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貯金を使い果たし、借金まみれ… プライドが高い女友だちが迎えた「衝撃の結末」【後編】

  • 2022.6.22
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美弘さん(仮名・28歳)には、10年来の友人である涼子さん(仮名)という女性がいました。涼子さんはプライドが高く、相手の気持ちを考えないコミュニケーションをとることが多いタイプだったそう。ある日、合コンに二人で参加し、そこで上西くん(仮名)と知り合います。そこで、美弘さんは上西くんに食事に誘われ、付き合うことに。しかし涼子さんは、自分も気になっていた上西くんが美弘さんの交際相手となったことを知った途端に、上西くんのことを悪く言い始めたと言います。それから美弘さんは、涼子さんと次第に距離を置くようになり、絶縁状態となってしまいました。今回はそのあと、二人の関係がどうなったのかを詳しく彼女にうかがいました。

仕事を辞めたと聞いて

「涼子と絶縁関係になり1年ほどが経った頃。共通の知り合いからSNSを通じて涼子の近況を聞き、そこで彼女が仕事を辞めたことを知りました。

涼子は大手化粧品会社に勤めていて、それが彼女にとっては自慢だったんです。それなのに辞めてしまうなんて、よっぽどのことがあったのではないかと思いました。

涼子ことが心配になった私は、詳しく話を聞くために、まずはその友人に会ってみることにしたんです」

貯金を使い果たし、借金まみれに…

「友人から聞いた話では、涼子には彼氏ができており、この彼が仕事を辞めた理由ではないかとのことでした。

彼は投資で生計を立てている人で、涼子にもその話を持ちかけたらしいんです。涼子も最初は趣味程度に始めたようなんですが、どんどんハマっていって、ついに貯金が底をついてしまったそう。

すると、職場の同僚からもお金を借りるようになって、それが上司の耳にも入り、注意を受けたらしいんですね。

ただ涼子は謝るのが苦手なので、そこで謝ることができず、職場の人間関係が崩れ、居場所がなくなり、退社に至ったとのことでした。

話を聞いて、ますます心配になった私は、久しぶりに涼子と連絡を取り、食事をすることにしたんです」

電話で謝罪する姿を見て

「当日は私の彼氏の上西くんにも来てもらい、三人で食事をしました。

涼子は、少しやつれたような顔をしていましたね。口調は以前のように強かったのですが、覇気がないようにも感じました。

そして“大丈夫なの?”と尋ねると、“平気だよ”と言うのですが、どこか強がっているような、虚勢を張っている雰囲気がありましたね。

すると、途中で涼子に電話が掛かってきたんです。おそらく彼氏からだったのでしょう。涼子は立ちあがり、少し離れたところで話をしていたんですが、“ごめんなさい”という言葉が聞こえました。

涼子の口から謝罪の言葉が出るのは珍しいので驚いたのですが、それよりも少し怯えた口調だったことが気になりましたね。そんな涼子を見て、精神的にかなり落ちている状態だと思った私は、“私がなんとかしてあげなきゃ”と思ったんです」

彼が「美弘から離れちゃだめだよ」と…

「それから週に1回ぐらい、三人で食事をするようになったんですね。

そこで、私は涼子に彼氏と別れるようにすすめました。しかし、“彼のことを何も知らないのに、よくそんなこと言えるね”と言い返されてしまって…。

私が何も言えなくなったところで、口を開いたのは上西くんでした。

“彼のことは知らないけど、美弘は涼子ちゃんのことはよく知っているよ。涼子ちゃんのためにも、美弘の言うことにはもう少し耳を傾けてあげて欲しいな”と、涼子に言ってくれたんです。

すると、涼子も納得したようで、そこから二人で少し話をして、最後に上西くんが言いました。“涼子ちゃんは美弘から離れちゃだめだよ”と。

そのとき、涼子も私も言葉が出なくなりました。そして、それはお互いに“相手をもう少し思いやろう”と感じた瞬間だったと思います。

しばらくして、涼子は彼氏と別れ、再就職先も見つけて働き始めました。
以前のような強気な態度も戻りましたが、私の話を前よりも聞いてくれるようになり、関係も随分よくなりましたね」

“友人とのトラブルを抱えた女性の告白”をご紹介しました。

「雨降って地固まる」とはこのことなのかもしれません。困っているときに救いの手を差し伸べてくれた友人とは、きっとこれからも良い関係を続けていけることでしょう。

©PrathanChorruangsak/d3sign/gettyimages

文・塚田牧夫

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