和菓子の制作する〈御菓子丸〉が、四季折々の寺社仏閣の風景を、独創的な菓子で表現。京都の風景に思いを馳せたくなる、美しい一皿を紹介します。

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貴船神社
透水

貴船山と鞍馬山の山峡に鎮座する貴船神社。山の入り口から神社までの道のりは川の音とともにあり、しっとりと湿度に包まれた山からは、ここに祀られる水の神様の気配を感じる。
毎年7月7日には貴船の水まつりが行われ、貴船の神様に感謝し、今年もよい天候のもと水の恵みを施してもらえるよう祈りが捧げられる。また七夕神事(笹の節句)も同時に執り行われ、供え物の中には素麺が見られる。
織姫の織り糸や天の川に見立てられたという素麺は、貴船神社で見ると清い水の流れのようにも見え、美しいこの流れそのものを菓子に表現しようと試みた。素材は神社に流れる御神水。まろやかでとてもクリアな水からもやはり水の神様の気配を感じる。御神水の印象をそのままに、柔らかな食感と透明感を寒天に閉じ込め形作る。そこに鞍馬山近くで採取された笹の香りを抽出したエキスとこの季節には欠かせない青梅のシロップを合わせてかける。
透明な水に宿る神様と季節、まぶたを閉じて感じていただきたい水のお菓子となった。

『貴船神社』京都市左京区鞍馬貴船町180 075‒741‒2016 開門6時〜20時 授与所9時〜17時 貴船の水まつり(七夕神事)は7月7日10時〜。

photo : Yoshiko Watanabe
*『アンドプレミアム』2022年8月号より。

和菓子作家 杉山早陽子

1983年三重県生まれ。老舗和菓子店での修業を経て、2006年から和菓子ユニット〈日菓〉として活躍。2014年から〈御菓子丸〉を主宰。

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