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もうすぐ夏本番!紫外線に負けない漢方ケアとは?

  • 2022.6.22
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こんばんは、医薬登録販売者の志賀美希です。6月も後半になって本格的な夏が近づいてきましたね。夏の美容で思い浮かぶのは、やっぱり紫外線ケア! 特に夏の強い紫外線はシミやくすみといった肌トラブルの原因になります。秋に肌ダメージを持ち越さないように、体の内側から紫外線ケアをしていきましょう!

もうすぐ夏本番!紫外線に負けない漢方ケア

紫外線が肌に与える影響は?

シミだけでなく、シワやたるみの原因にもなる紫外線。紫外線にはUV-AとUV-Bの2つの波長があります。UV-Bは波長が短いですが強いエネルギーを持っているので、太陽光を浴びると肌が赤く炎症してしまいます。このUV-Bのダメージから肌を守ろうとメラニンが多く作られ、シミや肌のくすみの原因になります。UV-AはUV-Bより波長が長く、肌の奥深くにある真皮層まで届くことでシワやたるみの原因になります。

漢方でできる紫外線ケア

東洋医学から考える紫外線ケアは、紫外線予防ではなく「秋に肌ダメージを持ち越さない」「秋になったら透明感を取り戻す」ことです。

漢方における「血」の働きは?

紫外線ケアでは、食事からとった栄養素を肌まで届かせるために血の巡りが重要です。血は身体に必要な栄養素や潤い、酸素を届けるだけでなく、老廃物を運び出してくれます。血の巡りが滞ると栄養素や潤いが全身に届かず肌の新陳代謝も低下します。足りない場合は血を補い、巡りが良くない場合は全身に巡らせることが紫外線に負けない肌づくりに繋がります。

血の巡りを良くする漢方ケア

・血が足りない人におすすめ

肌が乾燥しやすい、めまいや貧血が起こりやすい人は血が足りていないかもしれません。睡眠時間は血を補うための大切な時間です。22時〜2時の間はできるだけ寝るようにしましょう。食事からも血を補うことができます。赤色や黒色の食材は血を補ってくれます。ブルーベリーやイチゴ、プルーンなどのベリー類、アーモンドなどのナッツ類、レバー、黒豆、黒ゴマがおすすめです。

おすすめ漢方薬・・・四物湯(しもつとう)、温清飲(うんせいいん)

血の巡りが滞っている人におすすめ

手足の冷えや冷えのぼせ、頭痛、肩こり、強い生理痛などが起こりやすい人は血の巡りが滞っているかもしれません。生活習慣やストレスから血の巡りが悪くなりやすいので、生活習慣を整えたりストレスを発散することが大切です。体の冷えも血流が悪くなる原因になるので、クーラーの冷えから体を守れるようにカーディガンなどで体温を調整しましょう。食事では、イワシやサバなどDHAやEPAが含まれる青魚、納豆などの大豆製品、玉ねぎ、青じそが血の巡りを良くするのにおすすめです。

おすすめ漢方薬・・・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)、加味逍遙散(かみしょうようさん)など

紫外線対策は日焼け止めなど外側からの対策と漢方薬など内側の対策を合わせることで、肌ダメージが少なくなります。自分の体質や悩みによって向いている漢方薬は異なるので、ぜひ一度ご自身の体質を知るためにも近くの漢方薬局やオンライン薬局などで相談してみてくださいね。

書いたのは

志賀 美希(しが みき)さん

医薬品登録販売者。日本化粧品検定1級。大学卒業後、ドラッグストアにて勤務。女性が心身ともに健康で過ごせるよう、OTC医薬品や化粧品のアドバイスを行ってきた。現在はオンライン薬局YOJOで体質に合わせた漢方薬の提案をしている。

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