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大人ニキビを防ぐためのポイントは? 海外研究で高GI食品や乳製品などの肌への影響を検証

  • 2022.6.23
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ニキビ

思春期に多いニキビですが、大人になっても悩まされている人が少なくないようです。毛穴でのアクネ菌の増殖、角栓、赤みなどにつながる要素のひとつとしてホルモンがありますが、そのホルモンに影響するのが食事。このたび乳製品と高GI食品が多い洋食をよくとっていると、ニキビができやすいという報告がありました。大人ニキビに悩まされているとしたらチェックしておくとよいかもしれません。

乳製品や血糖値を上げづらい食品に注目

ニキビ

食後の血糖値を上げやすいかどうかを示す「GI値」。糖をはじめ炭水化物を豊富に含む食品などのGI値が高い高GI食品、および乳製品は両方とも、ニキビに関係するホルモンであるインスリンの血液中の濃度を高めることがわかっています。インスリン濃度の高い状態が続くと、男性ホルモン(アンドロゲン)の分泌が刺激されて皮脂が増え、アクネ菌の増殖や毛穴の詰まりにつながるわけです。

また、乳製品や砂糖をほとんどとらず、低GIの食事を続けている地域の人々では、思春期にもニキビが出ないという観察結果も出ているそう。そのため、高GI食品と乳製品がニキビに影響するかどうかについてはこれまでに多くの研究が行われています。

そこで今回、米国ジョンズ・ホプキンス大学などの研究グループは、そういった研究のなかから、質の高い研究34件(18か国)の結果をまとめて分析することで、食生活とニキビのできやすさとの関連を調べてみました。

高GI値の食品はニキビに影響?

食品

こうして判明したのは、GI値の高い食品や炭水化物はニキビの増加や悪化とたしかに関連するということです。一方で乳製品に関しては、西洋型の食事が一般的な国(米国、欧州、オーストラリアなど)に限って、多くとるとやはりニキビを増やしてしまう可能性が示されました。

それに対して非西洋型の国や人口集団では、乳製品がニキビを悪化させることはなさそうでした。また、低GI食は国や地域に関係なくニキビを軽減する可能性が見られました。

食事がニキビに与える影響は民族や文化、性別によって異なるようだと研究グループは結論づけています。ニキビのできやすさは、食べものをはじめとした生活習慣が複雑にからみ合って影響を受けているようです。いずれにせよ、炭水化物はあまりニキビにとってよくなさそう。ニキビ予防へのライフハックといえるかもしれません。

<参考文献>
Meixiong J, Ricco C, Vasavda C, Ho BK. Diet and acne: A systematic review. JAAD Int. 2022 Mar 29;7:95-112. doi: 10.1016/j.jdin.2022.02.012. PMID: 35373155; PMCID: PMC8971946.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35373155/
https://linkinghub.elsevier.com/retrieve/pii/S2666-3287(22)00028-1

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