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「外は暑いけど室内は超寒い!」医師に聞いた、夏の室内での冷え対策

  • 2022.6.25
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外は暑いのに電車やオフィスなどの室内は寒い……。夏の冷え性で悩んでいる女性は想像以上に多いものです。今回は、「東京ブランシェクリニック」の鈴木三奈先生に冷えの原因や対策を伺いました。

Q1.夏に体が冷える原因を教えてください

一番は外と室内の温度差が大きい、冷房で体を冷やしすぎてしまうことです。気温が高い外と冷房の効いた室内の温度差が大きくなると自律神経が乱れ、頭痛や肩こりなどの不調につながることもあります。特に多くの人が集まるオフィスや公共交通機関、スーパーなどは温度が低めに設定されていることもあり、長時間いると体がかなり冷えてしまいます。

次に冷たいものの摂りすぎです。夏はアイスクリームやかき氷、冷えたビールなど冷たいものがおいしい季節です。ただし摂りすぎは要注意! 体が冷えて冷え性につながるだけでなく、お腹を壊してしまうこともあります。

最後に筋肉量が少ない。体についている筋肉量が少ないと熱をためこみにくいため、体が冷えやすくなります。運動不足で筋肉が少ない方やもともとの筋肉量が少ない女性は冷え性になりやすい傾向にあります。

Q2.体が冷えると、どんな悪影響があるのか教えてください

体が冷えると全身の血流が悪くなります。冷えることで血管が収縮し、循環が滞るため肩こり、むくみ、生理痛、不眠などさまざまな不調を引き起こすこともあります。

また冷たいものを摂りすぎると内臓の温度が冷え、基礎代謝や免疫力の低下にもつながります。冷たいアイスをたべると内臓温度は4℃近く下がり、内臓温度が下がると基礎代謝が11〜12%下がると言われており、栄養を摂取したエネルギーに変えられず脂肪となってしまいます。また内臓温度1℃下がると30%以上免疫をつかさどる白血球の働きが低下し、さまざまな病気や不調を引き起こすとも言われています。

Q3. 冷え改善ですぐできることを教えてください

体を冷やさない格好をする、暑い日でも常に一枚羽織るものを用意しておく、自分でエアコンの設定温度を調節できない場所では、カーディガンやストールで寒さを防げるようにしておきましょう。特にお腹、足首、首の後ろを冷やさないようにするのが◎。体を締め付けるような服装は血行不良につながるため、冷えやすい方はできるだけ避けてください。その他、デスクワークの方はひざ掛けを使用して足元を温めるのも有効です。

湯舟にひたって体を温めるのも良いでしょう。夏はシャワーで済ませてしまう方が多いかもしれませんが、ぬるめのお湯にゆっくり浸って体を温めるようにしましょう。じわっと汗が出るまでつかれば体温も1℃上がると言われています。

湯舟につかる時間は5~10分でも良いです。またお風呂あがりに冷たい飲み物をのむとせっかく温まった体が冷えてしまいます。お風呂上りの水分補給は常温の水がおすすめです。

冷たいものの摂りすぎに注意し、根菜類や発酵食品、スパイスなど体を温める食材を普段の食事に取り入れるのがおすすめです。暑いと食欲がなくなりがちですが、食事を疎かにしてしまうと自律神経が乱れ、不調を引き起こす原因になります。バランスの良い食事を3食しっかりとることを心掛けましょう。

その他、軽い運動をするのも吉です。運動することで血行不良が改善され、体も温まります。ウォーキングやストレッチなど気軽に取り組めるものから始めてみて下さいね。

教えてくれたのは

出典: 美人百花.com

「東京ブランシェクリニック」医師・鈴木三奈先生

美容外科、美容皮膚科に12年のキャリアがあり、女性の目線から治療を提案することに定評がある。主にはしみやしわの治療や若返りの手術を手掛けるほかアンチエイジングや体の不調に対する知識も豊富で女性の悩みにこたえるスペシャリストである。自身も冷えに悩んでおり、体の内面から健康にすごすことができるよう日々努力してあり、多くの患者からの支持をうけている。

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