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半年の晦日に雑穀ごはんと夏野菜で【夏越ごはん】

  • 2022.6.26
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みなさまこんにちは。はる子です。 梅雨の最中といったところでしょうか、洗濯物は干しにくいですが紫陽花が美しい時期ですね。いかがお過ごしでしょう。 私は雨にかまけて、いまだおうちで引きこもっております。 そうそう。近年「夏越ごはん」ってよく耳にしますが、みなさまご存じでしょうか? 実は私あんまりよく理解しておりませんでしたが、夏越の祓が行われるという6/30に食べるごはんだそうです。 (夏越の祓については、旧暦に行うなど地域や神社によって必ず6/30というわけではなさそう)

夏越ごはん。なんとなくかきあげ丼のイメージを持ちますが、実はその定義って

米穀機構米ネット 公益社団法人米穀安定供給確保支援機構によると、 ・粟や豆などの雑穀のはいったごはん(白いごはんも可) ・夏野菜を使った丸い食材

以上、2点!無限の可能性を感じます! (茅の輪のイメージ。夏越の祓というと大きな「茅の輪」ですものね)

夏越ごはんについて、詳しくは https://www.komenet.jp/nagoshigohan/

出典:リビングえひめWeb

半年の締めくくりに、夏越ごはんを食べて後半に向けて気合いをいれたいところですね。 ということで、今回は6/30に食べる夏越ごはんの試作をしてみようかと思います。

王道!夏越ごはん!

・さっぱり柑橘ダレのかき揚げ丼

出典:リビングえひめWeb

使った夏野菜→下に紫蘇 かきあげ:とうもろこし、枝豆、なす、ズッキーニ、コールラビ、オクラ、いんげん、ししとう

以前投稿した際に作りました柑橘ペーストとめんつゆをあわせまして、さっぱりしたタレを作りました。タレを変えればがっつり食べたいときも、あっさりな気分の時も対応できそうです。シンプルにお醤油、カレー風味、塩ダレも焼肉のたれもソースをかけたってこちらの自由。お好みにアレンジができます。

不器用なので、油の中で空中分解ならぬ油中分解していくかき揚げは苦手意識があったのですが・先に野菜に粉をまぶし・クッキングペーパーを利用することでなんとか形になりました(ちゃんとした丸にはなりませんでした)。確かに元気がでる味!たくさん夏野菜を食べられるのもいいですね。コールラビという野菜(野菜の画像の真ん中にある野菜)を初めて使いましたが、しっかりめのブロッコリーの茎のようでとっても美味しかったです。

梅雨にぴったりの夏越ごはん

・あっさりするする山形のだし丼

出典:リビングえひめWeb

使った夏野菜→きゅうり、なす、ズッキーニ、みょうが、オクラ、うり、いんげん、しょうが

きゅうり、なす、ズッキーニ、みょうが、オクラをみじん切りにして少しの塩であえる。 しんなりしたら長芋、とろろこんぶと白だしを入れて混ぜる。 しばらく置いて、ごはんにかける。 上にうりのぬか漬けといんげん、しょうがの甘酢漬けをのせる。

どんだけ食欲がなくてもするーっと入るので、これは作り置きしておいても美味しいですよね。モロヘイヤやつるむらさきを入れてもねばねばが増強されてよいです。やはり季節のものは美味しい!雑穀のプチプチ感も楽しいです。いつか本場の"だし"も食べてみたい…


・夏野菜と豆腐でふんわりつくね丼

出典:リビングえひめWeb

使った夏野菜→つくね・枝豆、とうもろこし、いんげん、ピーマン、紫蘇、しょうが つくねのタレで炒めたなすとししとう、サニーレタス、ズッキーニのぬか漬け びっくりするほど全然見えないんですが、夏野菜をこれでもかと入れまして、豆腐でかさましして、ふんわりつくねをつくりました。豆腐を水切りせずにいれてしまったので、タネがそれはそれはゆるゆるに。「失敗」の二文字が頭をめぐりましたが、焼いてみると案外しっかりとつくねになってくれて一安心です。豆腐が入っているから軽い食感ですが、つくねにいれた枝豆やコーンが結構存在感があってお弁当にもちょうどよかったです。

出典:リビングえひめWeb

断面。枝豆がどこかに隠れているはず。どこいった


・10分でガパオライス

出典:リビングえひめWeb

使った夏野菜→ピーマン、ズッキーニ、なす、しょうが、バジル、うり、トマト ピーマン、たまねぎ、ズッキーニ、なす、しょうが、バジル(お好みで唐辛子)をみじん切りにしてレンジで1分チン。 ナンプラー、醤油、酒、砂糖を入れてさらに1分チン。している間に目玉焼きを焼く。 調味後、ひき肉を入れて2分チン。その後、様子を見ながらひき肉の赤いところがなくなるまでチン。 よく混ぜて馴染ませた後にごはんの上に。目玉焼きをのせて完成。

ガパオライスってなんだか元気がでる味がしますよね。お弁当にもよい。ひき肉は鶏でも豚でもよいと聞きまして(今回は豚を使いました)自由な作り方ができるのは素敵だな、と思います。途中で間違えたな、と思ったのですがこちら丸く盛り付けしたらもっと夏越ごはんでしたね…失格か?

えひめの味で夏越ごはん

・鉄分たっぷりビーツとアボカドのカツオ丼

出典:リビングえひめWeb

使った夏野菜→きゅうり、うり、ビーツ、みょうが、(アボカド)

カツオとにんにくを醤油と酒で漬ける。 きゅうりとうりを塩揉み、ビーツは別で酢漬けに。 ごはんの上に漬けたカツオ、その上にきゅうり・うり・ビーツ・アボカドをのっけて、漬け汁をかける。

カツオのたたきを使用しています。ビーツとカツオが意外と合うんです。もしこの丼のタネが余りましたら、オリーブオイルをかけてオーブンやグリルで焼くとまた全然違う味わいになって最高の赤ワインのお伴になります。胃に重たくないのに、食べるだけでもりもりと活力が沸き上がるようなカツオはこの季節にもいいですね。カツオといえば愛南町。あぁ、びやびやがつおが恋しい…


・夏越ごはん版宇和島鯛めし風

出典:リビングえひめWeb

使った夏野菜→きゅうり、うり、紫蘇、みょうが、しょうが 鯛を丸ごと炊き込む鯛めしと、お刺身とタレを合わせる鯛めし。今回は後者の「宇和島鯛めし」風を夏野菜を加えて夏越ごはんにアレンジ。きゅうり、うり、薬味のおかげでよりさっぱりといただくことができました。トマトとオリーブオイルを加えてもさっぱり召し上がれるかと思います。

タレはめんつゆを使っても十分に美味しいと思いますが、甘めに仕上げると大変本場らしい味わいに。めんつゆがなければ、醤油・酒やみりん・砂糖を煮立たせた(レンジでも)かえしもどきを冷やして使うと最高です。鯛の味をダイレクトに感じることができます。こちらのかえしもどき(本来のかえしは煮返したものや生のままを熟成させるそうなので、かえしもどき)作り置きして、後ほど出汁と割ればめんつゆになるので重宝しています。

蒸すような日でもさらっと食べられる上に、お刺身をタレで和えて薬味と卵黄をかけるだけと案外簡単なので鯛のお刺身が手に入ったらぜひ。


・鯛だし夏野菜カレー

出典:リビングえひめWeb

使った夏野菜→なす、ズッキーニ、コールラビ、じゃがいも、ビーツ、オクラ、ししとう、とうもろこしのひげ 鯛のアラでとった出汁と身を使ってカレーをつくり、素揚げした夏野菜(なす、ズッキーニ、コールラビ、じゃがいも、ビーツ、オクラ、ししとう、とうもろこしのひげ)をのせる。

良い鯛のアラを手に入れることができたので、じっくり出汁をとってカレーにしてみました。出汁をとるだけで満足し翌日カレーをつくったのですが、コラーゲン!!!ぶるんぶるんの状態のジュレ出汁。そのまま醤油をかけて食べてしまおうかと思ったのですが、かすかに残った理性により思いとどまりました。危ない危ない。カレーにも負けない鯛の味と香りに大満足しつこさもまったくなくて、心まで満足。湿った気分も吹きとびますね。

いやぁはじめてフィッシュカレーを作って食べたのですが、これは素敵。すべては鯛のおかげ。ありがとう!鯛!


・さらさらといけちゃうさつま(冷や汁)

出典:リビングえひめWeb

使った夏野菜→きゅうり・うり・紫蘇・みょうが・らっきょう・しょうが 鯛だしをとった時の身と味噌(本場は麦味噌。香りがよい)をグリルかトースターで焼いて、ごまと共にすり鉢ですり水でのばす(ブレンダーやミキサーでも可)。 濃いめに仕上げてきゅうり・うり・しそ・みょうが・らっきょう・しょうがの甘酢漬けを入れる。 食べる前にに氷を入れ、ごはんにかける。

食欲がない時に、大変嬉しいごはんです。どうにも体がだるい、すり鉢もブレンダーもめんどくさいなんて時はもうその工程すっとばして水で溶いても十分美味しいです(冷や汁とはまた違った感じですが)。

梅雨はどうしてもじめじめしますから、さっぱりと過ごしたいですよね。今回使用した夏野菜たちはさっぱりと元気になれますから、雨が続いて気分がふさぎがちな時にも食べたくなっちゃいますね。


・出汁をとったアラの身で簡単鯛丼

出典:リビングえひめWeb

使った夏野菜→枝豆、紫蘇、みょうが、しょうが、(アボカド)

夏野菜と鯛だしをとった時アラの身をのっけてちょちょっと鯛丼です。お好みでお醤油やおつゆ(めんつゆやお出汁)をかけて食べます。ごはんを酢飯にしても、さっぱり食べやすいですし混ぜ込んでお寿司のようにしても美味しいかと思います。

ずーっとカレーのお出汁で使ったアラの身を使っていますが、本当いいお品だったんです。さすが愛媛。両手でやっと持てるくらいのお頭が2匹分入って300円程とは恐れ入ります。ありがたや。「鯛を買うならば一尾丸々買うほうがお得だ」と聞いたことがありますが、本当にそうかもと思うほど捨てるところがなくてなんだかすがすがしいお魚ですね。いつか美しく捌いてみたい…

ところ変われば夏越の和菓子

◯水無月

出典:リビングえひめWeb

京都では、夏越の時期になるとこの「水無月」という和菓子を召し上がるそうです。 「氷に似ているから」などいろいろな由来があるそうですよ。ういろうと小豆で作られる和菓子。レンジでも出来るというので、初めて作ってみました。 うまい事切れずに手作り感溢れておりますけれどお味は大変よろしゅうございました。初・和菓子でしたがレンジを使えるとはありがたい。もし上新粉などが手に入りましたら試してみても楽しいと思います。 小豆などの豆類も梅雨時期の重いからだによいそうなのでこれはまた作ってみたいですし、機会があれば購入して本物の味を知りたくもあります。


夏越ごはん。抑えるところは2点ということなので、アレンジ自在ですね! 梅雨時期はどうしてもからだが重たくなったりということもあるかと思います。ジメジメした空気を払うさっぱりと召し上がれるごはんが一番ありがたい今日この頃。ここまで試作してみましたが、そんなこんなで当日の夏越ごはんは何を作ろうかまだ悩み中です。 この記事を見てくださった方が「夏越ごはん、ちょっと作ってみようか」なんて思っていただけたら嬉しいです。

出典:リビングえひめWeb

今回の記事を通して、夏野菜とひとくくりに言っても「この野菜も夏が旬なの?むしろこの野菜の旬は夏ではないのか!」と勉強になりました。例えばハウス栽培のしょうがの旬は夏だったり、輸入のアボカドもしいて言えば6月は脂がのって美味しいらしい、ですとか。これは夏野菜じゃないのでは?!と思っていた野菜の旬が夏だったりすると面白いですね。

さて。2022年がはじまってもう半年、いやまだ半年。みなさまにとってどんな半年だったでしょうか?私自身、半年単位で振り返る機会がなかったものですから、新鮮な心持ちであります。夏越の祓い・茅の輪くぐりは「輪ぬけ」や「輪越し」ともよばれているのですね。機会があれば伺ってみたいなぁと思いつつ。せっかくの節目ですし、一旦立ち止まって次の半年に向けて鋭気を養いたいと思います。 みなさまも茅の輪くぐりをされたり、夏越ごはんを召し上がったりして、どうぞ元気な夏をお迎えくださいませ。素敵な後半戦をお迎えできますように!

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