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帰省でショック! 子育ての価値観が異なる「義両親」と付き合うコツ

  • 2015.10.8
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【ママからのご相談】

連休に主人の実家に幼稚園年長の息子と年中の息子と4人で里帰りしたときの話です。3日ほど過ごさせていただいたのですが、最終日の帰り際に、主人が舅や姑から、「とても楽しかったけど、子どもたちには驚いた。なんでもやってあげていて、 それは甘やかしではないのか」と言われていました。ショックでした。

「ドアを閉めなさい」、「電気のつけっぱなしはやめなさい」といった言い付けを何度言っても守らないことに対して、舅や姑があきれていたので、私は後ろから追いかけてドアを閉めて電気を消して回りました。

すねて大泣きすることや偏食などについても、まだ小さいですし仕方ないと思います。偏食なども、わが家ではみじん切りにしたりハンバーグに混ぜたりして、嫌いなものがわからない状態になるようにかなり工夫してとらせていたので、主人の実家のように素材の味をそのまま生かしたような料理はまだ口に合わないと思います。「私も頑張ってるのにひどい!」と思い、里帰りしたくなくなりました。

●A. 言われるうちが花です!

ご相談ありがとうございます! 阪口ゆうこです!

「相手の実家に帰るのが憂鬱……」よく聞きますね。私も年に何度も主人の家に行きますが、ぜーんぜん。むしろ楽しい! 「勉強になることばっかりだなぁ〜」そんな風に、気持ちをシフトチェンジしています。でもそれって、言っても直らないのなら誰も教えてはくれませんよ! 言えば改善されると思っているから、教えてくださるのですよ。言われなくなったらおしまいですよ!

●価値観の違い

お舅さんとお姑さんは、子どもたちに自立心をもってほしかったみたいですね。「親がいつまでもやってあげるんじゃなくて、子どもたちにやらせたらいいのに!」そんな風に思っていたのではないでしょうか。しかし、ご相談者様は、「まだ幼稚園児なのに! まだまだやってあげないといけない時期でしょう!」と意見が正反対だったのですね。それではお互いの気持ちがモヤモヤしますね。ドンマイです。

でも、そもそもの話ですが、お舅さんたちは生まれ育った時代が今の子どもの育っている時代と全然違います。私の曽祖母ちゃん(99歳!)なんて、「7歳から働いていた」なんて言うのですから。昔の子どもは自立が早かったのです。誰かにやってもらうなんて習慣があまりなかったのかもしれませんね。もし自分がそんな経験しかしてなかったら、モヤモヤすると思いませんか?

しかし、ご相談者様からしたら、「そんなの知らないよ」という話ですよね。そうなのです。今回のご相談、そもそも思いやりが両者とも足りないのです。少しの考え方の工夫で改善できるのに、とても残念ですね。

●そのままでいいの?

「誰に言われても変わらないわ! もう帰ってやらん!」というお気持ちが強いなら、そのまま突っ走ればいいと思います。でも、「これからはうまくやっていきたい……」そういう気持ちが少しでもあるのならば、今からでも遅くありません。

何か失敗したり、他人からの評価がどーんと落ちるようなことがあると、「なんなのよ! 私だって頑張ってるのに!」となる方もたくさんいますが、それでは、みんなから嫌われ孤立してしまうかもしれませんよ。「単純に、なんだこいつ!」って周りが思いますもんね。そうなりたくなかったら、地道にコツコツ努力して反省している姿をこれから見せるのです。

何か不祥事を起こした後は周りの評価のハードルが下がります。普段レベルで真面目にやっている姿も、評価低迷期ではうんと高く評価されることが多いです。“ピンチはチャンス!”というのは、まさにこのことですね。

●本当に自分に反省はない?

でもやはり、ご相談者様にも問題はあったと思います。昨今、問題視されている親子共依存を書かれた尾木ママこと教育評論家の尾木直樹氏は、『子どもよりも親が必死に進路を考えたり、就活をしていたり、子が親にべったりで失敗しても親が解決してくれるといった、親が子に対してなんでもやってあげているという関係性は危険。親が子の自立のチャンスを奪っている』と言っています。

気づいたら何度も無意識に深くうなずいていました。“やってあげる”ももちろん育児ですが、“できるようにやらせてみる”も育児です。今からでも全然遅くありません。お舅さんたちとの関係は価値観をできるだけ考えてあげて、子どもには自立のチャンスを。「時代が違いすぎるもんねぇ」といったレベルで、軽く考えるのも義実家とうまく付き合うコツのひとつです。

次帰ったときに、子どもたちが自分で扉を閉めたら……電気を消したら……「お義父さんたちに言われて気付かされたんです〜」なんて言葉をつけてみてください。100点満点です。きっとおじいちゃんからの評価もうなぎのぼりだと思いますよ!

【参考文献】

・『親子共依存』尾木直樹・著

●ライター/阪口ゆうこ(ライフオーガナイザー)

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